竹岡圭のドライブvol.15 アクアラインに乗ってカートに乗りに行こう!(3/6)
- 筆者: 竹岡 圭
YDCでタイヤのお勉強
このYDCは、タイヤを三次元モニターで見ながらお話ができるクリエイティブルームと、実際にタイヤを組み込みマッチングなどをチェックできるガレージ、タイヤ工房とで成っている、新しいカタチのデザインの発信基地なんです。 YDC 蔵持さん YDC 遠藤さん 最近のタイヤは、コンピュータを駆使して設計されるんですけど、今までは画面上でも平面の二次元でしか見られなかったんですよね。それがここなら三次元で見られるばかりでなく、紙や樹脂の積層モデルで実物さながらの立体模型が見られるんです。
その先の本当に実物に近いものも、以前はタイヤをリグルーブ(手で溝を掘る)するしかなかったものが、ちゃんと型に流し込んだものをチェックすることもできちゃう。タイヤの設計は、デザイナー&プランナー&エンジニアの三位一体で行なわれることが多いそうなのですが、やはり立体を見ながら話を進めるのと、机上の計算、つまり平面状でお話をするのじゃ、発想の広がりが違いますもんね。これはすごい設備です。 こんな設備を立ち上げちゃったのは、蔵持さんを始めとするデザイン部のみなさん。開発の機動性の向上と、デザインについての社内での認知度を上げたいと、なんと10数年も言い続けてようやく完成したんだとか。「今まではテストコースなどに出かけないとできなかったものが、ここで確認できるので、機動性は驚くほど上がりました」とのこと。また、社内での認知度という点でも、YDCには過去のCM集やマーケティングデータ、写真等々のデータが集積されているという利便性も相まって、重宝がられているそうです。
さらに最近は、アドバングッズ関係や、レーシングカーのカラーリング、イベントのブースや海外の店舗のデザインなど、グラフィックからプロダクト、ファッションまで幅広く手がけているとか。「タイヤだけでなく、そのタイヤをディスプレイするものまでデザインできるので、トータルコーディネートができるのも魅力です。横浜ゴムがデザインを武器にできるように頑張ります」とのこと。いろいろなもののデザインがボーダレスになってきている中で、今後ますます幅広いものにチャレンジしていくそうなので、私たちユーザーにとっても楽しみが広がりますよね。
そんなお話を聞いた後だと、改めてタイヤを見る目も違ってくるというものです。確かにS.driveのデザインも、このタイヤのコンセプトによく似合っていますよね。「スパルタン過ぎないけど、ほどよくスポーティ。うん、普段使い+αが多い、今の私にピッタリね!」ナ~ンテひとりご満悦になりながら、まずは海ほたるへ寄り道です。
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