【2024年】ホンダ 新型ヴェゼルの納期、サイズ、内装、燃費など最新情報をお届け|デザイン性は高いが荷室の使い勝手に注意が必要

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ホンダ 新型ヴェゼルは2021年4月に2代目ヴェゼルとして発売されました。新型ヴェゼルはエクステリア(外観)デザインの良さやコンパクトSUVでありながら広々とした前後席の室内空間や多彩なシートレイアウトなどが好評です。

今回はそんな新型ヴェゼルの納期、サイズ、内装、燃費などをモータージャーナリストの青山尚暉さんが詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型ヴェゼルのおすすめポイント
  2. 新型ヴェゼルのレビュー・評価
  3. 新型ヴェゼルの基本スペック・価格表
  4. 新型ヴェゼルのボディサイズ
  5. 新型ヴェゼルの燃費
  6. 新型ヴェゼルの発売日と納期の目安
  7. 新型ヴェゼルのおすすめポイント解説
  8. 新型ヴェゼルのおすすめグレード
  9. 新型ヴェゼルのカラーバリエーション
  10. 新型ヴェゼルはこんな人におすすめ

新型ヴェゼルのおすすめポイント

1. 欧州プレミアムSUVに迫るデザイン性と存在感

2. 機械式4WDによる走破性の高さ

3. フラットかつプレミアムな快適感ある乗り味

4. コネクテッド機能の充実

新型ヴェゼルのレビュー・評価

総合評価 4.25 ★★★★☆

外観

4.5

★★★★★

内装

4.5

★★★★★

走行性能

4.0

★★★★☆

運転のしやすさ

4.5

★★★★★

乗り心地

3.0

★★★☆☆

燃費

4.0

★★★★☆

よかった点

ホンダ 新型ヴェゼルはエクステリアデザインの良さもさることながら、ホンダ独創のセンタータンクレイアウトによる前後席の室内空間のゆとり、全方向の視界の良さ、とくに4WDモデルの快適重視な乗り心地の良さが魅力的です。

また、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」を通じたオペレーター対応の赤いSOSボタン、青いトラブルサポートボタンを含む「Honda Total Care プレミアム」の提供なども用意されています。

また、電子パーキングブレーキを装備し、ホンダ車としては初のメモリー付きオートブレーキホールド機能が採用されました。一度ONにすれば、欧州車や一部の上級国産車のようにエンジンを切った後も機能が維持されるようになったのも良い点です。

気になった点

ホンダ 新型ヴェゼルのような土臭くないクロスオーバーSUVは、都会派としてはもちろん、アウトドアにも似合いますが、ラゲッジルームの使い勝手は先代より後退しています。

新型ヴェゼルのラゲッジルームの寸法は開口部地上高690mm、開口部段差40mm、フロア幅1010mm、フロア奥行き755mm、最低天井高780mmです。

先代と大きく異なるのが奥行で、先代は790mmあったものが、後席優先パッケージのせいか、755mmに減少。ライバル車となる日産 新型キックス890mm、トヨタ 新型ヤリスクロス790mmと比較すると物足りない印象です。実際、例えばゴルフバッグの積載は後席を格納しないと入れることが難しい場合もあります。

また、アウトドアでは車内外で家電品が使えるAC100V/1500Wコンセントがあると便利です。

しかし、新型ヴェゼルのe:HEVモデルはAC100V/1500Wコンセントの用意がありません。

アウトドア、車中泊にも適する新型ステップワゴンのe:HEVモデルもそうですが、AC100V/1500Wコンセントの設定そのものがないのは、この一大アウトドアブームの中、とても残念です。

新型ヴェゼルの基本スペック・価格表

グレード

エンジン

トランスミッション

駆動方式

価格(税込)

e:HEV X

1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド

電気式無段変速機

FF

265万8700円

4WD

287万8700円

e:HEV Z

FF

288万2000円

4WD

310万2000円

e:HEV PLaY

FF

329万8900円

G

1.5L DOHC i-VTEC

無段変速オートマチック(トルクコンバーター付き)

FF

227万9200円

4WD

249万9200円

新型ヴェゼルのボディサイズ

グレード

全長

全幅

全高

ホイールベース

G/e:HEV X

4330mm

1790mm

1580mm

2610mm

e:HEV Z/e:HEV PLaY

1590mm

新型ヴェゼルの燃費

WLTCモード

市街地モード

郊外モード

高速道路モード

G (2WD)

17.0km/L

12.8km/L

17.7km/L

19.2km/L

G (4WD)

