ホンダの大ヒット軽がマイナーチェンジ! 新型N-BOXはどこがどう新しくなった!?

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2020年12月24日(木)、ホンダは人気軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」のマイナーチェンジを実施した。2代目N-BOXは、2017年の登場以来ほぼ毎月軽自動車の販売台数No.1を記録し続けるダントツの人気モデルだが、デビュー3年で初の大規模マイナーチェンジによってどこが新しくなったのか。詳しく解説する。

ホンダ 新型N-BOXの内外装を写真で詳しく見てみる[画像100枚超!]

目次[開く][閉じる]
  1. 快進撃が続くホンダ N-BOXがさらに王道のマイナーチェンジ
  2. N-BOXカスタムのデザインをさらに差別化
  3. 機能向上したHonda SENSING(ホンダセンシング)が唯一アップデートできなかった点とは

快進撃が続くホンダ N-BOXがさらに王道のマイナーチェンジ

初代デビューから約9年で累計180万台を販売した大ヒット作

ホンダ N-BOXは、2011年12月に初代が発売されるや、瞬く間に人気のモデルとなった。2017年9月のフルモデルチェンジ実施後も快進撃は続き、軽四輪車で5年連続販売台数1位を記録。2020年6月には歴代N-BOXシリーズ累計で180万台もの販売台数を達成するなど、圧倒的な支持を集めている。

N-BOXは、限られた軽自動車規格のボディサイズの中で室内空間を最大化し、後席両側にスライドドアを備え実用性も高めた「軽スーパーハイトワゴン」のカテゴリーに属する。ダイハツ タントやスズキ スペーシア、日産 ルークスなど他社のライバル車も多く、いま最も注目される激戦区の中心に位置する1台だ。

軽スーパーハイトワゴンの中でN-BOXのアドバンテージはどこ!?

軽スーパーハイトワゴンの室内空間の広さは、N-BOXも他社モデルもほぼ横並び状態にある。その中でN-BOXのアドバンテージは、老若男女問わず支持を集めるシンプルでクリーンな内外装デザインや、実用域での動力性能の高さにある。セカンドカー需要が中心だった従来の軽自動車の枠組みも超え、ファミリー層などのファーストカー需要も取り込むことに成功。大きな飛躍につながった。

今回のN-BOXマイナーチェンジでは、これまで支持を集め続ける人気のポイントはそのままに、デザインの小変更を実施。カラーコーディネートを図ったお洒落な新パッケージを設定したほか、先進安全運転支援システムHonda SENSING(ホンダセンシング)の仕様向上を図るなど、地道な改善を行っている。

ここからはその詳細について、さらに解説していこう。

N-BOXカスタムのデザインをさらに差別化

ちょっとおとなしかった!? 2代目N-BOXカスタムにさらなる存在感を付与

2代目N-BOXは、今もなお売れに売れているモデル。それだけにデザインを変更したといっても最小限。特にベースモデルのN-BOXに対し、N-BOXカスタムの差別化をさらに明確にしたのが注目すべきポイントだ。

N-BOXのデザインについては、親しみやすい印象の基本路線はそのままに、背の高さを中和するように、見た目の安定感を上質感と共に付与した。

いっぽうN-BOXカスタムについては、2代目のモデルチェンジ時にユーザーから「ややおとなしくなった」との指摘も多かったことから、より高級感や存在感を増すデザインとした。バンパー下部右寄りにオフセットしていたナンバープレートの配置についても、バンパー中央部に移設。これもユーザーから指摘されていた、数少ない改善要請だったという。

ツートンカラー車はトータルコディネートで差別化

ルーフ部を別色で塗り分ける2トーンカラーはこれまでのモデルでも用意されていたが、今回のマイナーチェンジではさらに内外装を含めたトータルコーディネートを実施。「コーディネートスタイル」としてパッケージオプションの設定とした。

N-BOXは、ルーフカラーをブラウンに統一。メッキドアハンドルやディッシュホイールでお洒落にキメた。インテリアも専用のダークブラウン内装とブラウン色調のシート表皮を組みわせる。

カラーはプラチナホワイト・パール、ピーチブロッサム・パール、プレミアムアイボリー・パールIIが設定される。

N-BOXカスタムはダークメッキ加飾の専用アルミホイールでシブく仕立てた。インテリアはブラック内装にマルチボルドーの塗装加飾が加わり、ホンダの軽初採用となるフル合皮シートと合わせ華やかな印象だ。

ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー/プラチナホワイト・パール&ブラック/プレミアムクリスタルレッド・メタリック&ブラックの3タイプが用意される。

機能向上したHonda SENSING(ホンダセンシング)が唯一アップデートできなかった点とは

2代目N-BOX登場時から装備されていた先進安全運転支援システムのHonda SENSING(ホンダセンシング)は、さらにアップグレードされた。高速道路の速度規制が一部区間引き上げられたことを受け、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)、標識認識機能などを120km/hまで対応。また後方センサーを増やし、パーキングセンサーシステムを追加した。

さらにリア席の荷物置き忘れなどを注意喚起するリアシートリマインダーのメーター表示機能も新たに設置された。

このほか、CVT制御の改善や低振動・低騒音化を実施したほか、ターボエンジンの環境性能も向上させた。

唯一にして最大の残念ポイントは電子制御パーキングブレーキの非採用

しかし今回のホンダ N-BOXマイナーチェンジで唯一にして最大の残念ポイントがある。それは、N-WGNやN-ONEには搭載されている電子制御パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能が採用されなかったことだ。これに伴い、アダプティブクルーズコントロール(ACC)での自動停止を含んだ渋滞追従機能も、今回のマイナーチェンジでは追加されなかった。

人気No.1の激売れモデルとはいえ、マイナーチェンジでは搭載が間に合わなかったとホンダでは説明する。そこで開発関係者に取材したところ、今後の追加採用にはまだ含みを持たせており、更なる改良には引き続き期待しても良さそうだ。

このポイント以外、全てにおいて盤石な体制を整えた新型N-BOX。軽No.1記録の更新はまだまだ続くことだろう。そればかりか、N-BOXシリーズ累計販売200万台達成も2021年早々にも実現しそうな勢いだ。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

ホンダ/N-BOX
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新車価格:
164.9万円236.3万円
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15万円303.2万円

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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