autoc-one.jp 記事・レポート 新車情報 試乗レポート トヨタ プリウス(2018年MCモデル) 試乗│幅広い性能向上で価値を高めたハイブリッドの代名詞

試乗レポート 2019/2/7 13:37

トヨタ プリウス(2018年MCモデル) 試乗│幅広い性能向上で価値を高めたハイブリッドの代名詞(1/2)

関連: トヨタ プリウス Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 小林 岳夫
トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)
トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)画像ギャラリーはこちら

「現行プリウスは不人気」を改善すべく、ハイブリッドの代名詞がマイナーチェンジ

トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)

2018年(暦年)の小型/普通車販売ランキングは、1位が日産 ノート、2位はトヨタ アクア、3位はトヨタ プリウス(PHVとαを含む)であった。プリウスは3ナンバー車では販売1位で、売れ筋グレードの価格が250~300万円に達することも考えれば、販売実績は好調といえるだろう。

ところがトヨタはプリウスの販売台数に不満があり、世間的にも「現行プリウスは不人気」と悪口をいわれる。その理由は超絶的に売れた先代型と比較されるからだ。

>>マイナーチェンジしたプリウスを画像でチェック

現行プリウスは2015年12月に発売され、2018年の登録台数は1ヶ月平均で9622台であった。これに比べて先代プリウスは、2009年5月に発売され、現行型と同じ3年後の2012年には1ヶ月平均で2万6473台を登録していた。

トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)

つまり現行型の売れ行きは、先代型の約36%にとどまる。たとえ小型/普通車の3位でも、プリウスとしては不満なのだ。

ちなみにアクアは2011年12月に発売されたから、2012年は新型車だったが、1ヶ月平均の登録台数は2万2214台で先代プリウスを下まわった。発売直後のアクアには、内装の質やノイズに不満があったが、それにしても先代プリウスには勢いがあったわけだ。

逆に今は、2015年に発売されたプリウスが、設計の古いアクアに負けている。トヨタの販売店によると「先代プリウスのお客様がアクアやC-HRに乗り換えて、売れ行きを下げた面もある」という。それでもプリウスの魅力が薄れたことに変わりはない。

外観や安全装備の変更など、マイナーチェンジでどれほど魅力を高めたのかチェック!

トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)

そこでプリウスは2018年12月にマイナーチェンジを実施した。不評の原因として外観のカッコ悪さも挙げられていたから、フロントマスクやリアビュー、アルミホイールのデザインなどを変更した。外装色はブルーメタリックとエモーショナルレッドIIを加え、内装ではブラックの装飾を加えた。

機能面では安全装備を変更している。以前は緊急自動ブレーキを作動させるトヨタセーフティセンスが、SとEグレードではオプションだったが、改良後は全車に標準装着された。

後方車両との衝突を避ける機能としては、従来からのブラインドスポットモニターに、リアクロストラフィックアラートをオプションで加えている。

この後方に向けた安全装備は、従来と同じくA以上のグレードでないと装着できない。安全装備は、乗員や周囲の人達の生命や健康を左右するから、SとEを含めた全車に標準装着するのが理想だ。それが無理なら、せめてオプションで選べるようにして欲しい。

トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)

昨今のトヨタは通信サービス(トヨタ コネクティッド)に力を入れている。クラウンやカローラスポーツと同様、新型プリウスにもDCM(専用通信機)を全車に標準装着した。オペレーターによるサービスもあり、エアバッグが作動すると、自動的に位置情報と併せてヘルプネットセンターへ通報する。オペレーターが呼びかけてもドライバーの応答がない時などは、警察や消防への取り次ぎも行う。乗員自身がヘルプネットスイッチで、緊急対応を依頼することも可能だ。便利に使える各種のサービスも実施され、3年間は使用料金が無料付帯される(4年目以降は消費税抜きで年額1万2000円)。

このほか「おくだけ充電」のスペースを拡大して大型スマートフォンに対応したり、Aプレミアムの運転席と助手席に、シートベンチレーション機能も採用した。

そこでプリウスはマイナーチェンジでどれほど魅力を高めたのか、試乗を行って確認した。グレードはAツーリングセレクション(300万6720円)であった。

度重なる内外装の変更により「今のトヨタは大丈夫か」と少し心配になる

トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)

まず販売不振の原因とされたフロントマスクだが、少し違和感を解消したものの、あまり変わり映えがしない。

2017年2月に発売されたトヨタ プリウスPHVの開発者は「プリウスのフロントマスクは、評判が良くないので、PHVは一般的な形状にした。またプリウスとPHVの違いを明確に表現することにも配慮した」とコメントしている。PHVの個性を尊重すると、プリウスのフロントマスクをPHVと同じ形状にはできないが、もう少し精悍で馴染みやすい形状にする手はあっただろう。

リアビューは、フロントマスクに比べてデザインの変更度合いが大きい。個性の強かった縦長のテールランプを横長に改め、PHVの形状に近づけた。

外観は人によって印象が異なるから写真で判断していただきたいが、フロントマスクを見る限り、売れ行きを大幅に改善するほどの変化ではないだろう。

トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)トヨタ プリウス(2018年マイナーチェンジモデル)

内装は発売時点では、上級グレードのフロントコンソールトレイが乳白色で洗面器などを連想させ、ブラックの内装ではコントラストも強かった。そこで2017年11月の一部改良で、ブラックの内装には、光沢のあるピアノブラックのフロントコンソールトレイを組み合わせた。

これを2018年12月に再び改め、乳白色のフロントコンソールトレイは完全に廃止した。ピアノブラックか、普通のブラックになる。

以上のような内外装の変更を見ると「今のトヨタは大丈夫か」と少し心配になる。発売時点のフロントコンソールトレイは、見た人のほぼ全員が「この色彩はおかしい」と感想を漏らしたからだ。社内のデザイン的なチェック機能が働いていないように感じた。

この記事にコメントする

【お車の買い替えをご検討中の方へ】

■買い替えでよくある失敗にご注意!
車の乗り換えを行う際、よくある失敗はディーラーで営業マンから好条件を提示され、ハッキリした下取り価格を知らずに手放してしまうパターンです。一見好条件に見えても、実は下取り相場より安く、損をしてしまうことも。
■ネットで複数の買取相場をチェック!
ディーラーが高額な場合もありますが、車の買取に特化した買取店の方が高額査定を出せる場合が多いようです。ですから、あらかじめネットで愛車の下取り価格を取得しておくのは鉄則です。ただし一括査定サービスは、申し込むと大量の電話が掛かってきますからご注意ください。
■営業電話なしの【Ullo(ウーロ)】で快適に愛車を売ろう!
オートックワンの買取サービス「ウーロ」なら、一括査定と違って大量の営業電話は一切なし。パソコンやスマホ上で各社の買取店を一斉表示して、高額2社からのみ連絡を受けられます。

トヨタ プリウス の関連編集記事

トヨタ プリウスの新車記事の一覧。新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、オートックワンがお届けする最新の自動車記事をご覧になれます。

トヨタ プリウス の関連ニュース

オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック! オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!
オートックワンのおすすめ特集
編集企画(パーツ・用品)PR