レクサス 新型RXは今秋にも日本で発売! パフォーマンスモデル「F SPORT Performance」やPHEVモデルが追加された期待の一台だ

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:LEXUS
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レクサスは、2022年6月1日(水)、ラグジュアリーSUVの新型RXを世界初公開した。日本での発売は今秋を予定している。新型RXでは外観のデザインを一新し、プラグインハイブリッド(PHEV)やパフォーマンスモデルの「F SPORT Performance(Fスポーツ パフォーマンス)」などグレードの追加も行われた。どのようなモデルになっているのか、詳しく紹介したい。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型RXはレクサス特有の塊感のあるスピンドルボディと一体となったフロントグリルが特徴的だ
  2. 新型RXは走りの楽しさを最大化させるコックピットと開放感ある広がりと乗員全員が包み込まれる空間
  3. 新型RXは多様化するユーザーのニーズに寄り添った多彩なパワートレーンラインナップが魅力
  4. 新型RXは最新の「レクサスセーフティシステム+」を設定! リスクを先読みしたサポート操作や駐車支援も行う

新型RXはレクサス特有の塊感のあるスピンドルボディと一体となったフロントグリルが特徴的だ

エクステリア、デザイン

RXは、初登場した1998年から2022年4月末時点までで約95の国と地域で累計約350万台を販売。レクサスのコアモデルとして、世界中で愛されている。

5代目となる新型RXは、次世代のレクサスを目指す走行性能やデザインを追求し、全面刷新を遂げた。新しい四輪駆動力システムを搭載し、走る楽しさを追求したパフォーマンスモデル「Fスポーツ パフォーマンス」やプラグインハイブリッド(PHEV)モデルも追加する。

新型RXのボディサイズは全長4890mm×全幅1920mm×全高1695mm、ホイールベース2850mm(先代モデル:全長4890mm×全幅1895mm×全高1710mm、ホイールベース2790mm)と、新型RXでは全幅は25mm広げ、ホイールベースを60mm延長した。

一方、全高は10mm前後(仕様によって異なる)下げたことで低重心化を図っている。前後トレッドの拡幅によるスタンスの良さをベースとしながら、駆動力コントロールや四輪駆動力システムなどの新たな性能を追加したために、低重心で踏ん張り感あるスタイルを実現した。

新型RXはレクサスの象徴であるスピンドルを立体の塊で表現した「スピンドルボディ」を取り入れた。ボディ色をレクサスマークまで下げ、グリルのグラデーションと塊造形の強さを強調。

ボディとフロントグリルの境界を融合させたシームレスな表現となっている。

リヤドアの後側柱であるクォーターピラーは、先代RXから取り入れたデザインをより立体的に進化し、リヤまで回り込んだデザインとすることで、スタイリッシュなイメージを高めた。

リアはシンプルな構成とすることで、力強い低重心を表現。リアコンビネーションランプは、Lシェイプ一文字シグネチャーランプを採用し、レンズをボディサイドまで回り込ませることで、ワイドなシルエットを強調する。

新型RXのボディカラーは金属感を表現した「ソニックカッパー」を新たに採用し、力強さや華やかさを演出する。そのほかにも陰影感を強調する「ソニックイリジウム」やSUVとしての力強さを表現する有彩色の「テレーンカーキ」など、全11色をラインナップした。

新型RXは走りの楽しさを最大化させるコックピットと開放感ある広がりと乗員全員が包み込まれる空間

インテリア

新型RXのインテリアでは、歴代のRXが大切にしてきた開放感や居心地の良い上質な空間を目指した。クルマとドライバーが直感的につながり、運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」に基づいている。

人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携。視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、各種機能の制御が可能だ。操ることを楽しめる運転席と、開放的で快適な居住空間の両立を目指した上質なインテリアとなっている。

センターディスプレイは大型のタッチディスプレイ(14インチ・9.8インチ)を採用。多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約し、直感的に操作できる最適な配置と形状を追求した。

水平的な空間の広がりを感じさせるインストルメントパネルやメーターフードからドアトリムまでつながる造形によって、開放的な空間の広がりと乗員全員が包み込まれる空間を作り上げている。パノラマルーフ仕様では、更なる開放感と前後への抜けの良さを引き立てた。

インテリアカラーには品格のある空間を演出する新規開発色「ダークセピア」をはじめ、合計6つを設定。

オーナメントパネルはコックピットからのつながり、インストルメントパネルやコンソールの造形を強調する、ブラックカラーを基調とした新規開発の「ブラックヘリンボーンパターンフィルム」や、奥ゆかしさや華やかさを演出した落ち着いた色調が特徴となる新規色「ミディアムブラウンバンブー」などを設定する。

また快適な室内空間を提供するために、前席はAピラーやルーフ前端を後方に配置することにより、開放感ある空間とした。後席は、前後席間を従来型に比べて12mm拡大し、フロントシートバックを薄型化することで、ゆとりのある後席空間を実現。低床化に加えて、スカッフ、センターピラーカバーなどの形状を工夫したことにより、前後席ともに乗降性を向上させた。

ほかにもラゲッジスペースはバックドアトリムの薄型化などにより、荷室長を50mm拡大。スーツケース(77L/63L)を各2個計4個、または9.5インチのゴルフバッグを4個が収納可能だ。

空調システムは、フロント左右と後席の車室内温度をそれぞれ独立して自動的にコントロールするトリプルゾーン独立温度コントロール制御を全車に標準装備する。前席に輻射熱ヒーター、後席にはシートヒーターと空調シートをオプションとして用意し、快適な室内空間を実現している。

新型RXは多様化するユーザーのニーズに寄り添った多彩なパワートレーンラインナップが魅力

グレード、走行性能

新型RXでは多彩なパワートレーンをラインナップする。既存モデルでは3グレードであったが、2.4リッター直列4気筒ターボハイブリッド(HEV)システムを搭載したRX500hに加えて、クラストップレベルのEV航続距離と力強い加速性能を実現した2.5リッター直列4気筒プラグインハイブリッド(PHEV)システムのRX450h+、2.5リッター直列4気筒HEVシステムで低燃費と気持ちの良い走りを実現するRX350h、2.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載しトルクフルでダイナミックな走りを実現したRX350の4グレードを用意する。

今回新たに追加されたPHEVモデルは高い熱効率を発揮する2.5リッター直4エンジン、大容量・高出力リチウムイオンバッテリー、フロント・リヤモーターを搭載。リチウムイオンバッテリーは総電力量18.1kWhを備え、クラストップレベルのEV走行可能距離と十分なパワーを両立した。

走行モードは4つ(EVモード/AUTO EV・HVモード/HVモード/セルフチャージモード)から任意で選択が可能。HVモードでは、エンジンとモーターの併用により高い加速性能が得られる。

また、AUTO EV/HVモード選択時には「先読みエコドライブ(先読みEV/HVモード切りかえ制御)」により、ナビで目的地を設定することで、駆動用電池の残量や、道路の特性などに応じて自動的にEV走行とHV走行を切りかえることでエネルギー効率の良い走りが可能だ。

さらに4WDシステムには、モーター駆動式AWD「E-Four」を採用。発進時や通常走行時、様々なセンサー情報を用いて、リヤに駆動力が必要なシーンを判断し、前後トルク配分を100:0から20:80の間で緻密に制御。大容量リチウムイオンバッテリーは床下に配置して低重心化も図り、安定した質感のある走りを実現する。

RX500h Fスポーツ パフォーマンス

さらに従来のF SPORTパッケージの仕様に加えてパワートレーンまで強化したパフォーマンスモデル「RX500h Fスポーツ パフォーマンス」も設定。

新型RX500h Fスポーツ パフォーマンスのエクステリアデザインは、より低重心に見せるボディ同色のロアパーツ、ウィンドウグラフィックを引き締めるブラックステンレスのウィンドウモール、21インチ専用アルミホイールなどの専用アイテムを用意。Fスポーツから更に上質で力強い走りのイメージを付与したアイテムが施されている。

パワートレインは高トルクな2.4リッターターボとモーターのフロントユニット、リアに搭載した高出力モーターを組み合わせたハイブリットシステムによるDIRECT4(路面や走行状態を問わず、クルマの接地荷重に応じて常に四輪の駆動力を緻密に制御するシステム)を採用。

2022年4月に発表したBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリー駆動の電気自動車)専用車の新型RZに続き、2車種目の設定となる。緻密な四輪駆動制御により前後輪のグリップ力を最大限に生かし、姿勢コントロールも行いながらダイレクトでトルクフルな気持ちのいい走りを実現する。

プラットフォーム

新型RXにはGA-K改良プラットフォームを採用。軽量化と低床化により、重心高を従来型から15mm下げている。また、プラットフォームの主要骨格部材の最適な材料置換に加え、フロントフェンダーのアルミ化などを進めたことで、車両重量は従来型比で90kg軽量化。重心を下げ、操縦安定性を向上させた。

また新型RXでは新型NXにも採用された高い防振性、防音性のドアなどを採用したことで路面や周辺環境の変化に強く、特定の音が目立たないバランスの取れた静粛性を追求している。

さらに、新開発のマルチリンク式サスペンションや最適な骨格配置で実現した、高いボディ剛性による振動抑制に加えて、吸音材の最適配置や、減衰力の高い接着剤と制振材を適所に導入することで、ロードノイズを低減。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式サスペンションを採用。リアには、路面への駆動力の確実な伝達とスムースな車両姿勢変化の両立を目指し、新規開発のマルチリンク式サスペンションを採用。アッパーアーム配置と形状の工夫により、ボディサイドメンバーが室内側へ張り出すことのない、広い室内スペースを確保した。

ほかにも、レクサス初となる新HEVシステムが採用されている。新HEVシステムでは、アクセルを踏み込んだ際に前後モーターがエンジンをアシストすることで、アクセル操作に対する駆動力の応答遅れが少なく、加速の立ち上がりが早いダイレクト感のある走りを実現。また、高回転においては、トルクフルなターボエンジンとeAxleにより、高速域でも力強くも伸びやかな加速が楽しめる。

またDIRECT4の駆動力配分制御は車輪速、加速度、舵角センサーなどの情報を用いて、発進時や直進加速時、コーナリング時など状況に合わせて最適な配分になるよう、前後輪の駆動力配分比を100:0~20:80の間で制御。発進加速性や操縦安定性の向上、低燃費に貢献する。

新型RXは最新の「レクサスセーフティシステム+」を設定! リスクを先読みしたサポート操作や駐車支援も行う

安全性能

もちろん、先進予防安全技術「レクサスセーフティシステム+」など新型RZにも採用されている最新の安全装備も設定した。運転状況に応じて、適切な操作サポートを行うプロアクティブドライビングアシストや、ドライバーモニターとの連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御などが用意される。

プロアクティブドライビングアシストは新型NXから採用された。「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクを先読みし、運転操作をサポートすることで、安心・安全に寄与する。

さらに先行車や前方のカーブに対して減速操作をサポートし、頻繁な踏み替え操作を軽減することに加えて、信号交差点に対する右左折時の減速支援や、車線内走行時には常時操舵アシストを行うなど、幅広い運転状況に応じた適切な操作サポートも行う。

そのほかの便利機能としては、新型RZに続き、高度運転支援技術「レクサスチームメイト」を採用。渋滞時支援の「アドバンストドライブ」や、HEVとPHEVモデルにはリモート機能付き駐車支援機能「アドバンストパーク」などを設定している。

ほかにも便利機能として後方からの接近車両を検知してドアオープン時に制御される安心降車アシストやスマートフォンをデジタルキーとして使用できるアプリケーションなども用意する。

価格は今後発表される予定だが、今から発売が楽しみなモデルだ。新たな情報が発表され次第、お伝えしていく。

【筆者:MOTA編集部】

レクサス/RX
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新車価格:
666万円901万円
中古価格:
89.8万円1,230万円

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MOTA編集部。現在総勢9名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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