WTCC開幕戦、シトロエンが表彰台独占
~シトロエン C-Elysée 圧倒的な強さで連続優勝、デビュー戦を飾る~
4月12日に、モロッコのムーレイ・エル・ハッサンサーキットで「FIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)」がモロッコのマラケシュで開幕した。
開幕戦を制したのはシトロエンレーシングのホセ‐マリア・ロペス、セバスチャン・ローブ、イヴァン・ミューラーが表彰台を独占。さらに、レース2でもローブが優勝、それにロペスが続き、「シトロエン C-Elysée WTCC」は1-2フィニッシュを遂げ、シトロエンレーシングにとって完璧なシーズンスタートとなった。
レース1では、フロントロウからスタートしたロペスとローブがレースの主導権を握った。4番手からのスタートとなったミューラーも絶好のダッシュを見せ、1コーナーまでに3位浮上。3台のC-Elysée WTCCは、すぐさま後続を引き離した。周回ごとにベストラップタイムを更新し、ロペスがチームメイトを先導。レース中盤、ブレーキに配慮し少しペースを落としたが、3台はそのポジションをキープしたままフィニッシュとなった。
レース2は予選上位10位がリバースオーダーでスタートするため、3人の中ではミューラーが最も好位置の7番手、セバスチャン・ローブが9番手、ロペスが10番手からスタート。ところが、スタートから数百メートルで先頭の2台が接触し、そのうち1台がセーフティウォールに激突。このレースも好発進したミューラーであったが、これを避けることができずリタイアを喫した。
赤旗中断の後、セーフティーカーの先導でレースは再開。3番手で再スタートを切ったローブは再開後3周目にはトップに立つ速さを見せ、ロペスも徐々に順位を上げ、ローブの後ろにつける形となった。そのままポジションを守り切った二人は1-2フィニッシュを達成。ローブは、FIA世界選手権で2レース優勝を果たした数少ないドライバーの一人となり、WTCCでの新たな歴史をスタートさせた。開幕戦を終え、ロペスがドライバーズ選手権トップに、それをローブが1ポイント差で追っている。
ドライバーのコメント
■ホセ‐マリア・ロペス
「このチームに参加できたことをとても誇りに思います。今日のことは忘れません。レース2で優勝したセバスチャンにはお祝いを言いたいですね。彼は何年もこの選手権で戦ってきたのではと思うほど、巧みなレースをしました」
■セバスチャン・ローブ
「レースでは何が起こるか分かりませんでしたが、シトロエンは素晴らしいマシンを開発してくれました。シャシーのバランス、エンジンと、すべてが完璧でした。マシンはライバルより速かったので、楽に前に出ることができました」
■イヴァン・ミューラー
「レース1は順調にいきましたが、私にとってあまりいい週末ではありませんでした。ですが、何よりも、私はシトロエンのドライバーです。だから、チームのWTCCデビュー戦での結果に誇りを持っています」
この記事にコメントする