WTCC 第4戦、シトロエンレーシングが4戦連続優勝
60kgのウエイトハンデもものともせずにシトロエンが1-2フィニッシュ
FIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦が、スロバキアリンク(スロバキア)で行われた。シトロエンレーシングは、予選で1-3位を占めレース1では1-2フィニッシュを飾った。
続くレース2は悪天候によりキャンセルとなったが、シトロエン C-Elysée WTCCは開幕以来4大会連続で優勝を飾り、圧倒的な速さを見せ続けている。
今回もシトロエン C-Elysée WTCCに対し、性能調整による60kgのウエイトハンデが課せられていたが、予選ではホセ‐マリア・ロペスがトップタイムをマーク。セバスチャン・ローブが2番手、イヴァン・ミューラーが3番手と、前戦同様シトロエン勢が上位を独占した。
悪天候によりレース2がキャンセルに
天候は雨、ウエットコンディションで行われたレース1では、ローブが絶妙のスタートを見せトップに立ち、ロペスがそれに続く。ミューラーは4番手となったが、その後ジャンピングスタートによりドライブスルー・ペナルティが科せられ表彰台争いから脱落することとなった。
ローブ、ロペスの2台は3位以下を引き離すが、激しさを増した雨によりコンディションが悪化。5周終了時点でセーフティカーが導入された。その後4周にわたりセーフティカー先導での周回が続きましたが状況はさらに悪化し、レースはそのまま終了となった。
ローブは今季2勝目を挙げ、ロペスが2位となりシトロエン C-Elysée WTCCが1−2フィニッシュを飾った。ペナルティにより大きく順位を下げたミューラーは、追い上げをみせて10位入賞を果たした。
その後スロバキアリンクは激しい雨と風に見舞われ、危険なコンディションと判断した主催者はレース2をキャンセルする決定を下した。
シトロエン C-Elysée WTCCは開幕来4大会連続で勝利を収め、マニュファクチャラーズ選手権でポイントを獲得し首位を独走している。ドライバーズ選手権でも1位ロペス、2位ローブ、3位ミューラーと上位独占状態である。
シトロエンレ―シング ドライバーコメント
■セバスチャン・ローブ
「最高のスタートを切ることができ、第1コーナーまでにトップに立ちました。視界は私が一番良かったので、アタックして少し差を広げることができました。今回の優勝で貴重なポイントを獲得でき、自信も高まりました」
■ホセ‐マリア・ロペス
「スタートはうまくいきませんでした。これが私の弱点なので、克服するために努力しなければなりません。しかし、このようなコンディションの中で2位になれたのはいい結果です」
■イヴァン・ミューラー
「スタートでミスをしてしまいました。マシンが1メートル前に進んだので一度停止し、赤ランプが消えてから再び走り出しました。ペナルティを受けることは承知していましたから、それまでアタックはしませんでした」
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