本当に終了!? 歴代モデルの中で大きな変革をもたらしたトヨタ クラウン3選

  • 筆者: MOTA編集部
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2020年11月にトヨタ クラウンセダンの生産終了という衝撃のニュースが飛び込んできたのは記憶に新しいでしょう。トヨタ公式発表ではないため、明確なことはわかりません。ですが、トヨタと日本の高級セダンの歴史を作ってきた名車であるだけに、一抹の寂しさを感じます。そこで今回は、歴代クラウンの中で、大きな変革をもたらした3つのモデルをご紹介します。

目次[開く][閉じる]
  1. 白いハードトップが流行った「いつかはクラウン」7代目クラウン(120系)
  2. 豪華で最新の装備が与えられた8代目クラウン(130系)
  3. V型エンジンで新世代に進化した12代目クラウン(180系)

白いハードトップが流行った「いつかはクラウン」7代目クラウン(120系)

1983年にフルモデルチェンジをして120系となった7代目クラウンは、「いつかはクラウン」のキャッチコピーと共にデビューしました。ボディタイプは、4ドアセダン、4ドアハードトップ、5ドアワゴンをラインナップしています。上級グレードに四輪独立懸架サスペンションを採用し、ABSの前進にあたる四輪ESCを装着しました。

パワーシートやメモリー付チルト&テレスコピックステアリングなど上級装備も備えています。7代目120系クラウンは、乗り心地と安全性を高い次元で実現していることが特徴です。

スポーティー路線のラインナップも充実

7代目クラウンは、スポーティーなグレードが充実した世代でもあります。1985年には、日本初のスーパーチャージャー付エンジンを搭載した「2000ロイヤルサルーン・スーパーチャージャー」が登場。さらに、クラウンのスポーティーグレード「アスリート」が誕生したのも7代目からなのです。

トヨタ 7代目クラウン(120系)の中古車相場

■中古車掲載台数:15台

■中古車相場:59.8万円~198万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年11月16日時点のデータ

豪華で最新の装備が与えられた8代目クラウン(130系)

1987年にデビューした8代目クラウン(130系)は、7代目である120系をブラッシュアップさせたデザインですが、豪華さを演出していた「クリスタルピラー」が廃止され、ボディと同色のスッキリしたCピラーに変更。また、ボディバリエーションは、4ドアハードトップ、4ドアセダン、ステーションワゴン、バンをラインナップし、3.0リッターエンジンを搭載するハードトップは、3ナンバーサイズとなるワイドボディが与えられています。

さらに、電子制御エアサスペンション、トラクションコントロール(TRC)、エレクトロマルチビジョンなどの電子制御を積極的に採用し、これまでの豪華さに加えて先進性がアップされていることも特徴です。

見た目はクラウン、中身がセルシオの「V8」

1989年には、9代目クラウンと同時に登場する初代クラウンマジェスタの原型である「4000ロイヤルサルーンG」通称V8クラウンを追加。搭載されるV型8気筒4.0リッターエンジン(1UZ-FE型)は、後にデビューする「セルシオ」に採用されたものと同じです。

最先端の装備と大排気量のV8エンジンをラインナップするなど、バブル期を象徴するもっとも贅沢なクラウンと言えるでしょう。

トヨタ 8代目クラウン(130系)の中古車相場

■中古車掲載台数:36台

■中古車相場:42.5万円~159万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年11月16日時点のデータ

V型エンジンで新世代に進化した12代目クラウン(180系)

ゼロクラウン(通称 ゼロクラ)と呼ばれる12代目クラウン(180系)は2003年に登場。ゼロクラウンと呼ばれる理由は、「かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる」のキャッチコピーに由来します。

そのキャッチコピーからも分かるように、トヨタはこれまでの伝統やしがらみを振り払い、クラウンを新しく生まれ変わらせました。

グレード展開は、フォーマルなロイヤルとアスリートの2種類。発売当初のエンジンは、2.5リッターと3.0リッターのV型6気筒エンジンを用意。2005年のマイナーチェンジでは、アスリートに3.5リッターV6エンジンが追加されます。

アスリートやマジェスタには個性に合わせた装備が与えられた

ゼロクラウンのもっとも大きな変更点は、エンジンが直列6気筒からV型6気筒に変更されたことです。スペース効率に優れたV6エンジンとしたことでデザインや室内空間に余裕が生まれ、前後重量配分の改善によって走行性能が向上するなど、伝統の直列6気筒エンジンを捨てたことで、次世代の高級セダンとして生まれ変わりました。

デザインは、従来の四角く重厚感のあるボックススタイルから、曲線を使った流麗なフォルムへ変更され、クラウン初となる電動パワーステアリングを採用。また、スポーティーグレードの「アスリート」には、路面状態や運転操作などに応じてショックアブソーバーの減衰力を可変する電子制御サスペンション(AVS)が標準装備されています。

トヨタ 12代目クラウン(180系)の中古車相場

■中古車掲載台数:715台

■中古車相場:14万円~228万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年11月16日時点のデータ

トヨタ/クラウン
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新車価格:
730万円830万円
中古価格:
47.9万円902万円
トヨタ/クラウンアスリート
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新車価格:
403.7万円629.8万円
中古価格:
28万円488万円
トヨタ/クラウンロイヤル
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新車価格:
388.3万円610万円
中古価格:
34.8万円327万円

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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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