レクサス 新型「RC F」海外試乗|大排気量NAの実力を試す(1/2)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:レクサスインターナショナル

一足先に海外で、新型RC Fの実力に迫る

2014年のデトロイトショーで世界初公開されたRC F。「リアルF」の流儀に則り、毎年改良/熟成を行なってきたが、登場から5年目となる2019年のデトロイトショーで大幅改良モデルが世界初公開された。

間もなくと言われる日本導入に先駆け、アメリカ・パームスプリングスにあるプライベートサーキット「THE THERMAL CLUB」と周辺の一般道/高速道路で試乗を行なってきた。

>>レクサス マイナーチェンジしたRC Fの内外装を画像で見る

外装は“非日常”を感じさせるデザインに

外装は「レース育ちのスタイリング」をキーワードに、RC Fによるモータースポーツ活動で培われた知見が盛り込まれている。

カナード形状を取り入れたフロントバンパーコーナーはフロントのダウンフォース向上、サイドロッカーモール後端のアンダーカット形状はリアタイヤ周辺の乱気流の抑制、前後ホイールハウスに設けられたダクトはホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減し、コーナリング姿勢やステアリング応答性に寄与するなど、空力操安が大きくレベルアップ。さらにトラックエディションはFIA-GT3のノウハウを応用したデザインを採用したカーボンリアウイングを装着する。

ノーマルに対してトラックエディションはかなりアグレッシブな印象だ。中には「派手すぎ!?」と言う意見も聞くが、筆者は“非日常”を楽しむスペックであることを考えれば納得である。ただ、惜しいのはフェンダーとタイヤの隙間。10~15mmくらい低ければ、もっとカッコ良くなるような気がする。

内装“にも”特別感が欲しかったところ

内装は大きな変更はなく、トラックエディションには外装に負けないビビットな内装色「フレアレッド」と「レッドカーボンパネル」を採用するが、欲を言えばシートやステアリング、ドアトリムなど、ドライバーが触れる部分に“特別感”が欲しいと感じた。

この辺りはRC F用のパーツを用意するTRD頼みか!?

レクサス RC F 開発責任者:弦本祐一氏のコメント

「RC Fはサーキット走行“が”できるプレミアムスポーツとして国内外で評価されてきましたが、『よりパフォーマンスに特化してほしい!!』と言う要望も強かったのも事実です。また、我々の中でも『F』ブランドを再構築する意味合いもありましたので、今回はノーマルモデルに加えて、新たにサーキットに的を絞ったトラックエディション(日本名:パフォーマンスパッケージ)も設定しました」。

軽量化に注力したことで、どのくらい速くなった?

新型RC Fのパワートレインは、スロットルレスポンス向上や吸排気のチューニングなどにより従来比5psアップの477PS/535N・mを発揮。8速ATに変更はないが、ディファレンシャルギアを2.977から3.133とローギアード化。また、北米市場ではスポーツカーにはマストアイテムの一つと言われている「ローンチコントロール」も追加されている。

RC Fは同クラスのライバルと比べると重量級ということ、官能性能だけでなく絶対性能も向上させたいという想いもあり、新型で運動性能向上のために軽量化にもかなり注力している。

具体的には、ノーマルの場合インテークマニホールドやバンパーレインフォースメントなど前後重量削減が中心で従来比マイナス20kg。さらにトラックエディションは外装部品(エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラー)や補剛ブレースのCFRP化、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、BBS製軽量アルミホイール、チタンマフラーの採用、そしてグラム単位の細かい部品の見直し(伝統チルトステアリングやシート空調の廃止)により従来比マイナス80kgの1715kgを実現させている。

もちろん、それに合わせてフットワーク系も見直されており、アルミ製のアッパーサポート/リアトーコントロールアームブラケットや、リセッティングされたZF-SACHS製リニアソレノイドAVS(ノーマルとトラックエディションは別セット)、専用開発のミシュラン・パイロットスポーツ4S(フロント:255/35R19、リア:275/35R19)などを採用。

これらの変更により、0から60マイルは従来モデルの4.4秒に対してノーマルは4.2秒、トラックエディションは3.96秒を実現した。

>>軽量化したことで乗り心地は“モッサリ”から“スッキリ”した印象に[次ページへ続く]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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