【2023年】トヨタ 新型ヴォクシーの価格や内装、納期まで最新情報をお届け|新デザインはダサい? 存在感と迫力あるミニバンだ

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トヨタ 新型ヴォクシーは2022年1月13日、8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした4代目を発売しました。今回はそんな新型ヴォクシーの価格や内装、スペックやおすすめグレードなどをモータージャーナリストの青山尚暉さんが詳しく解説します。
目次[開く][閉じる]
  1. 新型ヴォクシーのおすすめポイント
  2. 新型ヴォクシーのレビュー・評価
  3. 新型ヴォクシーの基本スペック・価格表
  4. 新型ヴォクシーの燃費
  5. 新型ヴォクシーの発売日と納期の目安
  6. 新型ヴォクシーのおすすめポイント解説
  7. 新型ヴォクシーのおすすめグレード
  8. 新型ヴォクシーのカラーバリエーション
  9. 新型ヴォクシーはこんな人におすすめ

新型ヴォクシーのおすすめポイント

1. 国産ミニバンとしてアルファードに次ぐ存在感と迫力

2. 驚愕の進化を遂げた装備、先進運転支援機能の充実度

3. ボックス型ミニバンの実用性を極めた使い勝手の良さ

新型ヴォクシーのレビュー・評価

総合評価 4.08 ★★★★☆

外観4.0★★★★☆
内装4.0★★★★☆
走行性能3.5★★★★☆
運転しやすさ5.0★★★★★
乗り心地4.0★★★★☆
価格の割安度・燃費・維持費4.0★★★★☆

良かった点

「先鋭・独創」がキーワードの新型ヴォクシーは、新型ノアとともに全車全幅1730mmの3ナンバー車となり、なんとエアロ仕様のみの展開となります。

新型ノアとはまったく異なるワイドで押し出し感に溢れたフロントマスクを採用しました。

顔つきの新鮮さでは新型ヴォクシーが圧倒し、もはやトヨタ アルファードに迫る迫力、存在感を身につけています。とはいえ、先代のエアロ仕様の全幅が1735mmだったので、ボディサイズによる運転感覚は先代同等。

トヨタ最新のアドバンストドライブや、レクサス NX譲りの降車アシスト、スマホで新型ヴォクシーをラジコンのようにも扱える先進の駐車支援システム、車内Wi-Fiなど先進装備をフル搭載。ライバルを青ざめさせるに十分な内容となっています。

気になった点

新型ヴォクシーの2列目キャプテンシートは、リクライナーを内側に寄せ、シート幅をほんの少し狭めた設計とし、中寄せスライドなしに”ストレート超ロングスライド”を可能にしています。

一方、先代にあった(日産 新型セレナ、ホンダ 新型ステップワゴンにも)中寄スライドができなくなりました。つまり、子育て世代や大型犬の飼い主が、おむつ替えや犬の乗車のためにセミベンチシート化することができなくなってしまったということです。

また、1/2列目席の乗り心地は静かで快適ですが、3列目席は、路面によってロードノイズの侵入(車内に響く走行音)が少なくなく、静かな居住空間とは言えないのが残念です。

新型ヴォクシーの基本スペック・価格表

グレードエンジントランスミッション駆動方式乗車定員価格(税込)
S-GDynamic Force Engine2.0

(M20A-FKS 2.0L)

Direct Shift-CVT(10速シーケンシャルシフトマチック)2WD7人309万円
8人
4WD7人328万8000円
8人
S-Z2WD7人339万円
4WD7人358万8000円
HYBRID S-Gリダクション機構付の

Series Parallel Hybrid

(2ZR-FXE 1.8L)

2WD7人344万円
8人
E-Four(4WD)7人366万円
HYBRID S-Z2WD7人374万円
E-Four(4WD)7人396万円

新型ヴォクシーのボディサイズ

駆動方式全長全幅全高ホイールベース
2WD4695mm1730mm1895mm2850mm
4WD1925mm

新型ヴォクシーの燃費

WLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モード
ガソリン車 2WD15.0km/L11.4km/L15.3km/L16.9km/L
ガソリン車 4WD14.3km/L11.1km/L14.6km/L16.1km/L
ハイブリッド車 2WD23.0km/L22.2km/L25.0km/L22.1km/L
ハイブリッド車 E-Four(4WD)22.0km/L22.0km/L23.9km/L20.9km/L

新型ヴォクシー FFの場合、WLTCモード燃費はハイブリッド車が23.0km/L、ガソリン車は15.0km/Lです。

クラス最新の新型セレナはハイブリッドのe-POWER車が20.6km/L、ガソリン車が11.6km/L。新型ステップワゴンはハイブリッド車が最高20.0km/L、ガソリン車が最高13.9km/Lですから、カタログ上の燃費性能は新型ヴォクシーが圧倒していると言っていいでしょう。

