軽トラの使い勝手を高めるアイテムを豊富に揃える但東自動車! アップ量で選べるリフトアップキットや緊急パーツ「フロントストラット・サポートアーム」に注目!/但東自動車 J-tanto【Vol.8】

軽トラのリフトアップパーツをいち早く開発・販売!

キャンプからマリンスポーツ、スノボ、自転車&バイク、オーバーランドまで、アクティブライフを楽しみたい人たちから熱烈な視線を集めている軽トラ。汚れを気にせず、荷台にガシガシ道具を積み込める軽トラは、まさに”相棒”という言葉がピッタリです。

そんなソトアソビの相棒としての軽トラの可能性にいち早く気づいたのが、「J-tanto」ブランドを展開する「但東自動車」。なかでも悪路走破性を高め、ワイルドなスタイリングに仕立てるリフトアップキットを、いち早く開発・販売したメーカーとしても知られています。J-tantoのリフトアップメニューのバリエーションは日々進化しており、使い方に合わせて1〜5インチまでリフトアップキットをラインアップするまで発展しています。

今回は、軽トラの足回りのスペシャリストである但東自動車で、リフトアップするメリット&デメリット、使い方にマッチしたリフトアップキットの選び方についてうかがいました。新作となる「フロントストラット・サポートアーム」にも注目! リフトアップしたコンプリートカーもご紹介します。

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軽トラの使い勝手を格段に高めるアイテムを豊富にラインアップ!

但東自動車といえば、今回紹介するアゲ系をメインとしたサスペンションキットのほか、ハイゼットトラックの車検対応ターボチューン、軽トラの荷台に簡単に着脱できる専用キャリア「トラレール」、そしてオリジナルのボディキットを取り込んだコンプリートカーの販売など、軽トラに向けて多彩なカスタムパーツを展開するブランド「J-tanto」を運営するショップです。

リフトアップするのは、大きなタイヤを履くため!

但東自動車では、軽トラのカスタムシーンをけん引するべく、軽トラパーツを開発・販売してきました。そもそもリフトアップするのはどんな理由があるのでしょうか? 代表の岩出公直さんにうかがいました。

「それは大きなタイヤを履くためです。アウトドアシーンでの悪路走破性を高めるには、最低地上高を上げられる外径サイズの大きなタイヤを履くのが一般的です。ただ、外径の大きなタイヤを履くには純正車高のままではボディと干渉します。そうならないためには、リフトアップが必要。見た目の格好良さも重要な要素ですが、『○○○というサイズのタイヤを履きたいから●インチ上げる』というのが、リフトアップの本来の目的です。そんな背景のうえで、農作業車のイメージが強い軽トラがピックアップトラックのように、海や山を走り回る姿がアグレッシブで格好良くしたい。それが当社の目指してきたところです」

J-tantoのリフトアップキットは、リフトアップ量によって必要なパーツがそれぞれ取り揃えられています。それはどのような経緯があったのでしょうか?

「手っ取り早くリフトアップするだけならば、純正ショックのうえにブロックを装着したり、コイルスプリングだけを交換する方法ならばコストがかからず手軽です。しかし、それだとショックアブソーバーのストロークが不足します。乗り心地が悪化し、強度不足に陥ります。最悪の場合走行中に足回りが損傷する恐れがあります。そんな危険な状態を解消するために、リフトアップ量に対応するサスペンションキットの開発を始めたんです」

1〜5インチまで、目的に合わせてリフトアップキットをラインアップ!

J-tantoではリフトアップ量に合わせて、1〜5インチまでリフトアップキットをラインアップしています。ここまで細かいバリエーションを揃えているメーカーはありません。それぞれのメリット、デメリットを、岩出さんにうかがいました。

「1インチアップであればそのままで車検に通ります。構造変更登録の必要はなく、手軽にリフトアップが楽しめます。2インチリフトアップ以上は構造変更登録が必要になります。2インチアップであれば、日常生活に支障なくリフトアップ感が得られます。最低地上高も上がり、悪路走破性は格段に高まります」

「本格的なマッドタイヤを履きたいならば、4インチアップですね。ただ、乗り降りや荷物の積み下ろしが大変になるというデメリットもある。2インチではモノ足りないけど、使い勝手を大きく変えたくないならば、3インチがオススメです」

「リフトアップ量が一番大きいのが5インチ。オーバーフェンダーを付けてフェンダーを加工し、215/75R15というエクストリームサイズのタイヤを履けば、本格オフローダーに仕上がります」

■リフトアップ量の目安(J-tantoサスペンションキットの場合)

アップ量推奨タイヤサイズ最低地上高特徴

1インチ

165/60R15

28.95cm

フロントが車高調、リアが1インチブロックを装着。構造変更登録の必要ナシ

2インチ

165/80R14

30.98cm

日常使いに支障はないが、リフトアップ感が得られる

3インチ

175/80R14

31.78cm

2インチではモノ足りないけど、4インチでは高すぎる人向け

4インチ

195/80R15

34.65cm

本格的マッドタイヤが履け、最低地上高も大きくアップ

5インチ

215/75R15

35.175cm

トレッドを広げるオーバーフェンダーの装着を推奨。本格オフローダー向け

(※)2インチリフトアップ以上は、構造変更登録が必要になります。

リフトアップによる負荷を軽減する補正パーツをキットに付属

リフトアップをすることで、いろいろな部分に負荷がかかってきます。メンバーやブレーキ、ミッションの位置を補正するパーツや、ドライブシャフトの延長パーツなどを取り付けなければ、異音や故障の原因にもなってしまいます。

