新型プリウス、2023年にフルモデルチェンジか!? ハイブリッドカー普及の立役者、プリウスの次期モデルが推すのは新世代システムとPHV(プラグインハイブリッド)だ

  • 筆者: MOTA編集部
画像ギャラリーはこちら

トヨタを代表するハイブリッドカー「プリウス」は、1997年の初代デビューから25年近く経過した。2015年12月登場の現行4代目も、気付けばデビュー6年目に突入している。当初はハイブリッドカーの急速な普及に広く貢献したプリウスも、他モデルへの展開も進み、ハイブリッド専用車としての独自性は薄まりつつある。そんな中、次世代のプリウスが果たすべき役割はどう変わっていくのだろうか。2022年以降の登場が噂される新型プリウス(5代目)の姿を予想してみよう。

>>次世代プリウスはどうなる!? 1997年から続く歴代プリウスを写真で見る[画像60枚]

目次[開く][閉じる]
  1. センセーショナルなデビューからおよそ25年が過ぎ、プリウスの役割も変わりつつある
  2. カーボンニュートラルの実現に向け、トヨタが電動車のフルラインアップ化を宣言! 次期プリウスPHVは重要な柱の一つになる
  3. 新型プリウス、登場時期は2022年末から2023年か 価格は300万円台に

センセーショナルなデビューからおよそ25年が過ぎ、プリウスの役割も変わりつつある

トヨタの初代プリウスは「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーと共に、1997年末に登場した。

初代プリウスに搭載されたトヨタハイブリッドステム(THS)は、独自の動力分割機構を開発。エンジンの動力を駆動と発電に切り分けることに成功し、充電の要らないモーター駆動を用いる世界初の量産ハイブリッドカーとなった。

当初は先行実験車的な要素も強かったものの、2003年登場の2代目の頃には一気に普及。ガソリン価格の高騰といった背景も後押しし、2009年登場の3代目プリウスで爆発的な大ヒットとなった。

また3代目からは“充電プリウス”ことプリウスPHVも設定。モーターだけで数十キロ走行出来るほか、バッテリー容量を増やしたことで外部給電機能もアップ。万が一の災害時での活躍も期待出来るものとなっている。

いっぽうで2011年には、より小型のハイブリッド専用車「アクア」を登場。さらにトヨタでは主力モデルのハイブリッド化も宣言した。今ではOEM供給車を除くほとんどの乗用車にハイブリッドモデルがラインナップされ、ハイブリッド専用車としてのプリウスの独自性は薄まりつつある状況にある。

カーボンニュートラルの実現に向け、トヨタが電動車のフルラインアップ化を宣言! 次期プリウスPHVは重要な柱の一つになる

プリウス自体は役目を終えつつある状況にあるのは事実

2021年6月現在、トヨタ プリウスの価格は259万7000円から364万円だが、同じトヨタでも同価格帯で同程度のボディサイズを持つカローラ ハイブリッドなどがある、ユーザーの選択肢は大幅に拡がった分、プリウスの販売台数は落ち込んだ。2020年度(2020年4月~2021年3月)の販売実績は5万9160台で、前年度比52.2%と半減している。プリウスは、もう役目を終えつつあるのだろうか。

新たなプリウスのラインナップであるプリウスPHVもあるが、338万3000円から401万円とやや高価な価格帯のためか、現段階ではあまり普及しているとはいえない。

しかしプリウスの車名の語源は、ラテン語で「~に先立って」という意味。未来に先駆け先行してきたハイブリッドシステムが普及した今、次なる課題は間違いなくPHVだろう。

時代に先行する宿命を背負ったプリウスが次に挑むのは“PHV(プラグインハイブリッド)”の普及推進だ

トヨタでは、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向け、電動車のフルラインアップ化を目指している。次世代EVシリーズ「TOYOTA bZ(トヨタ ビーズィー)」シリーズなど、電気自動車モデルを2025年までに15車種展開していくとしたのはその一環だ。しかしEVの技術、特にバッテリー技術は発展途上にあり、ガソリン車を一気に代替するのはまだ無理がある。

そのことを考えると「プリウスPHV」のPHV技術の進化こそが、電動化の推進に重要な役割を果たすことになる。

新型プリウス、登場時期は2022年末から2023年か 価格は300万円台に

さて、2021年7月段階ではまだほとんど聞こえてこない5代目の新型プリウスの情報だが、発売時期はいつ頃になるだろうか。

次世代プリウスの中心的な役割を果たすであろうプリウスPHVの現行型は、2017年に遅れて登場している。現在別のモデル扱いとなっているプリウスとプリウスPHVを統合するとしたならば、デビューから5年の2022年、おそらくは2022年末か2023年のフルモデルチェンジとなりそうだ。

その意味では、フルモデルチェンジまでの間にもう1度プリウスPHVのマイナーチェンジを実施することで、PHVの販売を推進させる可能性もありそうだ。

新型プリウスには次世代ハイブリッドシステムと新開発バッテリーが搭載される可能性も

現行型プリウスで、新世代TNGA GA-Cプラットフォームを新採用したが、これはそのままキャリーオーバーされるだろう。いっぽうで、プリウスに搭載されるハイブリッドシステムは、ここしばらく大きな進化をしていないまま続いている。

PHVも通常のハイブリッドも、プリウスの次世代化には搭載技術の進化が鍵となりそうだ。したがってトヨタから、ハイブリッドシステムやバッテリーに関する何かしらの新技術が先行発表されたなら、それはプリウスのモデルチェンジが間近だ、というサインになるかもしれない。こちらの動向にも注目しておきたい。

新型プリウスの価格帯は、ビジネスユースも多いプリウスだけに200万円台の廉価なモデルも用意されるはずだが、メインは300万円台へ上昇することになるだろう。

なおワゴンタイプの「プリウスα」(2011年登場)は2020年度で生産を終了しており、こちらの次世代モデルは登場しない見込みだ。

[まとめ:MOTA(モータ)編集部]

トヨタ/プリウス
トヨタ プリウスカタログを見る
新車価格:
275万円460万円
中古価格:
33万円648万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

MOTA編集部
筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

トヨタ プリウスの最新自動車ニュース/記事

トヨタのカタログ情報 トヨタ プリウスのカタログ情報 トヨタの中古車検索 トヨタ プリウスの中古車検索 トヨタの記事一覧 トヨタ プリウスの記事一覧 トヨタのニュース一覧 トヨタ プリウスのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる