「ディーラーへ行こう」vol.1 ネッツトヨタ南国編 こんなディーラー見たことない!(2/2)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
神業的サービス手法はこうして生まれる!
さらに衝撃的なお話が次々と!
「はじめてご来店下さるお客様とも、クルマの話だけする、という事はありません。プライベートな事もお話して、その方が新しい車に乗ることによって、どの様な事がおこるのか一緒に想像したりして、夢をふくらませます」と、橋田さん。なんという落ち着いた接客、頭が下がります。
しかもコレだけではない、土曜/日曜は朝8時から、なんと朝食サービスまでも提供しているというとんでもなくユニークなサービスを展開。メニューは3種類でそれぞれ250円というバリュープライス。サンドイッチに付け合せのサラダと飲み物が付いてくる。しかも出来合わせのものではない。専任の調理士さんがバックヤードで、都度きちんと作っているのだ。
この出来立ての朝食を目当てに来店する客も多いという。
「朝食を召し上がっていただきながら、オイル交換や、パーツ交換などもご用命くださる。あとは当店でごゆっくりとおくつろぎいただければ幸いです」
二人の言葉はまるで女神のよう。聞いているだけでこちらが幸せになってくるのと同時に、日頃の行いまで改めたくなるほどだ。
さらに女性や子供が喜ぶサービスも充実。最近人気の「抹茶ラテ」などのカフェ系ドリンクメニューも用意されており、まさにいたれりつくせり!女性のハートも鷲掴みされること間違いなしだ。
見所はまだまだある。お連れの奥様方などが商談中に退屈しないようにと、ハンドバッグやかわいい小物入れ等を陳列したブティックさながらの展示スペースもあり、ここがカーディーラーであることを忘れてしまいそうな空間に脱帽しっぱなし。
来店客の中には、ここでの購入がきっかけで、サービスマンとお客という関係を越えた深いつながりもできている模様。 自宅で獲れた野菜を箱いっぱいに詰めて届けてくれる人や、スタッフが風邪を引けば、心配してわざわざ来店してくれる人もいるなど、聞けば聞くほど胸がジーンとなるエピソードもあった。
そんなネッツトヨタ南国の情報を聞きつけて、なんと遠く千葉県からクルマを買いに来た方もいるほど。勿論アフターメンテナンスもわざわざ高知まで持ち運んでくるというオーナーだそうで、いかにこのディーラーが多くの人から愛されているのかがわかる。
こういった数々のサービスアイデアは、社長をはじめとする上層部の施策によるものではない。現場に立ち会う社員一人ひとりが、常にお客の立場で考えて行動し、ミーティングを通して意見交換を行い、自発的に提案して形作っているものだという。
こうしてカーディーラーとは思えない“ネッツトヨタ南国流おもてなし”が生まれたのだ。
「顧客満足度の向上」ならぬ、「従業員満足度の向上」という考え方
ネッツトヨタ南国がこれだけ愛されるのには、他にもわけがあった。 来店客へここまで徹底したおもてなしサービスができる理由、それは、裏側で我々の想像はるかに超える涙ぐましい社員教育研修があった。
驚くなかれ、鬼のように厳しいスパルタマナー講師として知られる、あの北林都さんが、実はこのネッツ南国の研修講師だったのだ。 現在では多くのテレビにも出演しているため、あの迫力ある講義風景を目にした人も多いはず。妥協を許さない徹底したマナー講義は、厳しくもあるが愛もある。要するに最後に幸せになるのは社員でなければならないという、前田社長の「顧客満足度の向上」ならぬ、「従業員満足度の向上」という考え方に則って定期的に行われているものなのだ。
「社員が満足できる環境づくり」を行うことで、自らがお客様を最高のもてなしでお迎えすることができる。筆者はこの時、たしかにそうだ!と、頬をビンタされたかのようにハッ!とさせられたのを覚えている。
「結局のところ皆が幸せになってくれればいい」そう言った前田社長の言葉は、坂本龍馬の如く力強く温かくも感じられた。
一流ホテルでもなく、三ツ星レストランでもなく、ネッツトヨタ南国から教わった「おもてなしの極意」。
神業的サービス手法とは、そんなおもてなしの極意を絶やすまいと、“人と人とのつながり”が生み出す“おぼしめし”が形となったものだった。
カーディーラーの取材に来たのに、人を思いやる気持ちまで勉強させてもらった今回のネッツトヨタ南国。これなら、クルマが売れて当然といえよう。
帰る我々を、「またお越しください!」と、最高の笑顔で見送ってくれた森岡さん、橋田さん、そして前田社長。また絶対遊びにきます! みなさんありがとうございました!心より敬礼!
(TEXT:吉澤憲治)
ここでしか食べられない、おすすめグルメ情報!~極上のかつおのタタキ編~
取材に応じていただいた、森岡さんと橋田さんのおすすめグルメスポットは、高知の名所“桂浜”にほど近い「かつお船」というドライブインにある「土佐タタキ道場」さん。
ここのかつおのたたき定食は絶品とのことで、早速我々取材班も実食してみることに。大将自らが、藁で燃やした炎でかつおを炙ってくれるスタイルは実に豪快!厚く切ったかつおのたたきが皿にどっさりと盛られ、ご飯に味噌汁、そして小鉢がついてくる。
おすすめの食べ方は、塩とわさびだけで食す。これがまたとてつもなく旨い!このシンプルな食べ方は、かつお本来の味がしっかりと楽しめ、まさに脳天直下の衝撃をくらうこと間違いなし!
そして半分くらい食べたところで、今度はセルフサービスで玉葱スライスやにんにくスライス、大葉、ミョウガ、ねぎなどの薬味をたっぷりとのせ、高知の名産ゆずのポン酢でいただく。
かつお自体が超新鮮であるため、臭みは全くなく、むしろ上質なマグロの赤身を食べているかのように、甘味と旨味の波が口一杯に広がってくる。
こちらの定食のお値段は税込みで1200円。万が一この味を東京で食べれたとしても、おそらくこの2~3倍の値段はするだろう。
また、オプションで名卵“土佐ジローのたまご”も一個100円で販売しており、専用のしょう油をかけて超濃厚たまごかけご飯もいただける。まさに至福のランチ。これぞ地元の方が自信を持っておすすめするグルメスポット!みなさんもお近くに行かれた際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
オートックワン編集部も自信をもっておすすめいたします!
■土佐タタキ道場:高知県高知市仁井田201−2 営業時間 11:00~15:00 TEL 088-847-3255
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