三菱 RVR ユーザー試乗レポート(3/8)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:島村栄二
しっくり馴染む座り心地がいいですね!
藤島:ハリアーというと、同じSUVというジャンルにあっても、RVRよりもひとクラス上のクルマに位置していますよね。両車を乗り比べてみて、どんな違いを感じましたか?
金子さん: 初めて乗るクルマって、操作系にとまどうことがあるものですが、RVRはとても運転しやすいクルマだと思いました。見切りがいいので、車両感覚も掴みやすいですし、ボタンやレバーの操作がシンプルで扱いやすいレイアウト。
また、シートの座り心地が悪いと身体がズリ動いてしまうことがありますが、RVRはどこに腰を降ろせばいいのかをイスのほうから教えてくれるので、座っていてしっくり馴染むんです。日常的に乗るなら豪華さよりもフィット感が大切で、長時間ドライブしても疲れにくいものですよね。
藤島:遠出のドライブも楽しみたいSUVだけに、長時間使って快適であるかどうかは気になりますよね。
金子さん:乗り心地面では、SUVなのにタイヤの当たりがソフトなところもいいですね。また、うちでは、犬を連れてドライブに出かけることがあるのですが、RVRはウインカーの音色が上品なので、犬が反応してしまうこともなさそうです。
クラスを越えた便利な機能が盛り込まれている点がいいですね!
藤島:ちなみに、動力性能についてはどう感じましたか?
金子さん:もう少し上の排気量のエンジンがあったら、高速走行でゆとりをもって走れそうだと思いました。 FFのほうは車重が軽くて十分な加速が得られましたが、4WDのほうは加速しようとアクセルを踏み込むと、エンジンの回転が上がって唸ってしまうのが気になりました。
藤島:スペックをみると、4WD仕様はFFよりも70kgほど車重が重くなっていますね。
金子さん:RVRはドアの施錠と連動してドアミラーが畳まれたりと、クラスを越えた便利な機能が盛り込まれています。こうした装備は、商談のときにもっとアピールすべきだと思いました。ユーザーは機能を使いこなせない場合がありますから。
藤島知子の一口コメント
オフロード寄りのSUVは、乗り心地は穏やかでも、背が低いクルマのようにコーナーを駆け抜けてしまうと、ロールが大きいと感じるものも存在します。
その一方で、最近はデュアリスやアウディQ5のような、都会派クロスオーバー系も人気を呼んでいます。そうしたモデルの足まわりは引き締められ、乗り心地が硬めに仕上がっているものも多いものです。
その点、RVRの立ち位置は、乗り心地も穏やかで、しなやかさと自然なロール感がバランスされているのが特徴。乗り心地の良さと同時に、気持ちの良い走行フィールが楽しめるタイプといえそうです。
●三菱RVRを試乗した方々の評価はコチラ→日本版コンシューマーレポート三菱RVR編
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