15.6km/L

12.1km/L

16.2km/L

17.3km/L

e:HEV PLaY/e:HEV Z(FF)

25.0km/L

24.7km/L

27.1km/L

23.9km/L

e:HEV X(FF)

24.8km/L

24.5km/L

26.7km/L

23.8km/L

e:HEV X/e:HEV Z(4WD)

22.0km/L

21.8km/L

23.7km/L

21.1km/L

新型ヴェゼルに搭載されるe:HEVと呼ばれる2モーターのストロングハイブリッドのWLTCモード燃費は中間グレードのZでFFが24.8km/L、4WDが22.0km/Lです。

経験上、走り方によってはe:HEV 4WDの実燃費20km/Lも可能です。

ちなみにガソリン4WDモデルで東京~南房総九十九里を往復(高速道路60%、一般道40%走行)したときの実燃費は、4WDのSUVにして12km/L前後と優秀でした。

※WLTCモードとは自動車メーカーが速度など条件を設定した測定方法によって燃費を測定した値で、カタログに表示される公式燃費です。実燃費とは、ユーザーが公道で実際に走行した場合の燃費です。整った条件で走るカタログ燃費よりも、実燃費の方が低くなるのが一般的です。

新型ヴェゼルの発売日と納期の目安

新型ヴェゼルは2021年4月に2代目ヴェゼルとして発売されました。

エクステリア(外観)デザインの良さやコンパクトSUVでありながら広々とした前後席の室内空間や多彩なシートレイアウトなどが好評で、2021〜2022日本自動車殿堂 カーデザインオブザイヤーも受賞しています。

そんな新型ヴェゼルの納期はガソリン、ハイブリッド(e:HEV)ともに1年ほどとなっています。一部タイプ・カラーは1年の納期よりも早めに納車できる場合があり、ハイブリッド(e:HEV)では一部タイプ・カラーが選べない場合もあります。

新型ヴェゼルのおすすめポイント解説

1. 欧州プレミアムSUVに迫るデザイン性と存在感

ホンダ車のエクステリアデザインが大きく進化したきっかけともなったのが、2021年に登場した2代目となる新型ヴェゼルです。

水平基調のスタイリング、意表を突くボディ同色のフロントグリル、そして全体的なプロポーションの完成度の高さが際立ちます。ただし、ボディカラーによって見映えが結構違うので街中やディーラーなどで実車を見ることをおすすめします。

2. 機械式4WDによる走破性の高さ

新型ヴェゼルの4WDモデルは最低地上高180mm、ホンダ独自のリアルタイム4WDシステムは後輪をモーターで作動させる電気式4WDとは違う、本格的なプロペラシャフトを用いるリアルタイム4WDとなります。

ホンダ独創のセンタータンクレイアウトの恩恵で、後輪にプロペラシャフトを介して大トルクをダイレクトにつなぐ構造を新たに採用しています。その結果、4WD性能は格段にアップし、時速140kmまで対応しています。

実際、モーグル(コブが配置されたでこぼこ道)や滑りやすい路面での走行をなんなくこなす実力が確認できました。

3. フラットかつプレミアムな快適感ある乗り味

新型ヴェゼルのFFモデルは、最新のホンダSUVである新型ZR-Vと同様に、やや硬めのスポーティな乗り心地となります。

一方、4WDモデルはFFに対して70-80kgの車重増、後輪の駆動もあって、乗り心地はよりしっとり上質でマイルドかつフラットです。新型ヴェゼルのプレミアム感あるデザインに相応しい乗り心地となる印象です。軽快感ある乗り味が好みならFFも良いでしょう。

4. コネクテッド機能の充実

インパネ中央にある9インチ大型ホンダコネクトディスプレイ(メーカーオプション/ETC機器とセットオプション)は、新世代コネクテッド技術が盛り込まれ、画面内のアプリをタブレットのように並べ替えることができます。

その機能の充実ぶりも見事で、スマホがクルマのキーになるホンダ・デジタルキー、オンラインによる自動地図更新サービス、スマホでエアコンやドアのアンロックの遠隔操作などが行えるリモート操作(スマホに電波があることが前提)が可能です。

また車内Wi-Fi(ソフトバンク回線)、ボタンひとつでオペレーターが対応してくれる緊急サポートセンター機能、ホンダALSOK駆けつけサービスなども利用できます。

まさに時代の先端を行くコネクテッドカーと呼べる、常時“つながる”新型ヴェゼルに進化しています。

外観(エクステリア)

