日本版コンシューマレポート-マツダ プレマシー ユーザー試乗レビュー-(1/6)
- 筆者: 桃田 健史
「カッコいいミニバン?」=「プレマシー」が、日本でもウケるのか!?
日本では「ミニバンのカッコ良さ」の解釈が、大きく分かれる。
(1)背の高い型「アルファード」「ステップワゴン」「セレナ」「ビアンテ」「タント」等。
(2)背の低い型「ウイッシュ」「ストリーム」等。
この2分野の人たちは互いに、「こっちがカッコいい、あっちはカッコ悪い」という。または、ある時期に「やっぱりあっちがカッコいいや」と、心変わりする。
ミニバン選びの基準は奇怪。長年培われてきた自動車開発の常識など通用しない。エンジンの大きさ、ボディの大きさで、ユーザーは買いたいミニバンを選んでいない。
そうしたマツダ社内調査の結果を受けて、第三世代「プレマシー」の開発が進んできた。
だが、広島気質というのか、職人堅気というのか・・・。「生真面目」にクルマ造りと戦っているマツダ、技術屋集団マツダは、正々堂々とミニバン大国のドアを正面から叩いてしまった。そして第三世代、新型「プレマシー」がこの世に舞い降りた。
マツダ技術陣は、生真面目に言う。
「減速時から旋回、旋回から加速時、途切れのないリニアな走り味で・・・」。こうした技術畑の熱い思い、聞けば聞くほど、心配になってきた・・・。
なぜなら、本連載で過去に掲載した、「ステップワゴン」「ノア・ヴォク」で、「ユーザーはミニバンに対し、走りへの期待度はさほど高くない」と結論付けてきたからだ。その法則、背が低くスタイリッシュな「プレマシー」では覆されるのか?
さあどうなる「プレマシー」。同車の開発責任者、松岡英樹さんもドキドキワクワクの結果はいかに!?全国各地からの試乗の声を、ジックリと見てみよう。
・車両価格
(20CS)1,799,000円/(20E)1,920,000円/(20S)2,099,000円
・発売日
2010年7月1日
・メーカー月販目標台数
1,800台
・販売台数
7,240台(7月)
・7月の販売構成比率
(20S・2WD)55%/(20E・2WD)25%
・メーカーオプション装着率
(電動スライドドア)85%/(バックカメラ)45%
・ユーザー試乗募集時期
2010年7月1日~2010年7月27日
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