【比較】レヴォーグ・アテンザワゴン・ゴルフヴァリアントを徹底比較 ~走りが楽しく内外装も上質な都会派ワゴン3車~(2/4)

【比較】レヴォーグ・アテンザワゴン・ゴルフヴァリアントを徹底比較 ~走りが楽しく内外装も上質な都会派ワゴン3車~
スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト 画像ギャラリーはこちら

適度なサイズのボディと上質感が魅力の日本向けワゴン

スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリックスバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック

スバル レヴォーグは従来のレガシィツーリングワゴンに代わるクルマとして発売された。次期レガシィは海外指向を強めて、現行型よりもボディを拡大させるという。そこで次期型レガシィの国内販売は、SUV風のアウトバックとセダンのB4のみになり、ワゴンはレヴォーグに変更した。

レヴォーグのプラットフォームは次期WRXと基本的に共通。ボディ剛性を向上させ、走行安定性を高めている。

関連記事:【解説】スバル「新型WRX S4」「新型WRX STI」新型車解説/マリオ高野

国内市場を視野に入れて開発されたから、ボディサイズは適度だ。2014年6月末に生産を終えたレガシィツーリングワゴンに比べると、全長は100mm短い4690mm。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も100mm短い2650mmになる。全幅は1780mmで等しいが、ひとまわり小さくなった。

外観は先代型の4代目レガシィツーリングワゴンを連想させ、引き締まったスポーティーな雰囲気だ。従来型のレガシィユーザーが代替えする時も馴染みやすいだろう。

エンジンは水平対向4気筒で、すべてターボを装着する。排気量は1.6リッターと2リッター。駆動方式はすべて4WD(スバルはAWDと呼ぶ)になる。1.6リッターには電子制御式の多板クラッチで前後輪に駆動力を配分するアクティブトルクスプリット式4WD、2リッターにはセンターデフを用いたVTD式を組み合わせた。

売れ筋は価格の割安な1.6リッターで、今回の試乗車も1.6GT-Sアイサイト(305万6400円)を選んだ。

■スバル レヴォーグの画像ギャラリーはこちら(エクステリア)

スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリックスバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリックスバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリックスバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリックスバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト

スカイアクティブテクノロジーを満載して外観もスポーティーに仕上げた

マツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック

アテンザはマツダの世界戦略車。プラットフォームからエンジンまで「スカイアクティブ」と呼ばれる技術シリーズで統一されている。

特に注目されるのがクリーンディーゼルターボ。直列4気筒の2.2リッターだが、最大トルクは42.8kg-m(2000回転)だから、ノーマルタイプのガソリンエンジンでいえば4リッターに相当する。

一方、JC08モード燃費は20km/L(6速AT)で、1.5リッター並みの低燃費を実現した。しかもディーゼルが使う軽油の価格は、レギュラーガソリンに比べて1リッター当たり約20円安い。高い動力性能を発揮しながら、燃料代は2.5リッタークラスのハイブリッドと同程度になる。

ガソリンエンジンも、直列4気筒の2リッターと2.5リッターを設定した。ただし2リッターは安価な20S、2.5リッターは上級の25S・Lパッケージ専用としており、装備の違いを補正すると価格はほぼ同じ。2.5リッターは500ccの排気量が実質無料で増えるから買い得だが、上級のLパッケージのみとあって、ユーザーのニーズによっては装備が過剰になる。

そこで推奨できるグレードはクリーンディーゼルターボ。今回取り上げるアテンザワゴンの試乗車は、このエンジンを積んだXD・Lパッケージ(358万2000円)だ。

ボディサイズは、全長が4800mm、全幅は1840mmに達する。全幅がワイドなので、フェンダーを張り出させるなど外観にボリューム感を持たせた。

■マツダ アテンザワゴンの画像ギャラリーはこちら(エクステリア)

マツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ

実用的なワゴンボディによって荷室が広く、動力性能と燃費も満足できる

フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリックフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリック

フォルクスワーゲン ゴルフは、日本のユーザーにとって最も身近な輸入車だろう。26年間にわたり、連続して輸入車の販売首位を保っている。優れた直進安定性、長距離ドライブでも疲れにくいシートなど、ドイツ車のメリットを備えながら、価格は適度で維持費もあまり高くない。

ゴルフの基本ボディは5ドアハッチバックだが、ゴルフヴァリアントはワゴン。ホイールベースの数値を変えずに全長を310mm伸ばし、荷室の奥行を拡大させた。リアゲートの角度を立てることで積載容量にも余裕があり、実用指向のワゴンに仕上げている。

全幅は5ドアハッチバックのゴルフと同じ1800mm。ゴルフは3代目まで5ナンバー車だったから、かなりワイドになった印象を受けるが、外観が直線基調だから視界はさほど悪くない。特に輸入車のワゴンではコンパクトな部類に属する。

プラットフォームは現行型で刷新された。多用途性があり、同じベースを使いながら、ホイールベースやトレッド(左右のホイールの間隔)、全長や全幅の異なる複数の車種を開発できる。そのためにコスト低減が図られ、安全装備の充実も考えると、従来型のゴルフヴァリアントよりも割安になった。

エンジンは直列4気筒で全車がターボを装着。排気量は1.2リッターと1.4リッターがある。

試乗車には、1.4リッターを搭載する上級グレードのハイライン(339万9000円)を選んだ。動力性能はノーマルエンジンに当てはめれば2.5リッター並み。JC08モード燃費は19.5km/Lで、プレミアムガソリン仕様ではあるが、燃料代は1.5~1.8リッターモデルと同等になる。

■フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントの画像ギャラリーはこちら(エクステリア)

フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリックフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリックフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリックフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリックフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン

デザイン・スペックの総評

手頃なワゴンを探すと、選択肢が意外に少ないということに気づく。国産車だと、レヴォーグとアテンザワゴン、トヨタ カローラフィールダーくらいしか選択できない状況だ。レガシィツーリングワゴンは2014年6月末に生産を終えており、他の車種は設計が古い。

一方、輸入車のワゴンは豊富だが、価格が高めだ。メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン、BMW3 シリーズツーリングなどは400万円以上で、実用的なワゴンを妥当な価格で買おうとすれば、今回取り上げた3車が有力な候補になる。

ボディサイズを見ると、アテンザワゴンは少し大柄。サイドウインドーの下端を後ろに向けて持ち上げたため、斜め後方と真後ろの視界も良くない。その代わりマツダ車らしいスポーティーな雰囲気は濃厚だ。

レヴォーグは国内市場を視野に入れて開発され、1.6リッターのターボは価格が安い。レガシィツーリングワゴンからの代替えもしやすく、今注目の車種になった。

ゴルフヴァリアントは今では定番の選択肢。リアゲートを直立させた外観は、いかにもワゴンという印象。ワゴンの車種数は少ないが、それぞれの個性はハッキリしている。

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

スバル レヴォーグの最新自動車ニュース/記事

スバルのカタログ情報 スバル レヴォーグのカタログ情報 スバルの中古車検索 スバル レヴォーグの中古車検索 スバルの記事一覧 スバル レヴォーグの記事一覧 スバルのニュース一覧 スバル レヴォーグのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる