激売れ「シエンタ」の魅力とは？ガソリンモデルの実燃費テストで見えたこと(5/5)
- 筆者： 永田 恵一
トヨタ シエンタ1.5リッターガソリン燃費レポート／総評
トヨタ シエンタ1.5X 総合実燃費／15.5km/L
まずシエンタ1.5リッターガソリンの「15.5km/L」という総合実燃費を、3つの走行パターンと同じように18～20km/Lが総合実燃費の相場となる1.3リッター級コンパクトカーと比べてみると、おおよそ20％落ちといったところで、1.3リッター級コンパクトカーに対し約30％重いシエンタ1.5リッターガソリンの1,320kgという車重を考えれば十分納得できる燃費といえる。
シエンタ自体に関しては前述したように運転して強い印象を感じるところはないものの、このことは大多数のシエンタのユーザー層を考えれば極めて正しい方向性だろう。
そう考えるとシエンタは大人7人が大きな不満を感じることなく乗れる室内空間を持つことや、有彩色が似合い明るさを感じるスタイル、サイズと維持費の絶妙なバランス、自立自動ブレーキの設定など、人を引き付ける強い魅力があるだけに冒頭で書いた約4万9,000万台の受注を集めたことも大いに納得できる。
シエンタハイブリッドとの比較も次回チェックする！！
思い返すと筆者は現行フリードが出た際にもほとんど同じことを感じており、「シエンタは2015年に出たコンパクトミニバンとしてほぼ隙間のない見事な商品」であるのと同時に、シエンタのライバルとなる次期フリードの開発陣が受けるプレッシャーは大変なものだと思う。
次回はシエンタハイブリッドの燃費テストを通じて、1.5リッターガソリンとの違いや2台の損得勘定などをお伝えする。
[Text：永田恵一]
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1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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