日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗レポート/河口まなぶ(1/2)

日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗レポート/河口まなぶ
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驚愕!さらなる進化によりいっそう魅力が増した「日産 GT-R 2013年モデル」

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果たして、「日産 GT-R 2013年モデル」はいかほどの進化を遂げたのか?

ピットロードを進んでいる時には正直、「もし、これまでとの違いが分からなかったらどうしようか?」とも思っていた。

なぜなら、いつもの水野節での説得力ある説明ではあるものの、これまでに比べると手が入っている箇所は少ないようにも思えたからだ。そして、日産GT-R自身も年を追う毎に進化を果たし、今では相当に熟成が図られているのも事実である。

【ご参考】日産、GT-R 2013年モデルを発売 [NEWS/2012年11月2日]

しかし、ピットロードから出て最初のコーナーに進入した時点で、驚愕した。なぜなら、GT-Rはさらに熟成が進んでおり、昨年以上にその乗り味・走り味にインパクトを覚えたからだ。

ちなみに昨年の菅生でのテストにおいて、2012年モデルのGT-Rを試乗した僕は「血が通った」と評した。2007年に登場した当時、僕は自身でもGT-Rを購入し所有したが、この時のGT-Rには“血が通っている感”がなく、それをして僕は水野氏と議論したことがある。

しかし、時を経てGT-Rは丁寧に熟成されていき、昨年にはとても理想的な乗り味・走り味を備えたスーパースポーツとなった。

だから、昨年のソレは相当なインパクトだったのだけれど、2013年モデルはさらにそれを上回っていたのだ。

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GT-R 2013年モデルを一言で表すならば「完熱」

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先にも記したように、変更点はそれほど多くはない。しかし、実際の印象は大きく違う。

それを言葉で表現するならば、「完熟」というひと言が相応しいだろう。昨年の2012年モデルをして“血が通った”と表現したワケは、登場当初は速さこそ圧倒的だが冷たい機械だったGT-Rに、ドライバーとクルマの対話が生まれたことによる。以前は操られている感が強かったGT-Rに、対話によって操っている感が生まれた。

それを受けて登場した2013年のGT-Rは、言うならば“感情を持った”ように感じる。

それはつまり・・・。クルマの動きのひとつひとつが、さらに明確にドライバーに伝わるようになり、今どんな状態にあるのかが以前よりもさらに分かりやすくなったといえる。つまり操作に対する反応が、動きに反映されている様がクッキリとした。対話がさらに充実して、その裏側にある感情まで見えるような・・・、そんな感覚だ。

具体的にはまず、フロントのロールセンターを下げると同時にスタビライザーを少し強め、さらにショックアブソーバーとスプリングを変更したところに絶大なる効果が生まれている。

これによってまず顕著なのは、コーナリング時に操舵に対するノーズの反応がさらに良くなったこと。

しっとりとした上質さを感じることが出来た、2013年のGT-R

日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗走行シーン日産 新型GT-R(2013年モデル)Premium edition

しかもピタリと路面を捉える感じが増したことが挙げられる。加えてショックアブソーバーとスプリングで前後のバランスも最適化されているようで、直進時でも路面へ吸い付く感覚が増していることが分かるのだ。

しかも、2012年で血が通ったと評した理由となったボディの動きの分かりやすさが、2013年モデルではさらに明確になっている。サスペンションが伸び縮みしてボディをコントロールしている様が手に取るように伝わってくる。

もちろん、様々な電子制御の元に走りが管理されて我々の安全が担保されているGT-Rだけに、完全にはコントロールしている、というわけではないのだが、それでも相当に操っている感覚が増しており、存分に対話している感覚が得られるのは確かだ。

さらに注目はエンジンで、スペックに変更こそないもののインジェクターを大容量のものに変更したことや、ブーストを抜く部分にオリフィスを与えるなどしたことで、上の回転での伸びの良さや力強さなどが増したという。

これまでも圧倒的な動力性能を誇っていたGT-Rだが、エンジンもさらに気持ち良さと速さを増している。

しかし一番重要なのは乗り味・走り味には全般的に、しっとりとした上質な手触りを思わせる感覚が生まれていることだろう。対話の裏に感情まで透けて見えるようになり、それを優れた感触で届ける・・・僕が2013年のGT-Rを“完熟”と表現した理由はここにある。

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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