新型ヴォクシーの発売日と納期の目安

新型ヴォクシーは2022年1月13日に4代目として8年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、発売しました。

2023年2月7日時点で、注文してから6ヵ月以上の納期となっています。グレード・仕様により納期が異なるため、詳しくは販売店に問い合わせてください。

新型ヴォクシーのおすすめポイント解説

1. アルファードに次ぐ存在感と迫力

新型ノアの顔つきは、先代モデルの2019年1月のマイナーチェンジで大変身した迫力ある太い横バーデザインの延長線上にあると言っていいのですが、新型ヴォクシーはまるで別物の、ワイド感、立体感、個性がある、妖しく光るライト類を用いた一段とアグレッシブな表情、アルファードも真っ青な超弩級のオラオラ顔へと大変身。

新型ヴォクシーのみエアロ仕様だけの展開になったことも、そうした存在感が強まった要因でしょう。

2. 驚愕の進化を遂げた装備、先進運転支援機能の充実度

新型ヴォクシーは、カラーヘッドアップディスプレイやデジタルミラーを採用。インパネセンターにはコネクテッドナビ対応の8インチのディスプレイオーディオ、そして上級の10.5インチのディスプレイオーディオ+(プラス)を用意しています。

ディスプレイオーディオ+(プラス)のナビ機能のひとつにリアルタイム情報があり、ガソリンスタンドのガソリン価格(口コミ)、駐車場料金、空車情報(特定のパーキング)、食べログのレストラン評価(★)など、これまでスマホで検索していたこともナビ画面で表示できます。

エージェント機能では、「Hey! トヨタ」と発声してから、行ってほしいことを発声すれば、目的地設定はもちろん、ウィンドウの開閉、エアコンの温度調整(後席エアコン含む/2度単位で上げ下げしてくれる)などの様々なエージェント操作が可能(運転席と助手席別々で)。

加えて通信量無制限のトヨタ初の車内Wi-Fiを用意したことも、スマホが1人1台の時代にうってつけの配慮と言えるでしょう。

また、先代ヴォクシーは先進運転支援機能でライバルに後れを取っていましたが、新型は一気にライバル震撼のトヨタ最新(アルファードよりも!!)の先進運転支援機能を搭載しています。

その内容は多岐に渡り、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール=ACC、交差点衝突回避支援、レーンチェンジアシスト、トヨタ車初の歩行者の横断、飛び出しを先読みしてステアリングとブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストなどを含む全15項目の機能に及びます。

例えばレーダークルーズコントロール=ACCを使っていないときでもカメラで先行車、カーブを認識して作動する減速支援機能は実用域でも有用。

さらにアドバンストドライブ(渋滞支援)の採用にも注目で、自動車専用道路の同一車線におけるレーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシスト作動時の時速0-40kmの速度域で自動運転レベル2に相当するハンズオフドライブが可能となっています!!

また、バック&前向き駐車に対応し、スマホでも駐車&出庫をサポートするアドバンストパークなども用意。つまり、トヨタ車最先端の先進機能がテンコ盛りなのです。

3. ボックス型ミニバンの実用性を極めた使い勝手の良さ

ミニバンはスライドドアからの乗降性も重要ですが、パワースライドドアと連動するユニバーサルステップを用意。

これまでは電動タイプで20万円ほどのオプションで、なかなか手が出せなかったものの、この新型ではカラクリ機構を使った非パワーのユニバーサルステップも用意しています。値段は税込みで3万3000円と安く、小さな子供や足腰の弱った高齢者のいるファミリーが装着しやすくなっています。

また、ボックス型ミニバンの数少ないウィークポイントが、バックドアの開閉性。バックドアが大きく開くため、車体後方にスペースのない場所では全開にできない、開けるためにクルマを前に出さなければならない……といった面倒がありました。

しかし、新型ヴォクシーでは、パワーバックドアに途中の任意の位置で保持できる機能を新採用(先代はパワーバックドアの設定なし)。では、非パワーバックドア装着車は無視されているのか? と言えば、そんなことはまったくなく、世界初のケーブルを用いたシンプル構造の“からくり”を使ったフリーストップバックドアを採用。

任意の位置で保持することができ、車体後方にスペースのない場所でも、荷物の出し入れを容易にしてくれるのです(パワーバックドアともに)。非パワーバックドアでこれができるのは、現時点で新型ノア&ヴォクシーのみです。

3列目席の格納方法も進化。先代も、ワンタッチで跳ね上げることができましたが、ストラップを使った固定は手動で、けっこう力が必要でした。しかし新型ヴォクシーでは、固定まで自動でワンアクション。小柄な人、女性でも簡単に3列目席の格納ができるようになりました。

外観(エクステリア)

全車、全幅1730mmの3ナンバーとなった新型ヴォクシーは、この新型でエアロ仕様に統一。フロントマスクは縦に並んだLEDヘッドライトを配置し、ワイドで迫力ある、先進感たっぷりの顔つきになりました。

