ウェイク/ハスラー/N-BOXカスタムを徹底比較 ~遊び心あふれる軽ハイトワゴン~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
広くて楽しさ満点の室内を備えた背の高い人気の軽自動車3モデルを徹底比較
「次の愛車は軽自動車にしようかな」と考えている読者諸兄も多いのではなかろうか。今では新車として売られるクルマの約40%が軽自動車になった。
ちなみに「販売台数」ではなく「保有台数」で見ると、軽自動車の比率は約38%。だから小型&普通車から軽自動車に代替えするユーザーが増えている。ちなみに10年前の国内の保有台数に占める軽自動車の比率は30%だったから、軽自動車への乗り替えがかなり進んだことになる。
ここまで軽自動車が好調に売れるのは、商品力が高まった結果だが、逆の見方をすれば「小型&普通車の魅力が軽自動車に負けている」ともいえる。今の日本のメーカーは海外中心の商売をしていて、国内の販売比率は大半のメーカーが20%以下だ。グローバル化によって小型&普通車が海外指向を強め、日本のユーザーから離れてしまった結果、国内向けの軽自動車が販売を伸ばした。「愛車の候補をいろいろと探したら、結局は軽自動車が一番だった」という人も多いだろう。
だから軽自動車の好調な売れ行きは、一概に幸せなこととはいえないが、商品力の高いクルマを選べることは確かだ。
特に注目されるのが、軽自動車販売の70%以上を占める背の高い車種。全高が1600mmを超えるため車内は広く、大人4名で乗車しても快適だ。後席を畳めば広い荷室になり、自転車を積める車種も多い。収納スペースも豊富で、自宅の延長のような感覚で使える。しかも小さな軽自動車だから、混雑した街中でも運転がしやすく、税金や燃料代も安い。
そして今のトレンドは、実用性に加えて、楽しい雰囲気も併せ持つ背の高い軽自動車だ。2014年11月に全高が1800mmを上まわるダイハツ ウェイクが発売されて注目を集めた。その前に加わったSUV風のスズキ ハスラーも人気が高い。ここではエアロミニバン風のホンダ N-BOXも交えて、背が高く楽しい軽自動車の3車を比べたい。
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