「フェラーリ vs ランボルギーニ」いま新車で買うならどっち!?[外車のススメ]

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永遠のライバルとも言えるフェラーリとランボルギーニのクルマ。もし買えるとすれば、あなたならどっち!? 前回はフェラーリ vs ランボルギーニの歴史の始まりについて触れましましたが、今回は現代に至る、夢のようなスーパーカーの歴史についてご紹介していきましょう。

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目次[開く][閉じる]
  1. 512BB vs カウンタック、好きだったのはどっち!?
  2. 今買える両社の新車ラインナップには、800psのGTにド級のSUVなども
  3. 新車販売は好調! 中古車市場は高値安定

512BB vs カウンタック、好きだったのはどっち!?

洗練された豪華で実用的なGTが多かった1960年代のランボルギーニでしたが、その後、ランボルギーニもミッドシップの「スーパーカー」の発売を開始。1966年の「ミウラ」、1971年の「カウンタック」はあまりにも有名です。

一方のフェラーリも高品位・高性能なGTを次々と輩出。日本で巻き起こったスーパーカーブームにおいて、「365GT4/BB」とカウンタックの頂上決戦では「365BBはカウンタックよりも最高時速が2km/h速い」ことが話題になるなど、多くの子どもたちを虜にしました。馬力とか速度とかのスペックを、みんなで頑張って覚えたこと、どのスーパーカーが好きかを言い合ったことなどを思い出しますよね。

■「フェラーリ vs ランボルギーニ」前編もチェック!

今買える両社の新車ラインナップには、800psのGTにド級のSUVなども

意外なほどワイドなラインナップを有する現代のフェラーリ

1970年代のフェラーリは、V6の「ディーノ」を別とすれば、V8・ミッドシップ、V12・ミッドシップ、そしてV12をフロントに載せたFRのGTおよび4人乗り(2+2)GTというラインナップを1990年代まで用意していました。

現在では、V12ミッドシップスポーツカーがなくなるなど変化があるものの、基本的にその流れを継続しています。

2020年7月現在、V8・ミッドシップモデルは「F8トリブート」「F8スパイダー」、「488 PISTA」「488 PISTAスパイダー」、プラグインハイブリッド車の「SF90ストラダーレ」、V8・FRオープンの「ポルトフィーノ」、V8・FRクーペの「ローマ」、V8・FR4人乗りの「GTCルッソT」があり、V12ではフラッグシップで800ps(!)というド級のエンジンを積む「812スーパーファスト」「812GTS」、V12で4人乗りの「GTCルッソ」を擁しています。

このように、意外なほど幅広いラインナップとなっているのが現代のフェラーリの特徴と言えそうです。

SUVまであるランボルギーニは少数精鋭で戦う!

ランボルギーニはのちに倒産、親会社が次々と変わるなど波乱が続きましたが、20世紀末にVWグループのアウディ傘下となって経営が安定。1970〜80年代に作られていたV8搭載の「ベビー・ランボ」の復活となる「ガヤルド」はアウディのパーツを多用するなど、量産車メーカー傘下にある利点を最大限に活用。近年ではスーパーSUVの「ウルス」も発売して大きな話題となりました。

ラインナップはフェラーリよりもグッと少なく、V10をミッドに積むベビー・ランボ「ウラカン」、カウンタック・ディアブロ・ムルシエラゴの流れを汲むV12・ミッドシップの「アヴェンタドール」、そして650psを生み出す4.5リッター V8ツインターボを積むSUV、ウルス、さらに先日発表されるや即完売してしまった(!)V12ハイブリッド「シアンロードスター」の4車種となっています。

新車販売は好調! 中古車市場は高値安定

新車販売は両社ともに好調です。2019年では、フェラーリが初の1万台オーバーで過去最高、ランボルギーニも前年比43%アップの約8200台を記録。SUV人気の中でウルスが台数を大きく伸ばしており、そのうちの半数以上を占めています。

日本では年間数百台のフェラーリとランボルギーニが新車で売れているので、中古車市場でも台数は多く、MOTAの中古車検索でも約800台が登録されています。新型コロナの流行でキニナル中古車価格の変動ですが、フェラーリをはじめとしたエキゾチック・スーパーカーに大きな動きはなく、高値安定の状態が続いています。投機目的になりそうな超高額の希少モデルも同じです。

ライバルでありながらその性格が大きく異なるフェラーリとランボルギーニ

レースにこだわった元レーシングドライバーが設立し、レーシングカーから発展したフェラーリと、かたや工業製品製造会社の社長が、快適なGTを作りたくて作ったランボルギーニという2社は、ライバルでありながらその性格が大きく異なっていました。

現在も、伝統を大事にするフェラーリと柔軟なランボルギーニ、職人肌が作る芸術品的なフェラーリとドライな工業製品の印象もあるランボルギーニ……などのイメージが残ります。

両社のクルマとも高額車なので、中古車とはいえそうそうすぐに買えないですが、もし買うのでしたら、性能・デザインのほかに、フェラーリとランボルギーニのクルマの生い立ちの違いから来る性質も、選択のファクターにしてみてはいかがでしょうか。

[筆者:遠藤 イヅル]

※初出時、ランボルギーニ ウラカンスパイダーの車名を誤って表記しておりました。お詫びして訂正いたします(MOTA編集部注)

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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