三菱のコンパクトミニバン「エクスパンダー」に試乗|なぜ日本で売らないのか不思議でならない(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:三菱自動車工業・国沢 光宏
いま日本に求められているのはこんなコンパクトミニバンだ!
今こそ日本で最も必要だと思えるのは、200万円程度の魅力あるクルマである。初代ホンダ ステップワゴンやCR-Vのような、安くてライバルが存在しないようなコンセプトだとさらに良い。とはいえ日本市場向けに専用開発しようとすれば、ある程度の台数を販売しないとコスト高になる。だから国内専用車はトヨタやホンダ、日産しか作れないのだった。
けれど全く打つ手無しかとなれば、そんなことありません。
ということで紹介したいのが、三菱自動車の「エクスパンダー」というアジアンカーだ。インドネシア工場で生産し、東南アジア地域用に開発した3列シート車となる。
興味深いことにインドネシアだとミニバンとして販売されるが、タイなどではSUVに区分されるという。
写真を見て頂ければ解る通り、どちらかといえばSUVという雰囲気か?
>>デリカD:5の弟分! クロスオーバーミニバン「エクスパンダー」[フォトギャラリー]
スライドドアじゃないけれど“SUVのようなカッコ良さ”がウリ
弱点は“スライドドアではない”ことだが
三菱 エクスパンダーのボディサイズは全長4475mm×全幅1750mmで、案外ボリューミー。1500ccエンジン+4速ATという組み合わせです。素晴らしいのが価格だ。タイでの価格を見ると、ホンダであればフィットとヴェゼルのちょうど真ん中! それを日本の販売価格として換算するなら、おおよそ180万円スタートというイメージ。
日本で売る予定を聞くと「今のところ予定していません」。理由を探ってみると、どうやらスライドドアじゃないと3列シートはダメだと思っているらしい。トヨタでもウィッシュが売れなかったため、諦めているようなのだ。確かに機能性から考えれば、3列シート車に属す。だから「スライドドアでなければ売れない」と考える慎重派もいるだろう。
エクスパンダーの魅力は三菱のDNAである“SUVらしさ”にあり
ただ考えて頂きたい。デザインやクルマのジャンルが変われば、同じ機能を持っていても全く別モノ。そもそも同じジャンルだってカッコ悪かったり、クルマに魅力が無ければ売れない。ウィッシュが伸び悩んだのは、ステーションワゴン人気の低迷と同じ根っ子だと思う。
一方、ステーションワゴンと同じ機能のSUVが売れるのは“カッコ良い”からだ。
という観点でエクスパンダーを見ると、明らかにカッコ良い!
インドネシアでミニバンに区分されるのは税制を考えたためであり、見た感じSUVである。
気になる3列目シートの居住性といえば、身長183cmの私が運転席に座った状態で、2列目はヒザ当たらない位置にセレクトして状態で座ってみたら、ギリギリ足が収まった。使えます!
>>三菱 エクスパンダーに試乗してみた[次ページ]
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