日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗レポート/河口まなぶ(2/2)

日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗レポート/河口まなぶ
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女性が座ることを考慮して、運転席と助手席では異なる乗り心地に

日産 新型GT-R(2013年モデル)Premium edition [ファッショナブルインテリア] セミアニリン本革フロントシート(助手席)

メカニズムだけでなく、インテリアの変更も忘れてはならない部分である。

特にプレミアムエディションでは新たにステッチをより上質な仕立てとしている他、シートも細かな仕様を変更し、座面デザイン等も変更。同時に、運転席と助手席で明らかに乗り味の違う仕立てを採用した。この辺りは「女性に忘れられたクルマにしたくない」という水野氏の思いやりから。

実際に座ってみたが、ドライバーズシートは以前にも増して身体にフィットする造りになった一方、助手席は座面がふんわりと快適な感触を伝えるものになっている。この辺りは他の日本のスポーツカーが手に入れていない、文化的な部分といえるだろう。

「完熟」と表現できるGT-R 2013年モデルは、登場当初からすると、ずいぶんと快適で情緒を感じさせる乗り物へと進化し、文化を語れるクルマになった。

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0-100km/h加速はブガッティ・ヴェイロンに迫る「2.7秒」に!

日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗走行シーン日産 新型GT-R(2013年モデル)試乗走行シーン

しかし、決して性能向上を忘れてはいない。

今回の試乗会に先立ってテストを行なった結果、0-100km/h加速は2.7秒とさらに速さを極め、ブガッティ・ヴェイロンに迫るものとなった。さらにニュルブルクリンク ノルドシュライフェのタイムも7分18秒と、当初の7分38秒から20秒も速くなった。しかもGT-Rが偉いのは、それが軽量で特殊なタイヤを与えたスペシャルモデルではなく、レギュラーモデルで出しているタイムだということである。

そしてここに、水野氏の壮大な想いが実は込められている。

確かに0-100km/h加速タイムや最高速、そしてニュルブルクリンクのタイムを記して行くと、日産 GT-Rの存在意義は性能向上にのみある、と思われがちだ。

しかし、それは全くの誤解である。

水野和敏氏が考える「スーパースポーツとしての意義と責任」とは

日産自動車 GT-R開発責任者の水野和敏氏

水野氏がそこまで性能を向上させていく裏側には、「スーパースポーツとしての意義と責任」があるからだ。

スーパースポーツは存在そのものに夢や希望や憧れという意義があるが、同時にその性能向上においては、ある意味究極的な技術の進化とその広がりにつながるという意義もある。

同時に自動車メーカーとして、圧倒的なスーパースポーツを社会に送り出すからこその責任をキッチリと持ちたいと水野氏は言う。

つまり、0-100km/h加速2.7秒をたたき出し、時速300km/h以上を可能とし、ニュルブルクリンクを7分18秒で駆け抜けるからこその、ブレーキであり、VDCであり、ボディであり、タイヤであり、諸々の安全性と安心感の確保だという。そうしてGT-Rを手にした様々なユーザーに、常にその時の最高の安全性と安心感を届けたいと願っている。

そして、ここで培われた技術は他にも広がって行けば良い・・・というような感覚である。

日産 新型GT-R(2013年モデル)Premium edition

登場から数えて、間もなく6年目のシーズンが始まる日産 GT-R。

当初はあまり好きになれなかったこのスーパースポーツは、乗る度に魅力的になっており、今回は完熟の域に達したと表現できる。

そして、それと同時にだんだんと、水野氏の思い描くことが分かってきたように思える。日産 GT-Rは性能至上主義のスーパースポーツではない。性能を追求していく先に生まれる、文化や情緒を語り始めた初の日本製スーパースポーツである。

「0-100km/h加速“2.7秒”」の先にあるもの、「最高速“315km/h”以上」の先にあるもの、「ニュルブルクリンク ノルドシュライフェ“7分18秒”」の先にあるもの・・・それが世界のスーパースポーツを変えた、日産 GT-Rである。

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NISSAN GT-R 2013年モデル/グレード

駆動

エンジン

グレード

ミッション

価格

4WD

VR38DETT

GT-R Pure edition

GR6型デュアルクラッチトランスミッション

8,757,000円

GT-R Black edition

9,639,000円

GT-R Premium edition

9,786,000円

GT-R EGOIST

15,168,300円

NISSAN GT-R 2013年モデル/主要諸元

全長×全幅×全高

4,670x1,895x1,370mm

ホイールベース

2,780mm

車両重量

Pure edition・Black edition/1730kg

Premium edition/1740kg

乗車定員

4名(2+2)

最低地上高

110mm

燃費(JC08モード)

8.7km/L

エンジン

VR38DETT

排気量

3,799L

最高出力

404kW(550PS)/6,400rpm

最大トルク

632N・m(64.5kgf・m)/3,200-5,800rpm

トランスミッション

GR6型デュアルクラッチトランスミッション

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河口 まなぶ
筆者河口 まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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