日産 新型エクストレイルはいつまで待たせる!? “新世代e-POWER”を搭載する日本仕様のフルモデルチェンジは2022年夏まで延期か

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日産を代表するSUV「エクストレイル」のフルモデルチェンジが遅れている。当初2021年度中と言われていたフルモデルチェンジが、どうやら2022年夏頃まで伸びそうな勢いだ。2020年にアメリカで発表済みの4代目 新型エクストレイルだが、もはや一度目のマイナーチェンジ時期というタイミングである。ここまで待たせたおひざ元の日本のユーザーのために、日産は独自のハイブリッド“e-POWER”、しかも最新の高効率VCターボエンジンと組み合わせた超低燃費仕様を初搭載する! 新型エクストレイル“e-POWER”の情報を改めてご紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 北米では2020年6月、中国でも2021年4月に発表済みの新型エクストレイル
  2. 日本仕様の新型エクストレイルには次世代型「新型e-POWER」という最後の隠し玉が残されていた!
  3. 新型エクストレイルの最終進化形! 日産電動化技術の集大成となる日本仕様、正式発表は2021年秋だが発売は2022年初春にずれ込む!?

北米では2020年6月、中国でも2021年4月に発表済みの新型エクストレイル

日産は、1年以上前の2020年6月、新型「ローグ」を発表している。ローグは新型エクストレイルの北米名だ。4代目の新型エクストレイルには直列4気筒 2.5リッターエンジンが搭載され、2020年10月から既に北米での正式発売も開始している。

また中国でも、2021年4月の上海モーターショーで「新型エクストレイル」を初公開。デザインは新型ローグと共通だが、こちらには新開発のVC(可変圧縮比)ターボエンジンを搭載。やはり既に販売も始まっている。

しかし日産はなぜ、新型エクストレイルをいつまでも本拠地であるここ日本で正式披露しないのか。

実は新型エクストレイルにはまだ隠し玉が残されている。大本命パワートレインとなる新型e-POWER(イーパワー)の初公開と同時のタイミングで、日本向けの新型エクストレイルを大々的に発表したい意向があるのだ。

日本仕様の新型エクストレイルには次世代型「新型e-POWER」という最後の隠し玉が残されていた!

新型エクストレイルに搭載されるe-POWERは新型ノートよりもさらに進化した次世代版

日産のe-POWERは、電気自動車リーフの電動ユニットを流用し、発電専用の3気筒1.2リッターエンジンを組み合わせた独自のシリーズ式ハイブリッドシステムだ。

2016年に先代「ノート」で初採用し、以来「セレナ」や「キックス」に搭載。2020年12月に発売された新型ノートでは電動ユニットを刷新し、第二世代のe-POWERへと進化している。モーター駆動特有のパワフルでスムーズな走りが新鮮で、いずれのモデルも好調な売れ行きを示している。

しかし日本向けの4代目新型エクストレイル e-POWERには、従来とは異なる新たなエンジンが組み合わされるという。つまり次世代版e-POWERが初めて搭載されることになる。

日産が世界で初めて実用化させた高効率・高出力な可変圧縮比VCエンジンを新型エクストレイルにも搭載

実は次世代版の新型e-POWERユニットについても、既にその概要が欧州で先行発表されている。ただし新型エクストレイルではなく、兄弟車の「キャシュカイ」(欧州専用車)の新型モデルでの話だ。

新型キャシュカイにバッテリー・モーターと組み合わせるエンジンは、新開発の1.5リッターVCターボ(187馬力/330Nm)となる。そう、中国向け新型エクストレイルに搭載される新型エンジンと同じタイプだ。

VCターボとは、日産が世界で初めて実用化させた高効率・高出力な可変圧縮比エンジンだ。既に海外専用高級ブランドのインフィニティ向けに、2リッター版VCターボが実用化されている。

エンジンを直接駆動させず発電機として用いるe-POWERユニットは、効率の良いエンジン回転域を積極的に用いることが出来る利点がある。高効率なVCターボと上手くマッチングさせることで、これまで以上に高効率にパワーと低燃費を目指す狙いがあるようだ。

新型エクストレイルの最終進化形! 日産電動化技術の集大成となる日本仕様、正式発表は2021年秋だが発売は2022年初春にずれ込む!?

新型キャシュカイと、新型ローグ・エクストレイルは、共にルノー日産三菱アライアンスで共同開発されたCMF-Cプラットフォームを新採用する。新型キャシュカイの1.5リッターVCターボを組み合わせる新型e-POWERが、新型エクストレイルにも搭載されるのは当然の流れだろう。

CMF-Cプラットフォームは、現行型エクストレイルに採用するCMFプラットフォームを軽量化し、かつ剛性も向上させた進化版で、最新のADAS(先進運転支援システム)「プロパイロット」にも対応している。

日本向けの新型エクストレイルは、これら最新プラットフォームと最新パワートレインという日産の先端技術を全部載せした集大成だ。いわば“最終進化形態”となってここ日本でお披露目!…という展開だ。

本来なら2021年秋開催予定の東京モーターショーで華々しく日本の電動化技術をアピールする計画だった!?

本来なら、2021年秋に開催予定だった東京モーターショー2021会場にて、華々しく新技術を世界にアピールする目論見だった新型エクストレイル。コロナ禍の影響で2021年の東京モーターショーが開催中止となったのは、日産にとっても悔しいところだろう。

ここまで情報を小出しにしてきた流れからして、正式発表前にも何かしら事前公開が行われる可能性も高そうだ。

ただし、いまだ尾を引く半導体不足問題の影響もあって、日産 新型エクストレイル e-POWERの日本仕様発表は2022年春までずれ込むかもしれない。となると、正式な発売時期についてはさらに先の2022年初夏のタイミングとなることが予想される。

日本仕様の新型エクストレイルがどのような仕上がりとなるか判明するまで、まだしばらく時間がかかりそうだ。ここまでじっくり待ったのだから、ここは正式発表を楽しみに待つことにしよう。

[まとめ:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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