ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」試乗レポート/渡辺陽一郎
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見た目以上に座り心地・サポート感十分なシート

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」/シート

ドアを開くと、前輪が収まるホイールハウスの上にシートが位置している。そのために乗り降りする時の足の取りまわし性はあまり良くないが、床は低めだ。路面と床の間隔は415mmに抑えられ、軽トラックの中では乗り降りがしやすい。

運転席は、見栄えは平板な印象だが、座るとボリューム感はさほど不足していない。座った時の底突き感もなく、街中を運転するにはサポート性も十分だ。そして平板に見えるデザインだから、乗降時にはシートの上で体を左右にスライドさせやすい。

運転姿勢は、軽トラックとしてはドライバーの前側に余裕があり、ハンドルを抱え込む姿勢になりにくい。ハンドルの角度が水平に近づくのは仕方ないが、あまり違和感を抱かずに運転できる。

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」/インパネ

インパネは直線基調のデザインで機能的だ。メーターは見やすく、エアコンは横方向にスライドレバーを動かすタイプだから手探りの操作がしやすい。視界も良く、特に前方は見やすい。

サイドウィンドウの下端は、軽トラックでは若干高い。乗車中の囲まれ感や安心感を重視した。

視界の確保では少し不利だが、サイドウィンドウから顔を出して後方を振り返れば、後輪が視野に入る。視界に不満を感じることはないだろう。

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タントなどと違い、実用域を重視して扱いやすい動力性能

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」/試乗イメージ2

試乗は荷物を積まない状態で行ったから、ノーマルエンジンでも加速性能は活発だ。

車両重量は4速AT仕様が770kg。ミライースの730kgよりは重いが、ミラココアの800kgに比べると軽い。荷物の積載を考えてギヤ比は低めの設定だから、瞬発力を感じる。

動力性能は最高出力が53馬力(7,200rpm)、最大トルクは6.1kg-m(4,000rpm)。燃費を重視したタントなどは、最大トルクが6.1kg-m(5,200rpm)と高回転指向だが、ハイゼットトラックは実用域を重視したので扱いやすい。

農業女子も満足!な乗り心地

ダイハツ ハイゼットトラック「農業女子パック」/試乗イメージ3

操舵感は、重い荷物を積む機会の多い軽トラックとあって鈍めに抑えた。それでもホイールベース(前輪と後輪の間隔)が1,900mmと短く、最小回転半径は3.6mと小さい。操舵感は鈍めでも、街中の走りでは良く曲がる印象だ。

駐車場でUターンする時も、ターンテーブルの上でボディが回っているような独特の感覚を味わえる。

乗り心地は、ホイールベースが短いこともあって、前後方向の揺れが少し大きい。足まわりも硬めだ。それでも角は丸く、粗い印象はない。こういったハイゼットの運転感覚は、「農業女子」を対象にするコンセプトにも関係しているだろう。

旧来の作業車としての運転感覚では、若い女性の支持は得にくい。乗用車的に発展したことで、「農業女子」へのアピールも成り立つ。軽トラックも乗用車に負けず、急速に進歩している。

ダイハツ ハイゼットトラック エクストラ [4WD]

全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,780mm/ホイールベース:1,900mm/車両重量:810kg/燃費:19.0km/L/最小回転半径:3.6m/エンジン:KF型 水平直列3気筒12バルブDOHC 658cc/最高出力:34kW [46PS] /5,700rpm/最大トルク:60N・m [6.1kg・m]・4,000rpm/トランスミッション:電子制御式4ATフロアシフト・5MTフロアシフト/価格:1,198,800円(税込)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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