【比較】レヴォーグ・アテンザワゴン・ゴルフヴァリアントを徹底比較 ~走りが楽しく内外装も上質な都会派ワゴン3車~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
ワゴンは低重心のボディで安定性と乗り心地が優れ、趣味性で選ばれるクルマとなった
最近はワゴンタイプの車種数が減り、国産車では10車にも満たなくなった。その一方でSUVは多様化して、背の低い車種も増えた。ミニバンの品ぞろえも豊富で、独立したトランクスペースを持たない車種が多い。
では、ワゴン車とは何か。ワゴンとは基本的にはセダンの派生車種で、セダンの天井を後方まで長く伸ばし、室内を広げたボディを持つ。後部にはリアゲートが備わり、荷室も使いやすい。
ただし、今回取り上げるスバル レヴォーグはベースとなるセダンは存在しておらず、フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントも5ドアハッチバックのゴルフから発展した車種だが、成り立ちにこだわっても意味はない。
あえてワゴンを定義すれば「4名乗車が快適で、荷室の面積を広げた背の低いクルマ」だろう。ワゴンの最低地上高を上げて走破力を向上させればSUV、室内高を拡大して3列のシートを装着すればミニバンになる。このように考えれば、ワゴンはセダンに代わるクルマの基本形かも知れない。
昔はワゴンとボディを共通化した商用のバンもあり、ワゴンは荷物を積むのに適したクルマとされたが、今は積載性を重視するならミニバンを買えば良い。ワゴンのメリットは、大半の車種の全高が1550mm以下に収まり、低重心で走行安定性と乗り心地を良くなるという点だろう。ワゴンは上質なクルマとされている。
そして国産ワゴンはミニバンの人気に押されて車種数を減らしたが、上質なモデルは残っている。今回はスバル レヴォーグとマツダ アテンザワゴンを取り上げる。
一方、欧州は走行速度が全般的に高いこともあり、ワゴンは荷物を積むクルマとして今でも人気を得ている。車種も豊富で、今回はフォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントを選んだ。
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