オーリス/インプレッサスポーツ/アクセラスポーツを徹底比較 ~海外市場で鍛えられた商品力の高いグローバルな3車種~(4/4)

オーリス/インプレッサスポーツ/アクセラスポーツを徹底比較 ~海外市場で鍛えられた商品力の高いグローバルな3車種~
トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック 画像ギャラリーはこちら

運転のしやすさとスポーティな走りを両立させてオシャレな雰囲気も魅力的

トヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリックトヨタ オーリス 120T ボディカラー:ブルーメタリック

オーリス120Tが搭載する1.2リッターのターボは、先の項目で触れたように最大トルクが18.9kg-m(1500~4000回転)になる。数値は1.8リッターを少し超える程度だが、1500回転から最大トルクを発揮することが特徴だ。

ターボは発進直後から十分な過給が行われ、アクセルペダルを軽く踏めば必要な加速力が得られる。この時の感覚は2.3リッターに相当する。従来のターボ車では、アクセルペダルを踏み増した時、若干の時間差を置いて動力性能が高まる傾向が見られたが、オーリス120Tではほとんど感じない。ターボ車ながらアクセル操作に対して動力性能が忠実に増減するため、運転感覚が自然で速度の微調節も行いやすい。このあたりが走りの質を高めた。

ATは無段変速式のCVTで、変速が滑らかに行われる。その一方で実用回転域の駆動力が高いため、アクセルペダルを少し踏み増した程度ではギヤ比を変えない。なので速度よりも先にエンジン回転が上昇するCVTの違和感が抑えられ、ダイレクト感が伴う自然な操作感に仕上げた。低重心のボディとあって走行安定性も良好。後輪がしっかりと踏ん張り、危険を回避する時でも運転の難しい状態には陥りにくい。乗り心地も段差を乗り越えた時の突き上げ感を抑え、上質に仕上げた。

以上のようにオーリスは、自然な運転感覚と優れた燃費性能を両立させ、スポーティな走りも満喫できる。そして外観と内装はオシャレに造り込んだ。海外市場で勝負する走りの良さと、新鮮なデザインの両立が魅力だ。ベテランのクルマ好きからセンスの新しい若年層まで、幅広いユーザーに適すると思う。

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リラックスできる運転感覚と4WDによる走行安定性が特徴

スバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パールスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト ボディカラー:クリスタルホワイト・パール

インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイトが搭載するエンジンは、ノーマルタイプの2リッター。4WDの装着もあって車両重量が1370kgに達するため、パワフルとはいえないが、動力性能の不足も感じない。最大トルクを4200回転で発揮するから、若干高回転指向ではあるが、CVTの併用で加速感は滑らかだ。

2014年11月にマイナーチェンジを実施して、足まわりの設定などを見直した。2.0i-Sアイサイトは17インチタイヤを装着するが、乗り心地の硬さが薄れて快適になった。サスペンションが従来よりも滑らかに伸縮して、重厚感が増している。またこの時の改良で操舵に対する車両の動きが正確になり、ステアリングのギヤ比も10%ほどクイックにした。機敏に曲がるタイプではないが、自然な運転感覚を身に付けている。

そして4WDの採用と相まって、雨天時などを含めて直進安定性が良い。運転感覚は総じて穏やかだが、安心感は高い。インプレッサスポーツの魅力は、外観や内装にも感じられるリラックス感覚だろう。

スポーティさ、豪華さ、目新しさといった特徴はアピールされていないが、エンジンや足まわりの性格が扱いやすく、視界なども優れているから、日常的な移動の手段に適している。デザイン面を含めてクセのないクルマだから、飽きることなく長く使えることもメリットだろう。

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ベテランのクルマ好きに相応しいディーゼルの運転感覚

マツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アクセラスポーツ XD ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック

アクセラスポーツXDの動力性能は、数あるミドルサイズハッチバックの中でも突出している。2.2リッターのクリーンディーゼルターボが発生する最大トルクは42.8kg-m(2000回転)と強力だ。アクセルペダルに足を軽く乗せる程度で、力強く加速していく。

その代わりディーゼルの特徴も相応に感じる。従来のディーゼルに比べれば高回転域の吹き上がりは滑らかだが、ガソリンエンジン車しか運転した経験のないドライバーは、回転の伸び悩みを感じるだろう。ノイズも同様。ディーゼルではかなり静かだが、ガソリンエンジンと同等にはならない。つまりディーゼルは、欧州では一般的だが、日本ではクルマ好きに向けたエンジンといえるかも知れない。

操作感覚は緻密に造り込んだ。ステアリングは正確性が高く、小さな舵角から確実に向きを変える。アクセルペダルも同様で、速度を細かく調節しやすい。そしてクリーンディーゼルターボの搭載によって車両重量は1400kgを超えるが、18インチタイヤとの相乗効果で旋回性能は優れている。2リッターのガソリンエンジンを積んだ20Sほど軽快ではないが、車両が内側へ自然に回り込む。後輪をガッチリと踏ん張らせるタイプではないが、不安を感じさせずバランスが良い。乗り心地は硬めだが、粗さは抑えた。街中だけで使うと少し気になるが、高速道路や峠道を頻繁に走るクルマ好きには満足度の高い設定だろう。

アクセラスポーツXDは、クリーンディーゼルターボの運転感覚、奥の深い操舵感、充実装備で300万円を超える価格まで含めて、ベテランのクルマ好きに相応しい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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