トヨタ アルファードのフルモデルチェンジが2023年初夏まで延期か!? 4代目 新型アルファードの全容に迫る[情報更新]

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:MOTA編集部・TOYOTA
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トヨタ アルファードのフルモデルチェンジ時期が大きく後ろ倒しされそうです。当初2022年春にもフルモデルチェンジと報じられていた新型アルファード。しかしデビュー7年目を迎えたモデル末期でも安定的に売れ続ける現状や、コロナ禍の影響による海外製自動車部品供給不足など複合的な要因により、刷新は2023年まで先送りされた模様です。

新型アルファードは何が変わるのか、独自取材から判明した発売時期や販売価格など、気になる4代目新型アルファードの最新情報をお届けします!

▲トヨタ 新型アルファード 2022年モデル(4代目)予想イラスト[画像はMOTA編集部の独自調査を基にしたイメージイラストで、実際の販売車両とは異なる場合があります]▲

目次[開く][閉じる]
  1. 新型アルファードのフルモデルチェンジ計画に変更!? 2022年春の予定が半年から1年程度先送りになった模様
  2. TNGAプラットフォームや新エンジン採用で大きく生まれ変わる新型アルファード! 価格帯は約390万円台から800万円弱か
  3. トヨタ アルファードとはこんなクルマ

新型アルファードのフルモデルチェンジ計画に変更!? 2022年春の予定が半年から1年程度先送りになった模様

【2022年11月25日情報更新!】

人気の高級ミニバン「トヨタ アルファード」。現行型(3代目)が登場したのは2015年1月のことなので、2023年1月にデビュー8周年を迎えます。

かねてより2022年春頃にはアルファードのフルモデルチェンジを実施すると報じられてきましたが、ここへきてその計画が大きく変更されているようです。

気になる新型アルファードの発売時期ですが、当初MOTA(モータ)編集部の調べでも、2022年春頃のフルモデルチェンジを目指している、との情報を得ていました。

ですが、現時点では2023年5月という見方をされています。

現行型アルファードがいまだ売れ行き好調! 長く続く部品供給不足の影響も大きく、計画が後ろ倒しに

要因としては、大きく分けて2つ考えられます。

まずは、春から続く半導体や部品供給不足による新車生産の遅れ。これが当初の予想以上に多方面で影響を及ぼしており、しかもまだしばらく続きそうな状況にあります。

さらに現行型アルファードが好調な売れ行きを示している点も、ある意味トヨタとしては嬉しい誤算でした。

2021年(2021年1月~12月)の販売台数は9万5049台。軽を除く販売ランキングではトヨタ ヤリス、ルーミー、カローラに次ぐ4位につけているという凄い状況です。デビュー7年のベテランモデル、しかも300万円台後半から700万円台という高級モデルが、200万円台前後の大衆車と同等の売れ行きを示しているのだから、笑いが止まらないでしょう。

これらの要素を踏まえ、トヨタでは新型アルファードのフルモデルチェンジ時期を、およそ半年から1年先送りしたのだといいます。現行型(3代目)のオーダーストップが始まっていることもあり、詳細はまだ不明確ですが、2023年初夏にかけてのタイミングで再調整が図られている模様です。

TNGAプラットフォームや新エンジン採用で大きく生まれ変わる新型アルファード! 価格帯は約390万円台から800万円弱か

最新TNGA GA-Kプラットフォームを採用で走行性能や先進運転支援機能も大幅進化

【2022年11月25日情報更新!】

アルファードは、格調高いスタイリングや広く豪華なインテリアなどで絶大な支持を集め続ける、Lクラスの高級ミニバンです。新型でもこの美点はそのままに、メカニズムなどを中心に磨きをかける。

さて、4代目となる新型アルファードは、どのような進化をみせてくれるのでしょうか。

新型アルファードでは、カムリやハリアー、レクサス 新型NXなどが採用する新開発のTNGA GA-Kプラットフォームを採用します。

現行型(3代目)アルファードのボディサイズは全長 4945-4950mm × 全幅 1850mm × 全高 1935-1950mmですが、それほど大きなサイズ変更はないものと考えられます。

また、新プラットフォーム化により、走行安定性や衝突安全、さらに運転支援技術などといった様々な基礎性能が大幅に上がる模様です。

自動運転レベル2に相当する最先端のADAS(先進運転支援システム)採用も期待されます。

2022年初頭に登場したトヨタ 新型ノア/ヴォクシーには最新の安全装備が多数備えられています。運転支援としては手放し運転も可能になった高速道の渋滞時に運転支援を行う「アドバンスト ドライブ」と自動的に車庫入れを行う「アドバンストパーク」の2つが大きなトピックです。

もちろん、安全支援機能も多数採用されています。新型ノア/ヴォクシーではトヨタ車に共通する安全支援機能「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」の機能を高め、操舵支援機能も充実した緊急自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」や、事故リスクを先読みしてステアリング操作やブレーキ操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」なども用意されました。

おそらくこうした先進機能は新型ノア/ヴォクシーよりも上級のミニバンとして存在する新型アルファードにも踏襲されることでしょう。

子育て世代からの支持も厚いアルファードであることを考えると、新型ノア/ヴォクシーに採用された、後方からクルマや自転車などの接近を検知するとスライドドアのオープンを止めてくれる「安心降車アシスト」はぜひ取り入れてほしいところです。

