メルセデス・ベンツ 新型Cクラス 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
新型Cクラスは上級モデルと比べても遜色ないほどの静粛性
一方、安全装備についても、居眠り運転を検知する「アテンションアシスト」や、ハイビームとロービームを自動的に切り替える「アダプティブハイビームアシスト」、従来からの「アダプティブブレーキライト」などが標準装備とされている。
また、超音波センサーが、車速30km/h以下での走行時に自動的に駐車可能なスペースを検知し、縦列駐車をサポートするという機能を備えた「パークトロニック」も全車にパッケージオプションで用意されている。
試してみたところ、コツをつかむまではおっかなびっくりなのだが、驚くほどギリギリまで寄せて収まってくれた。もっといろいろな場所で試してみたいところだが、ひとまずは問題なく使えそうだった。
乗り心地については、これまでも大きな不満などなかったわけだが、強いていうとアバンギャルド系では若干の固さが感じられたところ、フリクションがなくなって、初期のストロークがよりスムーズに動くようになった印象だ。
設定を「SPORT」にしても、その味は大きくは変わらず、全体的に引き締まった印象となり、姿勢変化を抑えた乗り味となる。
もはやコンベンショナルなオイルを用いたダンパーで、これ以上の出来はなかなかないと思えるほどの絶品の仕上がりである。
というわけで、今までも十分に魅力的だったCクラスが、さらに魅力度を増した次第。
3シリーズやA4、あるいはS60/V60、IS、キャデラックCTSなど、ライバルもがんばっているが、セグメントのトップモデルは、またしてもライバルを引き離す完成度を身に着けたという感じ。
さらにこの先、AMGモデルやクーペも控えており、楽しみはまだまだ続く。
この記事にコメントする