軽スポーツモデルの真打、「スズキ アルトワークス」の実燃費を測ってみた【燃費レポート】(4/6)

軽スポーツモデルの真打、「スズキ アルトワークス」の実燃費を測ってみた【燃費レポート】
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スズキ アルトワークス燃費レポート/郊外路編

スズキ アルトワークス

アルトワークスはハンドリング、乗り心地もいい意味でピリリとしたホットハッチらしいスパイスの効いたものであった。

アルトワークスの郊外路での印象をお伝えする前に、ターボRSの印象を振り返ってみると、こちらも動力性能はワークスと同等の670㎏という軽さのおかげで軽のスポーツモデルと思えない申し分のないものを持つ。

しかし、ワインディングロードなどでもペースを上げると、5AGSの変速スピードが特にシフトアップの際に遅く、俗にトルク抜けと言われる空走感を覚えるケースが多々ある。ハンドリングも、標準モデルのアルトと同じくハンドル操作に対する車の動きがスローなのと、そこまで硬いという訳でもない足回りも相まって、乗り心地はそれほど良くないという中途半端さを感じる。

総合すると「130万円以下というパワーのあるちょっとスポーティなアルトと考えればまあ納得できる、せめてMTも設定して欲しかった」という若干ネガティブな印象であった。

アルトワークスはターボRSからすると、目が覚めるようなスポーティなフィーリングに生まれ変わった。

まず、ハンドリングは概要で書いた電動パワーステアリングのセッティング変更によるものなのか、ハンドル操作に対する車の動きがホットハッチらしいシャープなものになった。それに加え、ターボRSと標準モデルで曖昧だったステアリングセンター(中立)付近のフィーリングもしっかりとした落ち着きが感じられ、フロントタイヤのグリップもドライバーに明確に伝えてくれるものとなった。

スズキ アルトワークス

そして足回りもターボRSに比べ当然硬くロール自体は少ないのだが、意外に良質なダンパーを使っているのかロールの起き方はごく自然なもので、荒れた路面に対しても跳ねるようなこともなく、路面の追従も良好だ。

それだけに軽自動車の全幅の小ささ、670㎏という軽さ、クロスされたギアを駆使してついつい不要なギアチェンジを楽しみながら(実際には全域においてトルクの太いパワーバンドの広いエンジンなので、シフトダウンをするより上のギアをキープしたまま走った方が楽で速いのだが)ワインディングロードを走ると、常識的なペースで走っているだけでもドライビングに没頭でき、運転が非常に楽しい。

また車重670㎏の軽自動車という車そのものに対してパワーのあるFFだけに、スタートで高めのエンジン回転でクラッチをミートした際やヘアピンコーナーの脱出で荒くアクセルを開けるとホイールスピンを起こすこともあるが、パワフルと言っても軽乗用車のパワーだけに危険なことも少なく、安全な範囲で車との格闘(車と格闘するというのは本来よくない運転であるが、ホットハッチのような車であればこういった性格のものがあってもいい)を楽しむという乗り方もできる。

乗り心地も上質とまではいえないが、硬い割には路面の凹凸に対し足回りがよく動いており、路面が荒れたところではゴツゴツした硬さを感じることもあるが、それも許容範囲で、アルトワークスの性格に非常にマッチしたものとなっている。

スズキ アルトワークス

全体的にアルトワークスはコンパクトカーのスポーツモデルとしては登場から時間は立っているものの、完成度の高さやコストパフォーマンスの高さで人気となっているスイフトスポーツにもう一振りスパイスを掛けたような印象で、実にホットハッチらしい楽しいクルマに仕上がっている。

郊外路での燃費は高速道路と同等の20.5㎞/Lを記録した。楽しく走れる代償の燃料代としては非常にリーズナブルなもので、これだけの燃費を記録した要因はやはり軽さであろう。欲を言えば郊外路のペースでも5速2000回転以上エンジンが回ってしまうことが多々あり、6速MTになればなお好ましい。

スズキアルトワークス郊外路における実燃費/20.5km/L

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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