【比較】レヴォーグ・アテンザワゴン・ゴルフヴァリアントを徹底比較 ~走りが楽しく内外装も上質な都会派ワゴン3車~(4/4)

【比較】レヴォーグ・アテンザワゴン・ゴルフヴァリアントを徹底比較 ~走りが楽しく内外装も上質な都会派ワゴン3車~
スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト 画像ギャラリーはこちら

走行性能はスポーティーセダン並み、運転の楽しさと優れた実用性を両立

スバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリックスバル レヴォーグ 1.6 GT-S アイサイト ボディカラー:スティールブルーグレー・メタリック

レヴォーグの試乗車が搭載するエンジンは、水平対向1.6リッターのターボ。巡航中にエンジン回転が1500回転付近まで下がると、緩い加速を行う時に少し緩慢に感じる。この後、1800回転付近に達すると駆動力が強めに立ち上がるが、扱いにくさはない。高回転域の吹き上がりは機敏ではないが、実用回転域ではターボのクセを抑え、ノーマルエンジンでいえば2.5リッター並みの性能を得ている。

走行安定性は高い。過度に機敏に曲がる設定ではないが、反応の遅れはなく、後輪の安定性も高いため不安を感じにくい。その上で前輪のグリップ力も十分にあり、積極的に曲がっても旋回軌跡が大きくなりにくい。直進時を含めて走行安定性に優れ、なおかつ軽快に走れる。

この運転感覚は、低重心のワゴンを購入するメリットだろう。ムダな動きが生じないから運転して楽しく、万一の時に危険を回避する性能も優れている。

試乗した1.6GT-Sアイサイトは、ビルシュタイン製のショックアブソーバーと併せて18インチタイヤを装着しており、乗り心地が少し硬い。バタバタした粗さはないが、もう少し角の丸い乗り心地だと良い。

この点を考えると、1.6リッターモデルでは、標準タイプの足まわりに17インチタイヤを組み合わせた1.6GTアイサイトがベストだと思う。2リッターは動力性能が上がるため、乗り心地が少し硬いものの、2.0GT-Sアイサイトを推奨する。

レヴォーグはボディ剛性を高め、足まわりを煮詰めたことで、走行性能はスポーティーセダンの水準に達している。運転する楽しさと優れた実用性を両立させたいユーザーにピッタリだ。

■スバル レヴォーグの画像ギャラリーはこちら(走行シーン)

豪快なクリーンディーゼルターボの加速がアテンザの運転感覚には良く似合う

マツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリックマツダ アテンザワゴン 2.2 XD Lパッケージ ディーゼルターボ ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック

アテンザワゴンの試乗車はXD・Lパッケージで、2.2リッターのクリーンディーゼルターボを搭載する。2000回転で最大トルクが42.8kg-mに達するので、実用域の駆動力はかなり高い。6速MTでは1300回転付近になると駆動力が下がる傾向を感じるが、6速ATなら気にならない。

ツインターボの採用によってディーゼルでは吹き上がりが良く、ノイズは抑えたが、ガソリンエンジンに比べると音量は大きく振動も伝わりやすい。ディーゼルエンジン車を運転した経験のないユーザーが購入する時は、運転感覚と快適性を試乗車で確認したい。

走行安定性はライバル2車に比べるとボディの重さを意識させる。セダンよりも操舵に対する反応を少し抑えてバランスを取ったが、挙動の変化は若干大きい。このあたりはマツダ車の特徴で、相対的に安定性が下がっても車両を曲げる動きを重視した。

XD・Lパッケージには19インチタイヤが装着され、乗り心地はライバル2車よりも硬い。17インチになるとある程度は解消されるが、クリーンディーゼルターボは動力性能が高く、ボディは重い(2.5リッターのガソリンよりも前輪側を中心に約60kg上まわる)。走りのバランスで選ぶなら19インチタイヤで、選択が少し難しい。

アテンザワゴンの走行安定性と乗り心地には粗い部分もあるが、ボディが大柄な割に良く曲がり、運転の楽しさを表現した。この性格には、クリーンディーゼルターボの豪快な加速感がピッタリ。アテンザワゴンは、XDを選んでこそ価値があるのではないかと思う。

■マツダ アテンザワゴンの画像ギャラリーはこちら(走行シーン)

乗り心地が快適で機能のバランスも優れた優等生的なワゴン

フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリックフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント TSI ハイライン ボディカラー:リフレックスシルバーメタリック

ゴルフヴァリアント ハイラインが搭載するエンジンは1.4リッターのターボ。コンフォートラインの1.2リッターに比べると、低回転域でも駆動力の落ち込みが気にならず、幅広い回転域で2.5リッター並みの性能が得られる。4000回転を超えた領域の吹き上がりも滑らかだ。ATが7速だからギヤ比の割り方も細かく、フル加速時にはエンジン性能を有効活用できる。フォルクスワーゲンは小排気量ターボの開発実績が長く、熟成が進んだ。

操舵感は機敏な設定ではないが、コンフォートラインよりは切れが良い。ハイラインのリアサスペンションは4リンクの独立式で、走行安定性を高めたから、少し曲がりやすい方向に味付けされている。

それでも重視したのは後輪の接地性。スポーティーに走ると旋回軌跡が大きくなりがちだが、直進時の安定性は高い。このあたりはフォルクスワーゲンの考え方を貫いている。

乗り心地は、今回取り上げた3車の中では最も快適だ。タイヤの扁平率は45%ということで(225/45R17)、乗り心地で有利なサイズとはいえないが、指定空気圧は前後輪とも200kPaでライバル2車よりも低い。ボディ剛性が高く、サスペンションの動きも柔軟で、しっとり感が伴う乗り心地を実現させた。

ゴルフヴァリアントは乗り心地に優れ、居住性や荷室の使い勝手も良い。際立った個性はないが、機能のバランスが優れている。レヴォーグは乗り心地が少し硬く、後席の開放感も下がるが、運転感覚はゴルフヴァリアントよりも軽快で楽しい。アテンザワゴンはクリーンディーゼルターボの豪快な加速と、スポーティーな運転感覚が特徴だ。この3車は価格も拮抗しているので、乗り比べて選ぶと良いだろう。

■フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントの画像ギャラリーはこちら(走行シーン)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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