WTCC 第3戦 ハンガリー、シトロエンが1-2フィニッシュ
FIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦がハンガロリンク(ハンガリー)で開催された。シトロエンレーシングが予選において1~3位を占め、レース1では1-2フィニッシュを飾った。開幕以来、シトロエン C-Elysée WTCCは3大会連続で勝利を獲得し、選手権を大きくリードしている。
今回のハンガリー戦では、シトロエン C-Elysée WTCCに対し、性能調整による60kgのウエイトハンデが課せられたが、予選ではイヴァン・ミューラーがトップタイムをマーク。ホセ・マリア・ロペスが2位、セバスチャン・ローブが3位と、シトロエン勢が上位を独占することとなった。
レース1では、ポールポジションからスタートしたミューラーがトップをキープし、ロペスが2位に続く。ローブはスタートで出遅れ7位にポジションを落としたが、ミューラーとロペスはその後も後続を引き離し、14周のレースを1-2フィニッシュで終え、ミューラーは今季2勝目を挙げた。
リバースグリッドで行われるレース2ではローブが8番手、ロペスが9番手、ミューラーが10番手からのスタート。ミューラーとロペスは好スタートを決め、1周目にミューラーは5位、ロペスは6位に浮上した。しかし、ハンガロリンクのコースは追い抜きが難しく、2台はそのまま5、6位でフィニッシュ、ローブはスタートを上手く決められず、9位でチェッカーフラッグを受けた。
ミューラーが前戦フランスに続いて勝利を挙げ、シトロエン C-Elysée WTCCは開幕以来3大会連続で優勝を果たした。シトロエンはマニュファクチャラーズ選手権で271ポイントを獲得し首位を独走している。ドライバーズ選手権では1位ロペス、2位ミューラー、3位ローブとなり、シトロエンのドライバーが上位を独占している。
イヴァン・ミューラーのコメント
「このコースはスタートが極めて重要です。ここではいつもレース1で優勝してきましたが、今回もそれを続けることができ、とてもうれしく思います。厳しい戦いだったレース2の5位にも満足しています」
ホセ・マリア・ロペスのコメント
「今週末はあらゆる点でイヴァンが勝っていました。このコースでは他車をパスするのはほぼ不可能ですが、観客のみなさんには面白いレースを見てもらえたと思います」
セバスチャン・ローブのコメント
「2レースとも厳しいスタートになりました。レース1ではアウトから回り込もうと思い、レース2ではインから前を狙いましたが、どちらも最悪の選択でした。スタート早々に勝算がなくなってしまい、残念な結果となりました」
■WTCC第4戦プレビュー
シトロエン、難コースのスロバキアに挑む
~C-Elysee WTCCはわずかなインターバルを経て次なる戦いへ~
ハンガリー戦からわずか1週間。FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は今週も中央ヨーロッパを舞台にレースが繰り広げられる。
スロバキアリンクには、ロングストレート、高速コーナー、テクニカルでツイスティな連続コーナーなど、5.922kmの間に様々な試練が待ち受けている。また、今回のレースも3台のシトロエン C-Elysee WTCCには60kgのコンペティティブ・ウエイトが課されている。
2013年FIA-GTに参戦したセバスチャン・ローブは、このサーキットで勝利を飾っている。ローブは「このサーキットはハンガロリンクとはまったく異なり、空力が大きな鍵となります。テクニカルセクションではブレーキを多用するので、タイヤに厳しいコース。これらのすべてに対応し切ることだけを考えています。個人的には、ハンガリーで逃したポディウムにもう一度戻りたいですね!」と語っている。
屈指の難関コースに挑むシトロエン C-Elysee WTCCと3人のドライバーの戦いが繰り広げるWTCC第4戦に注目したい。
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