BMW X1 試乗レポート/岡本幸一郎(2/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
安定感の高い「sDrive18i」と総じて軽快な「xDrive25i」
早速試乗といきたいところだが、sDrive18iとxDrive25iでかなり乗り味が違ったことを、まずは断っておきたい。
sDrive18iのエンジンは120iや320iと同じ「N46B20B」だが、若干デチューンされている。車重は1,560kgとそれほど重くないものの、動力性能的には可もなく不可もなく。積極的に走りを楽しもうとすると、ちょっと物足りないのは否めないが、不満と表現するほどではない。
しかし、なぜかステアリングが重いのは不満が残る。車検証によると前軸重770kg、後軸重790kgと、重量配分的にはややリアよりになっているようだが、操縦感覚としてはこのステアリングが軽快感をスポイルしている気がして惜しい。
走りはいたって安定しており、よくいうと「クラスを超えた重厚感」になるのかもしれないが、個人的にはステアリングだけでももう少し軽いほうが好ましいと思う。
ところで、sDrive18iは後輪駆動であるわけだが、SUVといっても、使い方によっては必ずしも4WDである必要はないと思っている。積雪地を走る機会があまりないのであれば(それすらもDSCがあればあまり問題ないが)、2WDで十分ではないだろうか。
むしろ燃費や価格などの面でメリットがあるし、おかげで363万円という価格が実現できているのだから、ヨシとしていいだろう。
対するxDrive25iのドライブフィールは別物だ。こちらの車重は1,710kgで、前軸重880kg、後軸重830kgとなり、sDrive18iより150kg重く、前軸重は110kgも増加しているのだが、むしろ運転感覚はsDrive18iよりも軽快だ。
まず、こちらのほうがステアリングが軽い。また、試乗車にはオプションのパフォーマンス・コントロールが装着されていた。これはコーナリング時にリア内輪に軽くブレーキをかけるとともに、リア外輪の駆動力を高めることで、回頭性を高めるというものだ。
限界域で走らせたときの話ではなく、ごく普通に走ったときも、xDrive25iのほうが総じて軽快だった。ちなみに、xDriveといってもコーナー進入時など前輪に駆動力がかかっていないほうが有利な状況ではほぼFR状態となる。
エンジンも、すでに円熟の域に達したマグネシウム採用の自然吸気ストレート6の「N52B30A」は、こちらもX3やX5、6シリーズや新5シリーズ(これも前記3モデルよりややデチューンされている)に比べるとスペックは控えめになっているが、そのぶん実用域の扱いやすさが増している。
スムーズかつパワフルで、瞬発力も鋭く、好印象だ。この美味なるエンジンをより味わうがために、シフトパドルが欲しくなった。
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