V6 3.5リッターの大排気量版は2.4リッターターボに刷新、ハイブリッドも燃費性能を向上させる

【2022年11月25日情報更新!】

現行型では2.5リッターガソリンと、2.5リッターハイブリッド、さらにV6 3.5リッターの3つが用意されています。新型でも3タイプのパワートレインというラインナップは同じようですが、それぞれ進化するでしょう。

まずベーシックな2.5リッターエンジンは、熱効率を高めた新世代のダイナミックフォースエンジンに進化。

同様に2.5リッター+ハイブリッドタイプについても、新世代エンジンと組み合わされます。現行型アルファードはWLTCモード燃費14.8km/Lで、ハイブリッド車として期待される数値には見劣りします。ユーザーからは燃費改善に期待する声も上がっており、新型で更なる実燃費向上を目指すでしょう。

大排気量のV6 3.5リッターエンジンについては、新開発の2.4リッターダウンサイジングターボエンジンに置き換わります。これはレクサス NX350やトヨタ 新型クラウンクロスオーバーに搭載されるものと同タイプのものです。高速走行時の巡航性能向上に期待がかかります。

新型アルファードの外観はキープコンセプトのまま進化、ヴェルファイア廃止論はなくなった?

中身は一新される新型アルファードだが、現行型でもいまだ好調なセールス状況をみせているため、肝心な外観については大きな変化はなさそうです。

【2022年11月25日情報更新!】

新型アルファードのスタイリングは、現行型のイメージを残したキープコンセプトの方向性ですが、もちろん全く変わらないという意味ではありません。アルファードの魅力である豪華さや迫力はさらに増し、そこにLEDの装飾追加などで先進的なイメージも加えられるでしょう。

いっぽうで、一時はアルファードを凌ぐ販売台数を誇った兄弟車ヴェルファイアが消滅するという噂が流れていましたが、新型ノア/ヴォクシーが登場したことを考えると、ヴェルファイアも存続するのではないかという見方もあります。

新型アルファードの価格は390万円台から800万円に

新型アルファードの価格はどうなるのでしょうか。

現行型(3代目)の販売価格は386万4000円から759万9000円(消費税込)。先進運転支援技術や新プラットフォームの採用があるとはいえ、既に高価な価格設定です。ここからさらに大幅に上昇することは考えにくいでしょう。現行型でも、400万円台で購入出来る2.5リッター版が支持され、販売台数を底支えしていることから、新型アルファードの販売価格帯も約390万円台から800万円弱に設定されそうです。

トヨタ アルファードとはこんなクルマ

トヨタ アルファードは、グランビア/グランドハイエースの後継車として、初代モデルが2002年5月に初登場しました。

当時、Lクラス高級ミニバン市場を開拓し人気を独占していた「日産 エルグランド」をライバルとして企画されたモデルです。

この時のトヨタのアルファードに賭ける意気込みは相当なものでした。初代の発売日は、なんと2代目エルグランド発表の翌日。市場奪還に向けた強烈な対抗心を、隠そうともしていなかったのです。

ライバルにはないきめ細かなラインナップ展開が功を奏す

ライバルの2代目エルグランドが、V6 3.5リッターの大排気量エンジン1本のラインアップだったのに対し、トヨタはアルファードに直4 2.4リッターの廉価なモデルを設定。

さらにトヨタが得意とするハイブリッドモデルも2003年7月追加設定するなど、ライバルに対し圧倒的に選択肢の幅が広く、きめ細かいグレード展開で対抗します。

結果としてトヨタ アルファードはデビュー早々に支持を集め、日産の牙城を崩すのに成功したのです。

代を重ねるごとに市場を拡大し、シェアも独占していく

アルファードは2008年5月、約6年ぶりにフルモデルチェンジを実施。2代目アルファードになり、より豪華な装いへと進化しました。

いっぽうで、よりワイルドな(こころなしかエルグランド風の)デザインをまとった兄弟車「ヴェルファイア」も新設定。さらにLクラスミニバン市場の拡大を図りました。

そして2015年1月には、現行型となる3代目アルファードへとバトンタッチを遂げています。

2021年1月~12月の販売ランキングで総合4位の大ヒット作に

2021年、トヨタ アルファードは年間9万5049台を販売。軽自動車を除く国内新車販売ランキングで4位に輝きました。2022年上半期(1〜6月)でも3万4799台と軽自動車を除く国内新車販売ランキングで7位と、モデル末期であるにも関わらず販売台数を伸ばしています。

ベスト10のほとんどのモデルが300万円以内という価格帯という中、唯一高額なアルファードがランクインしていることは特筆すべきポイントです。

自ら市場を拡大させたうえ、気付けばその市場もすっかり独占してしまった感のあるトヨタ アルファード。2023年1月でデビューから丸8年を迎えようとしています。

初代、2代目がおよそ6年周期でフルモデルチェンジを実施している点からも、4代目登場がそう遠くないことも予想出来るでしょう。

[まとめ:MOTA編集部]

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。現在総勢9名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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