新型ヴェゼルのエクステリアデザインは、ホンダのSUVである新型ZR-Vとともに、ホンダ車として久しぶりの傑作と呼んでいいと思います。

また、新型ヴェゼルのエクステリアデザインをよりプレミアムに見せてくれるボディカラーは、プレミアムサンライトホワイト・パール、サンドカーキ・パールの2色です。全ボディカラーを知る筆者の個人的な意見として挙げておきます。

なお、最上級グレードのe:HEV PlaYグレードのみ、ルーフを塗り分けた2トーンカラーとなります。

内装(インテリア)

インパネ中央にある9インチ大型ホンダコネクトディスプレイが目を引くインテリアは、シンプルながら上質な空間となっています。

シートデザインも洗練され、前席のかけ心地は優秀です。前席のエアコンはそよ風アウトレットを採用し、風が直接当たらない工夫がなされていて、エアコンの冷風が苦手な人も快適です。また後席背面のスマホポケットも嬉しい装備と言えます。

後部座席

スタイリッシュな頭上にエクステリアデザイン、SUVとしては低めの1580mmの全高ながら、頭上方向はともかく、後席膝周り空間はなんと新型ZR-Vの245mmをしのぐ、同じくホンダのSUVとして2022年まで販売されていたCR-V同等の290mmものスペースがあります(身長172cmの筆者のドライビングポジション基準)。

シートのかけ心地、視界も悪くありません。またフラットフロアなので、足元も広々としています。

安全装備

新型ヴェゼルにはホンダの先進運転支援機能=ホンダセンシングが標準装備されます。

フロントワイドビューカメラ、および前後のソナーセンサーで構成され、衝突軽減ブレーキはもちろん、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、渋滞追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)、車線維持システム、前後誤発進抑制機能などが装備されています。

また、車線変更時などでの接触事故防止に役立つブラインドスポットモニターはe:HEV Zにオプションで、e:HEV PlaYに標準装備されます。

新型ヴェゼルのおすすめグレード

おすすめグレード:e:HEV Z 4WD(310万2000円)

発売直後から、ガラスルーフ付きのe:HEV PlaYが納期遅延となっていましたが、その状況は今でも大きく変わっていません。

新型ヴェゼルは4WDの乗り心地がよりしなやかかつ上質であることはすでに説明した通りですが、e:HEV PlaYはFFのみの設定になります。

そこで、乗り心地、走破性にもこだわるなら、ハイブリッドモデルの中間グレードである、走破性で勝る4WDも選べるe:HEV Zの4WDがイチオシグレードとなります。

タイヤもe:HEV PlaYと同じ18インチで足元が引き締まり、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートも装備されます。またインテリアの仕立て、上質感もe:HEV PlaYと同一です。それにブラインドスポットモニターを付ければ安全性もバッチリです。

新型ヴェゼルのライバル比較

国産クロスオーバーSUVの中で、比較的コンパクトなサイズで、価格帯も200万円台~のライバルを見てみると、エクステリアデザインの洗練度では新型ヴェゼルがライバルを圧倒しています。都会にも、アウトドアにも似合うカッコ良さ、存在感があります。

ただし、アウトドアテイストの強さならトヨタ 新型ヤリスクロス、ラゲッジルームの奥行では日産 新型キックス、ラゲッジルームの2段デッキボードによる使い勝手のよさでは新型ヤリスクロスがややリードします。

またハイブリッドモデルの燃費性能では新型ヤリスクロスが一歩リードしています。

新型ヴェゼルのカラーバリエーション

ボディカラー

備考

プレミアムサンライトホワイト・パール

オプション価格6万500円

プラチナホワイト・パール

オプション価格3万8500円

メテオロイドグレー・メタリック

オプション価格3万8500円

プレミアムクリスタルレッド・メタリック

オプション価格6万500円

クリスタルブラック・パール

サンドカーキ・パール

オプション価格3万8500円

ミッドナイトブルービーム・メタリック

オプション価格3万8500円

新型ヴェゼルはこんな人におすすめ

大きすぎず、運転しやすいクロスオーバーSUVを望む人、都会にも似合う、土臭さのないプレミアム感あるクリーンなスタイリッシュさも欠かせない……という人にとって、新型ヴェゼルはうってつけの1台です。

もちろん、新型ヴェゼルとともに大ヒットしたCMソング「きらり」を唄う藤井風ファンにもおすすめです。新型ヴェゼルの爽快なドライブで聴く「きらり」は躍動感に溢れ、最高です!!

【筆者:青山 尚暉 カメラマン:和田 清志】

ホンダ/ヴェゼル
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新車価格:
239.9万円341.9万円
中古価格:
75万円389万円

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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