ホンダ シビックが誕生から50周年! 5代目〜8代目を振り返る【歴代シビック振り返り・中編】

画像ギャラリーはこちら

1972年に初代が登場して以来、2022年で50周年を迎えたホンダを代表する「シビック」。1997年にデビューした「タイプR」シリーズを含め高い人気を誇っているモデル。ここではその長い歴史の中から、5代目〜8代目までを振り返る。

目次[開く][閉じる]
  1. 5代目(1991年):スポーツシビック
  2. シビック初となるタイプRがデビューした6代目(1995年):ミラクルシビック
  3. 7代目(2000年):スマートシビック
  4. 愛称を与えられなかった8代目(2005年)

5代目(1991年):スポーツシビック

1991年9月に登場した5代目シビック、通称「スポーツシビック」は、3ドア・4ドアモデルの新時代のベンチマーク・カーとしてさらに新しい流れを生み出した。

新発想の「スペースデザイン・コンセプト」は、クルマに乗る人の最も日常的なシーンにスポットをあて、それぞれの行動パターンを追求した結果、3ドアでは、新しい2ボックスカーのカタチの提案である「ワンルーム&ツインゲート」のコンセプトを具現化。4ドアでは「2カップルズ・セダン」を打ち出し、人とクルマのコミュニケーションの新たなあり方を提案した。

さらに、自然吸気ながらも走りと低燃費をかつてない高次元で両立させた新VTECエンジンを確立。中でも、安定した希薄燃焼を実現する先進技術によって軽自動車なみの低燃費を達成した〈VTEC-Eエンジン〉は、CO2の削減や資源の有効利用を通して地球環境の保全に積極的に寄与しようとするホンダの新たな時代への取り組みのひとつでもあった。

また、この頃はバブル景気とも重なりシビックの売上もピークを迎える。

シビック初となるタイプRがデビューした6代目(1995年):ミラクルシビック

1995年には、これまで以上に高性能を追求した6代目シビック(通称:ミラクルシビック)が登場。高出力で低燃費のエンジン「3ステージVTECエンジン」を搭載し、CVTには新しく「ホンダマルチマチック」を採用した。

6代目でのトピックといえば、やはりNSX、インテグラに設定されていた最上級スポーツグレードの「タイプR」(通称:EK9型)がシビックにも初設定されたこと。

EK9はホンダがタイプRに一貫して求め続けた「レーシングカーのテイスト」「圧倒的ドライビングプレジャー」を、より多くのドライバーに体感してもらおうと登場したモデルだ。

搭載されるエンジンは通常のシビックのスポーツグレードであるSiRに搭載されていたB16A型をベースに専用チューニングが施されたB16B型。1.6Lの排気量から185PSを絞り出し、レブリミットは9000回転というレーシングエンジン並みのスペックを持ち合わせている。

その他、レーシングテイストあふれる旋回フィールを実現する4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションは、ロール剛性を高めつつも、前後荷重移動による優れたフロントの接地性を確保するセッティングを実現。ボディまわりはパフォーマンスロッドの追加、テールゲートまわりの大幅強化等により高いボディ剛性を獲得し、コントローラビリティの向上にも大きく寄与している。

7代目(2000年):スマートシビック

2000年に登場した7代目シビック(通称:スマートシビック)では、3ドアハッチバックモデルが廃止され、5ドアハッチバックと4ドアセダンのみの展開に。これまでのスポーティなイメージから一転、広い室内空間を持つモデルへと変化した。

デビューから1年遅れには、タイプR(EP3型)が設定されている。ベースのスマートシビックには3ドアハッチバックボディが設定されておらず、欧州向けに設定されていた、3ドアハッチバックボディをタイプRのベースとし、イギリスの工場で生産したものを日本に輸入して販売する形が取られた。

搭載するパワートレインは、2.0リッター直列4気筒にクロスレシオ化された6速MTの組み合わせ。最高出力は先代から30ps高い215psを達成した。

2代目タイプRは見かけこそミニバン的だが、中身は先代に劣らずスパルタンなモデルであった。

愛称を与えられなかった8代目(2005年)

2005年には8代目へモデルチェンジ。8代目ではシビックの代名詞的存在だったハッチバックモデルが廃止され、タイプRもセダンタイプに変更されている。

また、2代目から7代目までには、それぞれに愛称が付けられていたが、8代目シビックからはその伝統も廃止された。8代目タイプR(FD2型)はセダン型に変わり、再び日本製となった。

搭載するエンジンは先代と同じく2.0リッター直列4気筒DOHCで、吸排気効率の改善や圧縮比向上などにより、最高出力は先代から10ps高いの225psを発揮。これにクロスレシオ化された6速MTが組み合わされた。

ここまで5代目シビックから8代目シビックを振り返ってきた。次回は9代目のタイプR ユーロから現行型シビックを振り返る。そちらもお楽しみに!

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

ホンダ/シビック
ホンダ シビックカタログを見る
新車価格:
324.1万円398.1万円
中古価格:
39万円460万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダ シビックの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダ シビックのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダ シビックの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダ シビックの記事一覧 ホンダのニュース一覧 ホンダ シビックのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる