よりLEXUSらしくラグジュアリーに/レクサス 新型 RX200t・RX450hハイブリッド 試乗レポート(2/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:和田清志
NXの登場で、RXが本来の「ラグジュアリー」路線強化へ
まだレクサスのSUVがRX一辺倒だった頃は、RXがすべての役割を果たす必要があった。ラグジュアリーでありながら取り回しや車庫事情を考慮しなければならないという矛盾に悩んできたのだ。しかしNXがやってきたことで、サイズ的な足枷(あしかせ)をすべて弟分NXに譲られるようになり、RXは「ラグジュアリー」という方向性を思う存分追及できるようになったというワケ。
全幅は1.895mmで+先代比10mmと大した数字ではないけれど、全長は4.890mmと+120mm、全高も1.710mmで+120mmとなかなか思い切ったサイズアップをしている。特に伸びた全長分でホイールベースを50mmストレッチし、前後カップルディスタンスに+18mmを費やしているから、乗り込んだときのゆったり感はものすごい。
全長延伸のメリットは荷室空間にも
そのゆとりはラゲッジルームにも生かされている。
いや、お世辞抜きにラゲッジってモノの使い勝手にトヨタやレクサスが燃やす執念は並大抵のモンじゃない。
国産車がゴルフバッグの収納力に異様にこだわるっていうのは自動車業界の定説なんだけど(つまりそれだけゴルフ用車需要があるってこと!)、RXはなんと4個横置き(!)が出来るそうな・・・。それが9.5インチのゴルフバッグの場合だっていうから条件付きではあるんだけど、とかくホイールハウスを張り出させがちな欧州のSUVのラゲッジを相手にするならば、「リッター」で表示される容量の数字ではなく、実積載量なら競合差し置いて一人勝ちなんじゃないかと思う。
[レクサスらしいキメ細やかな高級感・・・次ページへ続く]
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