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NEXTALK 2012/7/13 12:09

トヨタ自動車 製品企画本部 センチュリー 開発主査 清水 勉 インタビュー(4/5)

関連: トヨタ センチュリー Text: 御堀 直嗣 Photo: 佐藤靖彦
トヨタ自動車 製品企画本部 センチュリー 開発主査 清水 勉 インタビュー

究極の手作り

センチュリーは、一台ずつ手作りされている。関東自動車工業(7/1からトヨタ自動車東日本株式会社)の工場内は、今日見慣れた自動車生産工場とは景色が違う。19世紀末にドイツで生れた自動車が、アメリカのヘンリー・フォードの手によってベルトコンベヤー式の大量生産をはじめるまでは、馬車のコーチビルダー(製造者)のように手作りされてきた100年前を見るようだ。

トヨタ 製品企画本部 センチュリー開発主査 清水勉インタビュー
トヨタ 製品企画本部 センチュリー開発主査 清水勉インタビュートヨタ 製品企画本部 センチュリー開発主査 清水勉インタビュー

【清水勉】なぜ、手作りなのか?と言えば、それは生産台数が他の量産車とまったく異なるからという、言わば投資と収益との絡みです。とはいえ、それによって物づくりの価値という、大量生産とは違った視点での物づくりがあることを伝承するうえで、価値ある生産方式だと思っています。

また、単に少量生産のコストを抑えるだけでなく、必要なところにはお金を掛けています。たとえば、精度を出すところですね。ただ、そのやり方が違う。大量生産であれば、精密なロボットを導入することで精度を上げるということをするでしょう。

しかし、ここでは、人の力を借り、職人が熟練するなかで精度を高めていきます。溶接しかり、プレスした鋼板の面仕上げしかりです。

たとえばスポット溶接は、カローラの3倍(開発当時)におよぶ打点を人の手で溶接していく。外板の溶接箇所は、盛られた溶接部を職人がヤスリで削って表面を滑らかに仕上げている。プレスされた鋼板は、表面に薄く油を塗り、蛍光灯の映り込みを頼りに職人が自作の小型ハンマーで叩いて、わずかな歪を整えていく。その歪は、素人目には