今、SUVで“最もお得”なクルマってどれ?|オススメベスト3を一挙紹介!【2019年最新版】

今、最もお得なSUVとは

今はクルマの売れ行きが全般的に低調で、特にスポーツクーペやセダンなど、背の低い車種が低迷している。実用重視の軽自動車が、新車として売られるクルマの40%近くを占めるようになった。

この中で注目されるのがSUVだ。もともと悪路を走るクルマとして誕生したから、大径サイズのタイヤを装着するなど、ボディ下側のデザインを力強く仕上げた。ボディの上側はワゴンに準じた形状で、天井も高いから車内は広い。後席も快適で、荷室も広いから、4名で乗車しても荷物を積みやすい。

つまりSUVは、 “外観のカッコ良さと実用性”という、通常は対立しやすい要素を両立させて人気を得た。特にファミリーユーザーには、魅力的なカテゴリーとされている。

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1位:ホンダ ヴェゼル

おすすめグレードは「4WD・Xホンダセンシング(238万1000円/CVT)」

ホンダ ヴェゼルは、外観のカッコ良さと実用性の両立という、SUVの魅力を満喫できる買い得車だ。売れ筋グレードの全長は4330mm、全幅は1770mmだから、SUVの中ではコンパクトな部類に入る。

しかし車内はミドルサイズ並みに広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ2つ半の余裕がある。荷室の床も低く、積載容量を十分に確保しながら、荷物の出し入れもしやすい。

優れた実用性を得られた理由は、燃料タンクを前席の下に配置したことだ。通常は後席の下に収めるが、この方式に比べるとヴェゼルは空間効率が高く、コンパクトなボディで居住性と積載性を向上させた。

また外観のデザインはスポーティで、SUVらしい力強さも漂わせる。全高は1605mmだから、十分な室内高と170mmの最低地上高(4WD)を確保しながら、重心はあまり高くない。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が2610mmで少し長いこともあり、走行安定性も優れている。

装備では歩行者も検知できる緊急自動ブレーキ、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなどが採用され、発売から5年以上を経過しながら売れ行きは好調だ。

2位:スバル XV

おすすめグレードは「4WD・1.6i-Lアイサイト(226万8000円/CVT)」

スバル XVは同社のハッチバックモデル、インプレッサスポーツをベースに開発されたSUVだ。インプレッサスポーツの最低地上高は130mmだが、XVは200mmを確保したから、悪路のデコボコも乗り越えやすい。しかも全高は1550mmに収まるから、立体駐車場も利用しやすい。

外観のパーツでは、SUVの定番といえるサイドクラッディングを装着した。タイヤが収まる部分の縁取りなどに、樹脂の部品を装着して、ボディを保護すると同時に外観を力強く見せている。

サイドクラッディングの装着と相まって、全幅はインプレッサスポーツに比べると25mm広がって1800mmとなった。ややワイドだが、最小回転半径は5.4mに収まるから、取りまわし性は悪くない。水平基調のボディだから、後方視界が優れていることも特徴だ。

エンジンは水平対向4気筒の1.6Lと2Lを設定した。スポーティな運転感覚を味わうなら2Lだが、価格は1.6Lが割安だ。しかも動力性能に不満はない。ベストグレードも1.6Lの4WD・1.6i-Lアイサイトになる。ハッチバックのインプレッサスポーツがベースだから、カーブを曲がる時も腰高な印象はなく、走行安定性が優れている。

そしてホイールベースが2670mmと長いこともあり、後席の足元空間は広い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間はヴェゼルと同じく握りコブシ2つ半だ。大人4名が乗車して、長距離を快適に移動できる。

インプレッサスポーツは、雰囲気は少し地味だが、走行性能、乗り心地、視界、取りまわし性、居住性などを高いレベルで調和させた。XVはこのベース車の特徴を生かして、買い得なSUVに仕上げられている。

3位:スズキ ジムニー

おすすめグレードは「4WD・XC(184万1400円/4速AT)」

ヴェゼルとXVは、前輪駆動をベースにした4WDを搭載するシティ派SUVである。雪道程度なら十分に走れるから走破力に不満はないが、悪路向けのSUVではない。

そこでSUV本来の機能とされる悪路走破力を高めた買い得車を挙げるとすれば、軽自動車のジムニーになる。ジムニーのクルマ造りは、ほかのSUVとは大幅に異なる。耐久性の高いラダーフレームに、エンジン、駆動システム、サスペンションなどを装着した。

4WDは後輪駆動をベースにしたタイプで、悪路での走破力を高める副変速機も備わる。サスペンションは伸縮性と耐久性を高めたから、悪路走破力は、日本で購入できるSUVの中では最も優れている。

特に日本の林道には、道幅の狭い曲がりくねったルートが多い。ランドクルーザーのようなLサイズのオフロードSUVでは走りにくいが、ジムニーなら軽快に走破できる。

ただし油断は禁物だ。ジムニーが奥地まで入り込んで立ち往生すると、救助するのが難しい。またジムニーは走破力を重視したから車内は狭い。前席は快適だが、後席は補助席に近い広さで、荷室のスペースも最小限度だ。

納期にも注意したい。契約から納車までに約1年を要する。ジムニーは軽自動車の悪路向けSUVだから生産規模は小さいが、2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジを行って需要が急増した。そのために納期が長引いている。悪路を走るユーザーにはピッタリなSUVだが、購入時には注意したい。

[筆者:渡辺 陽一郎]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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