スーパーハイトワゴンベースの商用車はビジネス的にキツかった!? ハイゼット キャディー生産終了はありえるのか!?

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軽商用車の新星として2016年に誕生した「ダイハツ ハイゼット キャディー」がまもなく生産を終えるという情報が編集部に入ってきた。未だダイハツから正式な発表はないものの、その可能性は0ではなさそうだ。

そこでハイゼットキャディーの功績と今置かれている状況を考えてみよう! 一体終売は本当なのだろうか。

目次[開く][閉じる]
  1. 車内スペースを最優先! 常識を打ち破った一台だった
  2. ハイゼットキャディーは付加価値が足りなかった
  3. ダイハツよ! パイオニアとして意地を見せてちょうだい

車内スペースを最優先! 常識を打ち破った一台だった

通常、軽の商用車といえば軽トラックベースに設計された後輪駆動の1BOXバンスタイルが一般的だ。その理由としてあげられるのは、商用車は重量のかさむ荷物を積むため、前輪駆動よりも、荷重の多くかかる後輪に駆動をかけた方が有利とされているからである。

だが、軽商用車の常識に一石を投じたのが2016年登場の「ダイハツ ハイゼットキャディー」だ。

コチラはダイハツの軽スーパーハイトワゴン「ウェイク」という乗用車をベースに設計されている前輪駆動モデル。最大積載量は既存モデルと比較すると半分程度に劣ってしまうが、通常の軽ワゴン同様の着座姿勢だから、軽1BOXバンに比べ運転に不慣れなドライバーでも違和感なく運転出来る利点があった。

>>超ソックリ! ベースのウェイクと写真で比較

そんな背景からハイゼットキャディーは当初より、生花業やパン屋さんなど、比較的軽い荷物を運ぶプロ向けの車両としてアピールされていた。そう、これまでのハイゼットカーゴなどに代表される軽バンとは異なる顧客層を狙って開発がなされたのだ。

事実、ダイハツによればハイゼット キャディーの主な顧客層は、既存の軽バンとは異なり、先に挙げた業種から支持を集めているという。

ハイゼットキャディーは付加価値が足りなかった

“商用車といえば後輪駆動”というある種当たり前とされていた概念を打ち破った画期的なクルマであったのだが、ビジネス的には決して成功とはいえなかった。というのも全てのグレードで乗員数が2名とされており、ビジネスユース以外では使いづらいという点。さらには前輪駆動を理由に、最大積載量は既存モデルの半分というのが原因と見られている。

その後、2018年にホンダから投入された前輪駆動ベースの商用バン「N-VAN」は、4人乗車モデルもラインアップするほか、最大積載量も350kgと後輪駆動系のバン同等の積載能力を確保した。

さらに商用車でありながら車中泊やトランポとして使えるなど、付加価値が注目され、かなりの台数を裁いているという事実もあるのだ。

それが奏功し、ホンダは既存のアクティバンといった後輪駆動モデルを廃止できるまでに至っている。

>>N-VAN人気の秘訣は多彩なシートアレンジ! その証拠がコレだ

ダイハツよ! パイオニアとして意地を見せてちょうだい

スーパーはハイトワゴンをベースにした初の商用車としてかなり注目を集めたハイゼットキャディーであったが、N-VANのように付加価値を与えればビジネス的にも成功した可能性がある。

ハイゼットキャディーはいわばこの市場のパイオニア的存在であり、もっといえば今やもっとも人気のあるハイトワゴン市場を作ったのもダイハツである。それだけにパイオニアとして意地を見せた次期モデルに期待したい!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

ダイハツ/ハイゼットキャディー
ダイハツ ハイゼットキャディーカタログを見る
新車価格:
114.4万円150.7万円
中古価格:
32.8万円132.1万円
ダイハツ/ウェイク
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新車価格:
137.7万円187.6万円
中古価格:
34.8万円207.7万円
トヨタ/ピクシスメガ
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新車価格:
137.7万円183.2万円
中古価格:
53万円188.9万円

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MOTA編集部 木村 剛大
筆者MOTA編集部 木村 剛大

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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