三菱自動車、新型SUVコンセプトカーを世界初披露【ジュネーブショー2019】

  • 筆者: オートックワン 編集部

三菱自動車、『MITSUBISHI ENGELBERG TOURER』を世界初披露

三菱自動車は、3月5日(火)から17日(日)までスイス・ジュネーブで開催される第89回ジュネーブモーターショーにおいて、新型のクロスオーバーSUVコンセプトカー『MITSUBISHI ENGELBERG TOURER』(エンゲルベルグ ツアラー、以下ENGELBERG TOURER)を世界初披露した。

このENGELBERG TOURERは、同社のブランドメッセージである“Drive your Ambition”を体現し、独自かつ先進の電動化技術、四輪制御技術によってSUVとしての魅力をいっそう高めた価値を提供するとしている。

また同時に、電動車の新しい価値を実現する新たなサービス「電動DRIVE HOUSE」(DDH)をデモンストレーション展示した。これは、三菱自動車の販売店で電動車の購入と合わせ、V2H(※)機器を中心とした家庭用システムを提供するもので、2019年より日本をはじめ、欧州などでもサービス開始を予定している。

※V2H:Vehicle to Homeの略。EVやPHEVに蓄えた電気を家庭で使う仕組み。

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ENGELBERG TOURERのコンセプト

車名に冠したエンゲルベルクはスイス中央部にある山間部の村で、壮大なパノラマの景色を楽しむことができる有数のスキーリゾートであり、自然で人の手が入っていない地形で滑走するスキーのスタイル、フリーライディングを楽しむことができる場所として知られている。

ENGELBERG TOURERは、ツインモーター4WDのプラグインハイブリッドEV(PHEV)。“エンゲルベルクツアラー“の名に相応しく、どんな気象条件や路面状況でもドライバーが自信をもってドライブできる高い走行性能と、都市から離れ充電インフラが整っていない場所までも安心してドライブできるPHEVならではの長い航続走行距離を合わせ持つ。

また、目的地までの移動の間、家族や仲間が充実した時間を過ごし、多人数乗車と多彩な収納を両立する優れたパッケージングにより、「もっと遠くまで行ってみたい、今までより一歩先に踏み出してみたい」というドライバーの好奇心と探究心をかき立てる。

ENGELBERG TOURERのデザイン

ENGELBERG TOURERは、その名の通りリゾート地でのシーンにふさわしい、上質かつ機能的なオールラウンドクロスオーバーSUVとしてデザインされた。

どんな道でも走破できる力強さや頼もしさを表現したボディデザインや、多人数が快適に過ごせる十分なキャビンスペースと細部にまで質感と機能性にこだわったインテリアで、三菱らしいデザインを目指すとともに、フォグランプを配備した自動開閉するルーフボックスや、前後バンパーのアンダーガードを装備し、よりアクティブなSUVに仕立てられた。

ボディカラーでは、雪景色の中で静寂ながらも張り詰めた緊張感のある冷たい空気感をイメージし、光の当たり方により青く輝く、上質さを表現したシルバーを採用。豊かなボディ断面を際立たせ、ドラスティックに表情が変化するのが特徴だ。

また、給電時や充電時には、フロントフェイスの特徴である「ダイナミックシールド」のメッキ部を柔らかく点灯させることで、PHEVならではの特長を表現している。

特定の車種を示しているわけではないようだが、ENGELBERG TOURERのデザインエッセンスは次期アウトランダーや次期パジェロなどに盛り込まれている可能性が高そうだ。

ENGELBERG TOURERのメカニズムの特徴

ENGELBERG TOURERは、アウトランダーPHEVで培った三菱自動車独自のツインモーター方式PHEVシステムを、次世代の電動化技術と四輪制御技術によって、いっそう魅力的なクルマに進化させている。また、コネクテッドカー技術を組み合わせることにより、様々な天候・路面状況においても、安心して走ることを可能としている。

PHEVシステム

■次世代クロスオーバーSUVの最上級モデルに相応しいPHEVシステムを採用。大容量の駆動用バッテリーを車両中央フロア下に搭載。高出力・高効率モーターをフロントとリヤに搭載したツインモーター方式としながらも、広大な室内空間を確保し、3列シートパッケージを可能とした。

■エンジンは2.4LのPHEV専用ガソリンエンジンを搭載し、シリーズ走行モードにおける発電では高出力ジェネレーターによる高い回生率を発揮するとともに、余裕のある排気量とすることで、静粛性や燃費性能の向上に貢献。これらPHEVシステム自体の高効率化に加え、ラジエーター部ではグリルシャッターによる空気抵抗の低減など、きめ細かい低燃費化技術を採用した。

■EV航続距離は70km以上(WLTP)、満充電・燃料満タンの状態からの総航続距離は700km以上(WLTP)とし、電動車ならではの滑らかで力強く静かな走りを、より長く楽しめるのが特長。

4WDシステム

■フロントとリヤにモーターを搭載する高出力・高効率のツインモーター方式のフルタイム4WDとし、『ランサーエボリューション』で培ったノウハウを活かして、前輪左右の駆動力配分を制御するヨーコントロール(※2)を採用。これらと四輪のブレーキ制動力、前後モーター出力の制御(※2)を統合制御して、走る・曲がる・止まるといった運動性能を飛躍的に高める車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用している。

■ツインモーター方式のフルタイム4WDは前後駆動力配分のレスポンスが極めて優れているほか、立ち上がりから最大トルクを発揮するモーター駆動ならではの加速感のある特性とした。前輪左右の駆動力を制御して走行性能を向上させ、車格からは想像できない軽快で気持ちのよいハンドリングを実現させるほか、未舗装路や雪道などの滑りやすい路面での空転を抑え、路面にしっかりと駆動力を伝えることで安定性を高める。

※1:AYC。Active Yaw Controlの略。ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などの情報からドライバーの操作や車両挙動を正確に判断し、ドライバー操作に忠実な車両挙動となるよう左右輪間の駆動/制動力を制御するシステム。

※2:Active Stability Controlの略。滑りやすい路面や急なステアリング操作による車両の不安定な挙動を抑制するシステム。

コネクテッドカーシステム

■ナビゲーションで目的地を設定すると、ルート上の天候、気温、地形、道路交通、路面状況の情報をもとに、システムがあらかじめ最適な走行モードを選択、駆動用バッテリーのエネルギーマネジメントや四輪統合制御により適した駆動力配分を行うことで、安全・快適な走行を可能とするとともに、燃費向上にも寄与する。

電動DRIVE HOUSE(DDH)とは

「電動DRIVE HOUSE(DDH)」とは、電動車、V2H充放電機器、太陽光パネル、家庭用蓄電池などで構成する家庭での使用を想定したシステムをパッケージ化し、また、販売・設置からアフターメンテナンスまでをワンストップ化したサービスを一括して販売するサービス。

これにより、家庭での太陽光発電による電動車への充電や、電動車から家庭への電力供給を可能とし、電気代の節約や緊急時の非常用電源としての利便性をはじめ、様々なメリットを提供する。

「電動DRIVE HOUSE(DDH)」のメリット

■太陽光パネルで発電した余剰電力を電動車及び家庭用蓄電池へ充電し、夜間では電動車及び家庭用蓄電池から家庭へ電力供給をすることで電気代を節約できる。

■太陽光パネルで発電したクリーンな電力を家庭や電動車で使用することで、低炭素社会の実現に貢献。

■緊急時にも太陽光パネルで発電、また電動車及び家庭用蓄電池から家庭へ電力供給ができる。

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筆者オートックワン 編集部
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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