トヨタ 新型ヴォクシー・新型ノア(ハイブリッド)新型車解説/渡辺陽一郎(4/4)

トヨタ 新型ヴォクシー・新型ノア(ハイブリッド)新型車解説/渡辺陽一郎
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ハイブリッドにエアロ仕様は用意されず

グレード構成は、新型ヴォクシー、新型ノアともに名称が異なるだけで価格は共通。

ノーマルエンジン車については、15インチタイヤを履いた標準ボディと、16インチタイヤのエアロパーツを備えたグレードがある。エアロパーツを備えたグレードは、先代は2種類を用意されていたが、新型では1種類のみに集約された。

一方、ハイブリッドは15インチタイヤの標準ボディのみ。16インチタイヤでは転がり抵抗が増えたり車両重量が重くなるため、エアロ仕様は用意されない。

ただし販売店では「ハイブリッドとエアロボディの組み合わせを求めるお客様が多い。燃費が多少悪化しても設定して欲しい」と言う。確かに見栄えは大きく異なる。

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ハイブリッドを選ぶか否かが悩ましいところ

トヨタ 新型「ノア 」

車両価格は2WDの7人乗りで見ると、ノーマルエンジンを積んだXが新型ヴォクシー、新型ノアともに「240万円」。

エアロパーツを装着した「ヴォクシー ZS」と「ノア Si」は「260万円」、「ヴォクシー ハイブリッドX」「ノアハイブリッドX」は両車ともに「285万円」だ。新型ヴォクシー、新型ノアは複数のグレードが設けられているが、注目は上記の3タイプ。

ノーマルエンジンの「X」が実用装備を充実させた買い得グレード。「ヴォクシー ZS」と「ノア Si」が趣味性の強いタイプになり、ハイブリッドモデルについても「ハイブリッド X」を推奨したい。

悩むのは、ノーマルエンジンとハイブリッドの選択だろう。

「X」「ハイブリッドX」で比較すると「ハイブリッドX」が45万円高いが、「X」はオプションのスマートエントリー&スタート、アルミホイールなど9万円相当の装備が加わる。となれば、ハイブリッドの価格換算額は36万円だ。

カローラアクシオ&フィールダーは約40万円の価格上昇だから、ヴォクシー&ノアのハイブリッドは、排気量が減ることもあって少し割安と受け取られる。

そこで、実用燃費をJC08モードの85%、ガソリン価格が1リッター当たり160円で計算すると、1km当たりの燃料代はノーマルエンジンが11.8円、ハイブリッドは7.9円だ。

ハイブリッドは1km走行当たりが3.9円と安く、36万円の価格換算額が埋まるのは9.2万kmを走った時点になる。ハイブリッドに静粛性や運転感覚における付加価値があることを考慮しても、1年間の走行距離が1万km以下のユーザーはノーマルエンジンを選ぶのが得策だろう。

逆に1年間に1.5万kmを走れば、約6万kmで価格差が埋まり、ハイブリッドを選ぶ価値も生じる。

日本車は本来、ヴォクシー&ノアのようにあるべき

トヨタ 新型「ヴォクシー ハイブリッド 」トヨタ 新型「ノア 」

気になる納期は、2014年1月20日の発表時点で注文を入れて2014年の4月下旬から5月。ノーマルエンジンも3月中旬以降になりそう。つまりハイブリッドの消費税は8%が確定的で、ノーマルエンジンもギリギリの状況だ。もう少し前に発売して欲しかった。

それから衝突回避の支援機能が付かないことも残念だ。目下、大急ぎで開発しているハズなので、消費税が8%に高まるなら、購入を少し待った方がいいかも。そうなれば衝突回避の支援機能に加えて、ハイブリッドのエアロパーツ装着車も追加されるかも知れない。ちょっと詰めの甘さが残る感じだ。

それでも渾身の力作。日本国内でしか売れないクルマで、プラットフォームの大半を一新させたことは大いに注目される。

以前は当たり前のことだったのに、今では大いに褒められるクルマ造りになってしまった。日本車は本来、ヴォクシー&ノアのようにあるべきだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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