BMW 新型ミニクーパー(F56・3代目)試乗レポート/竹岡圭(1/2)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:BMW Japan
ミニのアイコン溢れるデザインは、巧く新世代へと変化
新型ミニが、2013年秋に開催された東京モーターショーで世界初お披露目となったのは記憶に新しいところだが(LAモーターショーでも同時開催されたが時差の関係上、日本が世界初公開)、今回の国際試乗会では、予想通りユニオンジャック全開だった。
実は、昨年6月にミュンヘンで参加した、これからのミニはこうなりますよ~というお披露目会「ミニヴィジョン」の時のディスプレイが、ユニオンジャック満載だったのを見て、“3代目のテーマはもしかしたら「原点回帰」にあるのではないか?”と想像していたのだが、予想通りの展開だったというわけなのだ。
ちなみにBMWデザインチームの答えは「我々はイギリス由来というルーツを大切にしていきたい。今回、六角形のグリルをより大型化するなど、クラシックミニのルーツをより意識したことは確かだ。しかし、ルーツを大切にするということは初代BMW ミニを作ったときから考えていたことで、どの国のカラーを出すとかいうことではなく、独特でユニークかつ世界的スタンダードな機能を提供しようと思って作ってきたことには変わりはない。今回はイギリス由来ということを、機能ではなく展示でも色濃くだしてきたというだけ」とのこと。
新型ミニ クーパーのボディサイズは、全長3821(+98)×全幅1727(+44)×全高1414(+7)mm、ホイールベース2495(+28)mm、フロントトレッド1501(+42)mm、リアトレッド1501(+34mm)〔※()内は2代目ミニとの比較〕と、先代モデルより若干大きくなり、より存在感が増した感はある。だが、大型グリル、クロームで縁取りされたライト類等々、クラシックミニからから始まり、これまでもミニでも継承してきたエレメンツを盛り込み、確かに“どこから見てもやっぱりBMW ミニ”というデザインにまとめられている。初代から2代目へのフルモデルチェンジの際の、まるで間違い探しのような変化からは一世を隔した変化はあるが、ミニのアイコン溢れるデザインは、巧く新世代へと変化したという印象が強い。
この記事にコメントする