BMW 新型ミニクーパー(F56・3代目)試乗レポート/竹岡圭(1/2)

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:BMW Japan
BMW 新型ミニクーパー(F56・3代目)試乗レポート/竹岡圭
BMW 新型ミニクーパーS(F56)と竹岡圭さん BMW 新型ミニクーパーS(F56)試乗イメージ1 BMW 新型ミニクーパーS(F56)試乗イメージ2 BMW 新型ミニクーパーS(F56)試乗イメージ3 BMW 新型ミニクーパーS(F56)試乗イメージ4 BMW 新型ミニクーパーS(F56)試乗イメージ5 BMW 新型ミニクーパー(F56)試乗イメージ1 BMW 新型ミニクーパー(F56)試乗イメージ2 BMW 新型ミニクーパー(F56)試乗イメージ3 BMW 新型ミニクーパー(F56)試乗イメージ4 BMW 新型ミニクーパーS(F56)フロントエクステリア 画像ギャラリーはこちら

“クラシックミニ”生みの親の誕生日に発表された3代目

BMW 新型ミニクーパーS(F56)フロントエクステリア

ミニがこの世に生を受けてからというもの、今まで訪れた国でミニを1台も見かけなかった国はない。念のために確認しておくと、ここで言うミニとは「BMW ミニ」のことである。それくらい世界中の人々に愛されているミニが、いよいよ3代目へと世代交代を果たした。言ってみれば世界における一大ニュースなのである。

発表されたのは、2013年11月18日。ちなみにこの日は、今ではクラシックミニと呼ばれる1959年に誕生したミニの開発チーフ、アレック・イシゴニス氏の誕生日。

BMW歴代ミニ

実はココがひとつのミソだったのだ。というのも、2001年(日本上陸は2002年)に登場した初代BMW ミニ、そして2006年(日本上陸は2007年)に登場した2世代目BMW ミニのどちらもが、クラシックミニとはある意味決別した新しいミニとして、つまり“NEW MINI”であることをことのほか強調していたからなのだ。

これまで、どこまでも無国籍な雰囲気を装っていたのにもかかわらず、3代目はクラシックミニの生みの親の誕生日に発表されたというのが、今回のひとつの大きなテーマを示唆している。

ミニのアイコン溢れるデザインは、巧く新世代へと変化

BMW 新型ミニ 海外試乗会の模様1

新型ミニが、2013年秋に開催された東京モーターショーで世界初お披露目となったのは記憶に新しいところだが(LAモーターショーでも同時開催されたが時差の関係上、日本が世界初公開)、今回の国際試乗会では、予想通りユニオンジャック全開だった。

実は、昨年6月にミュンヘンで参加した、これからのミニはこうなりますよ~というお披露目会「ミニヴィジョン」の時のディスプレイが、ユニオンジャック満載だったのを見て、“3代目のテーマはもしかしたら「原点回帰」にあるのではないか?”と想像していたのだが、予想通りの展開だったというわけなのだ。

BMW 新型ミニクーパーS(F56)フロントエクステリア1BMW 新型ミニクーパーS(F56)リアエクステリア1

ちなみにBMWデザインチームの答えは「我々はイギリス由来というルーツを大切にしていきたい。今回、六角形のグリルをより大型化するなど、クラシックミニのルーツをより意識したことは確かだ。しかし、ルーツを大切にするということは初代BMW ミニを作ったときから考えていたことで、どの国のカラーを出すとかいうことではなく、独特でユニークかつ世界的スタンダードな機能を提供しようと思って作ってきたことには変わりはない。今回はイギリス由来ということを、機能ではなく展示でも色濃くだしてきたというだけ」とのこと。

新型ミニ クーパーのボディサイズは、全長3821(+98)×全幅1727(+44)×全高1414(+7)mm、ホイールベース2495(+28)mm、フロントトレッド1501(+42)mm、リアトレッド1501(+34mm)〔※()内は2代目ミニとの比較〕と、先代モデルより若干大きくなり、より存在感が増した感はある。だが、大型グリル、クロームで縁取りされたライト類等々、クラシックミニからから始まり、これまでもミニでも継承してきたエレメンツを盛り込み、確かに“どこから見てもやっぱりBMW ミニ”というデザインにまとめられている。初代から2代目へのフルモデルチェンジの際の、まるで間違い探しのような変化からは一世を隔した変化はあるが、ミニのアイコン溢れるデザインは、巧く新世代へと変化したという印象が強い。

BMW 新型ミニクーパー(F56)センターディスプレイ操作例6

そんなエクステリアとは打って変わって、変化が大きかったのはインテリア。

まずセンターにドーンと構えていたスピードメーターはステアリングの前に移動し、そのセンター部分はマルチインフォメーションディスプレイへと生まれ変わった。

ユニークなのが、そのセンターディスプレイ周りのLEDリング。エアコンの温度設定やクルマの走り味等を変えると、それに合わせて変化する。わかりやすいといった機能性とともに、ミニらしい遊び心が満載されていた。

[次ページに続く]

BMW 新型ミニクーパーS(F56)ミニエンブレムBMW 新型ミニクーパーS(F56)COOPER SエンブレムBMW 新型ミニクーパーS(F56)テールランプBMW 新型ミニクーパーS(F56)サイドバッヂBMW 新型ミニクーパーS(F56)ツインテールマフラー
BMW 新型ミニクーパー(F56)インパネBMW 新型ミニクーパー(F56)シフトノブBMW 新型ミニクーパーS(F56)助手席側インテリア(フロント)BMW 新型ミニクーパーS(F56)インテリア(リア)BMW 新型ミニクーパーS(F56)ラゲッジルーム使用例2
BMW 新型ミニクーパー(F56)センターディスプレイ操作例1BMW 新型ミニクーパー(F56)センターディスプレイ操作例5BMW 新型ミニクーパー(F56)センターディスプレイ操作例2BMW 新型ミニクーパー(F56)センターディスプレイ操作例3BMW 新型ミニクーパー(F56)センターディスプレイ操作例4
1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ミニ ミニの最新自動車ニュース/記事

ミニのカタログ情報 ミニ ミニのカタログ情報 ミニの中古車検索 ミニ ミニの中古車検索 ミニの記事一覧 ミニ ミニの記事一覧 ミニのニュース一覧 ミニ ミニのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる