ホンダ 新型レジェンド 試乗レポート/今井優杏(4/5)
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- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正
レジェンドらしい「大人の」スポーツモード
さて、そんな風に到達した先の、もうすぐ春を迎える秋吉台は果たして、かのファンタジー系海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を彷彿とさせる大パノラマであった(大ファンなもので)。
その絶景を横目に、山肌を縫うように走るワインディングは想像以上にタフで長い。
ここでお手並み拝見、とスポーツモードをオンにしてみた。
エンジンサウンドがより大きくなり、ステアリングがガチっと固められ、スロットル開度に対してのレスポンスが上がる。しかし意外なことに、車内からコンフォートが失われることはなかった。実にホンダらしからぬ制御に少なからず驚く。上品一辺倒だった車内空間の雰囲気が一気に変わるようなレーシングモードを期待していたのだが、そうではない。レジェンドにはレジェンドらしいスポーツモードを、という大人の選択肢になっていた。否、もともとのノーマルモードでさえも鋭い加速を楽しめるんだから、これ以上の免罪符を与えては危険ということなのかもしれない。
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