ボディサイドも先進的なヘッドライトからショルダーラインに連続するデザインで、ショルダーライン後部のキックアップが、ボックス型にしてスタイリッシュなデザイン性を高めています。リヤを含めたエクステリアデザインの洗練度では、ライバルを上回っていると言ってもいいでしょう。

内装(インテリア)

室内空間、パッケージ、居住性も大きく進化しています。

運転席に座れば、巨大なフロントウィンドウ、極細Aピラーと大型三角窓、すっきりとしたインパネデザインによって、前方、および斜め前方の視界は極めて広々としています。パノラミックな視界が広がり、運転席に座った瞬間から運転のしやすさを実感できるに違いありません。

先進感あるカラーヘッドアップディスプレイやデジタルミラーが採用されるとともに、インパネセンターにはコネクテッドナビ対応の8インチのディスプレイオーディオ、そして上級の10.5インチのディスプレイオーディオ+(プラス)を用意し、トヨタ最新のミニバン、新型らしさが強調されています。

なお、ハイブリッド車には車内外で1500Wまでの家電品が使えるAC100V/1500Wコンセントが、S-Zに標準装備、S-Gに4万4000円のオプションで用意されています。

また、先代に対して、2列目席のヒップポイント地上高=着座位置が25mm高まっているのもポイント。特等席の2列目席は一段と高く爽快な視界、着座感が得られます(1、3列目席のヒップポイント地上高は先代同等)。

後部座席

先代の2列目キャプテンシートは810mmものロングスライドが可能で、広大な2列目席膝周り空間を実現していましたが、シート外側のリクライナーがロングスライド時にリヤホイールハウスと干渉するため、2座のキャプテンシートを中寄せスライドさせてロングスライドするしかありませんでした。

そのため、ロングスライド時にはせっかくの折り畳みテーブルが使えず、両席がくっつき、2-3列目席スルー空間も犠牲になっていたのです。

ところが新型ヴォクシーでは、2列目キャプテンシートのリクライナーを内側に寄せ、ややシート幅を狭めることで、中寄せスライドさせることなく745mmのストレート超ロングスライドが可能になっています。

ゆえに、オットマンの装備を含め、航空機のアッパークラスを思わせる着座感、居心地となり、カップホルダーやUSBソケットも用意される折り畳みテーブル(グレードによる)が、ロングスライド時でも使える便利さを享受できるようになりました。かけ心地そのものも、背中を包み込むような快適さがあります。

先代とは違うシート構造(Sバネ+ウレタン→ネット構造に)を採用した3列目席の居住感覚はどうでしょう。

シートサイズは先代より2/3列目席フラットアレンジのために座面長が短くなっていて、またフロアからシート座面先端までの高さ=ヒール段差が低まったため、やや落ち着かない着座感に。とはいえ、大人でも短時間の着座なら問題ないでしょう。

安全装備

エアバッグは運転席、助手席用はもちろん、運転席、助手席サイドエアバッグ、全列のカーテンシールドエアバッグまで標準装備。予防安全装備としては、最新のトヨタセーフティセンス全15種類を用意。

ブラインドスポットモニターが全グレードともにオプションになるのはちょっと残念ですが、プロアクティブドライビングアシストが全グレードに標準装備されている点は、大歓迎すべき点でしょう。

新型ヴォクシーのおすすめグレード

両側パワースライドドア、AC100V/1500Wコンセントなどの便利装備まで手に入れたいなら、ハイブリッドの最上級グレードとなるS-Zがベストグレード。

S-Gはそれらがオプションとなり、そのほかの装備差を含め、実は、価格差は一気(11万4000円程度)に縮まります。

つまり、ハイブリッド最上級のS-Zは、「このグレードで新型らしさを存分に味わってもらいたい」という開発陣の想いがこもった戦略的な価格設定とも言えるのです。

新型ヴォクシーのカラーバリエーション

ボディカラーカラーコード備考
ホワイトパールクリスタルシャイン070オプション価格3万3000円
メタルストリームメタリック1K0
マッシブグレー1L6
アティチュードブラックマイカ218
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン220オプション価格3万3000円
グリッターブラックガラスフレーク226オプション価格3万3000円

新型ヴォクシーはこんな人におすすめ

1. 扱いやすいサイズにしてスタイリッシュで顔つきに迫力あるミニバンが欲しい人

2. ハンズオフドライブや一般道での先行車、カーブを認識して作動する減速支援機能などのトヨタ最新の先進運転支援機能を堪能したい人

3. ボックス型ミニバンで、駐車スペースの関係からバックドアの開閉に困っていた人

【筆者:青山 尚暉 カメラマン:茂呂 幸正】

トヨタ/ヴォクシー
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新車価格:
309万円396万円
中古価格:
20万円565万円

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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