「アイオニック5」と「ネッソ」2つのモデルを日本市場に投入! ヒョンデのゼロエミッション車はリーズナブルな価格で勝負

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韓国の大手自動車メーカー「現代自動車」が日本法人の社名を「ヒョンデ」に改め、日本に再上陸したことが話題となっている。

新たに発表されたことはいくつかあるが、今回発売する新型車「アイオニックファイブ」と「ネッソ」の2台をまずは紹介しよう。

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  1. 現代からヒョンデに社名を改めて新規参入のイメージを強めた
  2. 電気自動車と燃料電池車の2台をラインアップする
  3. 日本の補助金を見込んで購入しやすい価格帯に設定されている

現代からヒョンデに社名を改めて新規参入のイメージを強めた

現代自動車は観光バス市場では一定以上のシェアを有するだけに、正確にいえば2009年でいったん撤退していた「乗用車販売」を日本で再開するというわけだが、いずれにしても現代自動車のニューモデルが日本に正規導入される運びとなった。

それに合わせて日本法人の社名を「現代自動車ジャパン」から「ヒョンデ モビリティ ジャパン」に改名、すでに定着している現代(ヒュンダイ)というブランドを捨て、新しいブランドとして参入するという点からすると、ブランディング的には再上陸というよりも新規参入といったアプローチをすると考えるのが妥当だ。

電気自動車と燃料電池車の2台をラインアップする

そうした視点で考えると、再上陸したヒョンデのラインアップが電気自動車(BEV)の「IONIQ5(アイオニックファイブ)」と燃料電池車(FCV)の「NEXO(ネッソ)」に絞っているということに大きな意味がある。

日本におけるヒョンデは、排ガスを出さないゼロエミッションビークル(ZEV)専用ブランドとして、ブランディングをしていこうという狙いが見て取れる。そうでなければ、あえてブランド名を変える意味はないからだ。

日本の補助金を見込んで購入しやすい価格帯に設定されている

しかも、この2台は非常にリーズナブルとなっている。

2022年2月現在「輸入車唯一のV2H」であるBEVのアイオニック5の価格帯は479万円~589万円。国産BEVと同様に最大80万円のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金が受け取れる仕様となっている。

最上級グレードは72.6kWhのバッテリーに前後モーターを搭載した4WDとなっているが、それが実質500万円というのはバーゲンプライスと感じるのではないだろうか。

さらにお買い得なのはFCVのネッソだ。こちらのメーカー希望小売価格は776万8300円で、同じくクリーンエネルギー自動車導入促進補助金は210万5000円となっている。

トヨタ MIRAIの価格帯が710~860万円で、同補助金は140万3000円にとどまっているので、実質的にはMIRAIよりも安く手に入るFCVとなっている。

このように補助金を見ても日本市場の状況に合わせた仕様のゼロエミッションビークルを投入していることがわかる。

逆にいえば、補助金ありきで考えたときの実質的なリーズナブルさを考えると、ヒョンデのラインアップにおいてもっとも競争力のあるモデルを日本に投入したともいえる。しっかりとマーケット調査をした上で、勝つために戻って来たという印象だ。

【筆者:山本 晋也】

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山本 晋也
筆者山本 晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ1969年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、雑誌編集長などを経て、2010年代からWEBを舞台に自動車コラムニストとして活動している。タイヤの数や有無にかかわらずパーソナルモビリティの未来に興味津々。「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることもポリシーのひとつ。個人ブログ「クルマのミライ」やYouTubeチャンネルでも情報発信中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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