輸入車コンパクトワゴン 徹底比較(3/4)

輸入車コンパクトワゴン 徹底比較
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ドライバー優先にとどまらないユーティリティ

インパネリアシート

インパネのレイアウトがドライバー側にわずかに傾斜しているあたり、ドライバー優先の設計を感じさせる。先代E46型ではやや質感の低さが指摘されもしたが、現行E90型では上級の5シリーズにも通じるたたずまいとなっている。

横幅いっぱいのインパネやドアトリム、センタートンネル上に配されたヘアライン仕様のアルミパネルが印象的だ。

ATのマニュアルシフトが、一般的なものとは逆に、押して「-」、引いて「+」になっている点もBMW流。こちらのほうが人間の感性に近く、個人的には好みである。

リアシートは、外見から想像するよりも広い印象。大きなアームレストを備え、頭上空間も十分に確保されている。ラゲッジルームも意外なほど広い。奥行き、横幅ともに十分なスペースが確保されている。

他車との違いはテールゲートのガラスハッチが単独で開閉できる点。 ちょっとした買い物などに重宝する。さらに、トノカバーも連動して開く機構もナイスアイデアである。

ラゲッジラゲッジラゲッジシフトリアハッチ

内装材のクオリティにまでこだわった質実剛健ぶり

インパネフロントシート

実にクリーンなデザインのインパネはいかにもアウディらしい。パネル間のチリの合わせ目が小さく、質感も高い。とくに奇抜なところはないが、インパネの横方向に伸びるアルミパネルが、そのままドアトリムに連続してアクセントとなっているあたりのデザインも一興だ。

居住空間や荷室スペースは外見から予想するよりも広々していて、スペース効率の設計の巧さを感じさせる。シート自体も非常にしっかりとしたものが備わり、大きなアームレストが与えられる。

ラゲッジルームは奥行き、横幅ともに広く、ラゲッジサイドのパネルの内側は、右側にウーハーが、左側が物入れとなっている。 厚みのあるボードやクッション材など、よく触れる部分の質感が非常に良い。

フロアパネルは分割して畳むことができ、荷物に応じてついたてのように立てて使うことができるのも面白いアイデアだ。

なお、今春に追加された「アトラクション」について、A4アバント2.0TFSIクワトロでは、ストレージパッケージ、オートライト/レインセンサー、自動防眩ルームミラー、リアサイドエアバッグがレス装備となり、「A4 2.0 TFSIクワトロ」の18万円安の価格となる。

リアシートラゲッジメーターラゲッジラゲッジ

独自のデザイン、アイデア、素材を用いてアピール

インパネフロントシート

特徴的なモダンスカンジナイアデザインのセンターコンソール「フリー・フローティング・センタースタック」が目を引く。シンプルな構成のインパネは、ドイツ勢2台とは趣の異なるテイストでまとめられている。

シート生地にはスポーツウェアや旅行用品からインスピレーションを受けたという斬新な「T-TEC」を採用。本革シートも用意されるが、レザーにこだわらなれば、この独特の触感を持つT-TECは興味深い素材であり、積極的にオススメしたい。

シートはかなり大柄で、フロント、リアシートとも大きなヘッドレストが備わる。コンパクトなクルマながら長身の人が乗ってもまったく問題ない。逆に小柄な人が乗ってもチルト&テレスコピックを備えるステアリングや調整範囲の大きいシートのおかげでベストポジションは取りやすいと思われる。

取材車には非装着だが、リアシートの座面を高く設定することもできるインテグレーテッドチャイルドクッションもあり、小さな子供のいるユーザーには非常に重宝するはずだ。ただ、ボルボ車共通のウイークポイントだが、オプションのカーナビを付けるとこのようになってしまうのは少々興ざめである。

ハッチゲート形状は他の2台に比べて横幅が小さくなっている。ボディ後端までまっすぐのびたルーフラインはボルボらしい処理だが、ヒンジ部がオフセットされていて開閉時にもあまりスペースを要しないようになっている。ラゲッジルーム形状も細長い印象で、奥行きがかなり広く、フロアは少し高めの設定。両サイドに小物が入るよう掘り下げられている。

リアシートラゲッジセンターパネルラゲッジリアランプ

内装・装備の総評

インテリアはいずれも個性的で、それぞれのモデルに期待させるであろう味を備えている。順番をつけるのが目的ではないが、質感の高さはアウディが一番という印象。ワゴンだけに、リアシートやラゲッジルームの使い勝手に注目したいところだが、コンパクトクラスのモデルながら、限られたスペースの中で、できるだけ広い空間を生み出すよう工夫がなされているのは全車共通。いずれもそこそこ広い居住空間と荷室スペースが確保されている点を強調しておきたい。

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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