【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一(1/4)

  • 筆者: 森口 将之
  • カメラマン:オートックワン編集部・茂呂幸正・トヨタ自動車
【DESIGNER’S ROOM】トヨタ 新型 クラウン デザイナーインタビュー/トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一
トヨタデザイン部 グループ長 藤吉 正一さん トヨタ 14代目 新型 クラウン「ReBORN」 トヨタ 14代目 新型 クラウン発表会で話題を呼んだ「ピンクのクラウン」 トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル 専用設計のフロントフェンダー 画像ギャラリーはこちら

大胆なReBORNぶり、その裏側に迫る

トヨタ 14代目 新型 クラウン発表会で話題を呼んだ「ピンクのクラウン」

大胆なフロントマスクに、ピンクのボディカラー。昨年末に発表されたトヨタ 新型クラウンのテレビCMを見て、多くの人がビックリしたはずだ。

国内専用の高級車で、ユーザーの平均年齢が高いことから、保守的なクルマというイメージを抱きがちなクラウン。そのクラウンが、ここまで変われたのはなぜなのか。反対意見はなかったのだろうか。エクステリアデザインのまとめ役を務めた、トヨタ自動車 デザイン本部 トヨタデザイン部 グループ長の藤吉 正一氏に伺った。

50数年の歴史を持つ老舗ブランド、そのアイデンティティとは

アッパーグリルとアンダーグリルを融合し、独自の迫力を生み出した新型クラウン アスリートのフロントマスク
上下グリルの融合を示したイメージ図[クラウン アスリート][資料提供:トヨタ自動車]上下グリルの融合を示したイメージ図[クラウン ロイヤル][資料提供:トヨタ自動車]

オートックワン(以下AO):クラウンは半世紀以上の歴史を持っているわけですが、デザイナーから見た「クラウンらしさ」とは。

トヨタ藤吉氏(以下F):その時代の最先端の思想を盛り込み、お客様の期待を超える価値を革新的なカタチで表現していく。そういう考え方がアウトプットされたとき、クラウンらしく見えるのではないかと思っています。

今回はアッパーグリルとロワーグリルを融合させたことが、いちばん大きなポイントでしたが、次のモデルではそれを壊して行くようなことを含め、さらに新しいデザインを目指していく。それがクラウンの伝統だと考えています。

トヨタ 14代目 新型 クラウン アスリート藤吉氏もデザインに関わったという7代目クラウン[1983-1987]

AO:従来型から受け継いだ部分はあるのでしょうか。

F:クラウンはトヨタのFRセダンのトップレンジに位置しているので、セダンらしいプロポーションにはこだわりました。カッコいいFRセダンであることを、明快に表現したつもりです。

私が初めて関わった7代目もFRプロポーションでした。フェンダーラインが伸びやかで、後輪が踏ん張って、押し出して走るイメージです。僕の中ではクラウン=FRプロポーションなんです。だから今回はタイヤの踏ん張り感を際立たせたりして、それをさらに明快に、カッコよく見せようとしました。

豊田章男社長も思わず「ワオ!」と驚く

トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル フロントマスクトヨタ 14代目 新型 クラウン アスリート フロントマスク

AO:話題のフロントグリルについて考えを聞かせてください。

F:世界のトレンドも、押し出しの強い傾向になってきていますが、新型クラウンでは、グリルを立ててセンターを強調し、顔全体を立体的に仕立てる手法を取っています。

アッパーグリルとアンダーグリルを融合させることは、初期の段階で決まっていました。

ロイヤルは上の部分に伝統のブロックパターンを配し、厚みを持たせて存在感を出しています。最初は腕時計のリストバンドのように大きめのブロックだったのですが、無骨に見えるので細かくしました。

アスリートはその名が象徴するように、機能に関係した部分だけ穴を開けるという考え方で、グリルと両端のブレーキダクトを分けました。アッパーグリルは、当初はロイヤルとほぼ同じ大きさだったのですが、ロワーグリルを大きくして、サイドのラインをヘッドランプの高さに合わせました。

トヨタ自動車 豊田章男社長トヨタ 14代目 新型 クラウン ロイヤル(左奥)/クラウン アスリート(手前・右)

 AO:豊田章男社長はどう思われていましたか。

F:デザインはロイヤルが先行していたので、まずロイヤルを社長に見せたら、「ワォ!」と驚いていました。同時に当時はスケッチ段階だったアスリートを見せたら、「オ〜ッ!」と唸っていました。ロイヤルの審査の場では、他の役員から「ここまでやるのか」という声も聞かれました。しかしトヨタが変わらなければいけないという気持ちから、ゴーサインが出ました。

トヨタには昔から、やりすぎると「もっとやれ」という意見が出るんです。突き抜けた方向性が出たら、やり切ってほしいと思いがあるんです。今の社長になってから、その傾向が際立っています。

(次ページへ続く)

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森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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