J-tantoのリフトアップキットは、但東自動車がこれまで培った知識と経験を活かし、リフトアップ量に応じて必要なパーツをすべてセットにしているため、取り付けることでリフトアップによる不安定な走りや乗り心地の悪さを解消してくれます。

乗り心地を大きく左右するリアサスペンションを2種類用意

J-tantoでは、フロントに車高調整式サスペンション、リアには車高調整式サスペンションとロングショックという2つのバリエーションを用意しています。

「リフトアップ時の乗り心地を大きく左右するのがリアショックです。純正ショックは長く使っても抜けないような構造になっています。逆に言えば、あまり反発がなく衝撃をダイレクトに受けるところがあるんです。それに対し、当社が用意するリアショックは適度に反発するように仕上げています。2つのバリエーションを用意していますので、リフトアップ量に合わせたショックを取り付けることで、振動を吸収して、乗り心地が格段にアップします」

車高調整式サスペンションはオリジナルで、1〜4インチに対応する減衰力&全長調整式を採用。乗り味や使用状況に合わせて、細かく調整できるのが特徴です。

ロングショックは特注のカヤバ製で、2インチと4インチアップに対応しています。取り付けるだけで乗り心地が向上します。

リフトアップによる負荷を軽減する「ピロアッパースペーサー」!

「軽トラのサスペンションの構造上、リフトアップするとフロントサスペンションに負荷が高まり、最悪の場合損傷する恐れがあります」と、但東自動車の岩出さんは言います。

もともと軽トラのフロントサスペンションは、ショック先端のロットの軸で支えています。純正であれば、周辺をゴムブッシュで囲んでいるため、ねじれ方向の動きを緩衝しますが、リフトアップブロック等を装着しただけだと、ロットの軸にダイレクトに負荷がかかります。さらにストラットの角度がズレるため、本来かかる方向じゃない方向から力が加わり、ショックアブソーバーが損傷する可能性が高まります。

「分かりやすく言えば、長さ10cmのスペースに15cmの棒を無理矢理突っ込んでいるようなものです。当然、棒がたわんで弱いところが折れやすくなりますよね? そんな事態にならないように用意したのが、『ピロアッパースペーサー』です」

ピロアッパーマウントは、ロットの軸部分が自由に動くピロボールを取り付けたアッパースペーサーを装着することで、路面からの力を分散。ショックの動きをスムースにし、リフトアップにともなう捻れなどの負担を大幅に軽減します。それにより、サスペンション取り付け位置の剛性を引き上げ、安全性を大きく向上するというわけです。

「ハンドルの応答性が高まり、クイックでシャープな動きが手に入れられるというメリットもあります。デメリットとしては、純正ゴムブッシュを取り除いて金属のプレートで固定するため、路面の変化がダイレクトに伝わり、ノイズが出やすいということですね」

>>ピロアッパースペーサーに関する詳細情報はこちら

フロントショックが損傷した際の緊急回避補助パーツ「フロントストラット・サポートアーム」

J-tantoの最新アイテムが、「フロントストラット・サポートアーム」です。耳馴染みのないアイテムですが、どんな機能を持っているのでしょうか?

「ブロックだけで無理矢理リフトアップすると、最悪の場合フロントショックが損傷する恐れがあります。純正アッパーアームがない軽トラの場合、ショックが損傷すると、ストラットがボディの外側に飛び出します。それにともないタイヤも外側に飛び出すため、走行不能に陥ります。フロントストラット・サポートアームは、ショックが損傷した場合でも、リング内にサスペンションを止め、タイヤを外に飛び出さないようにする補助パーツ。クルマを走らせることはできませんが、押して移動できるよう、緊急回避するためのサポートパーツとして開発しました。ただ、安全を保証するものではないことは知っておいてください」

フロントストラット・サポートアームは、5mm厚のスチール製。取り付けにはもともとボディ側に開いている穴を利用するため、加工せずに取り付けられるのもポイントです。タイヤのかなり上方で固定するため、ノーマル車高でも干渉することはありません。

リフトアップ車を賢く購入するならば、コンプリートカーがオススメ!

最後に、無駄なお金を使わずに、賢くリフトアップスタイルを仕上げるには、どうすればいいのか、但東自動車の岩出さんにうかがいました。

「繰り返しになりますが、1インチリフトアップまでは構造変更登録の必要がありませんが、2インチ以上のリフトアップには構造変更登録が必要になります。2インチリフトアップ以上を手に入れるならば、構造変更登録済みのコンプリートカーを購入するのがオススメです。当社では、新車をリフトアップし、構造変更届け済のコンプリートカーの販売もしているので、ぜひチェックしてみてください」

「一方、すでに軽トラを持っていて2インチ以上のリフトアップしたいならば、次の車検までに構造変更登録が必要となります。リフトアップするとなれば、足回りパーツとともに新たにタイヤ&ホイールが必要にもなります。当然、取り付けには工賃がかかることも知っておいて欲しいですね」

「さらに、リフトアップを段階的に行いたいと相談されるお客様もいますが、それは逆に費用がかかります。車高をちょっと変えるだけでアライメントが崩れるため、タイヤの片減りやハンドルのセンターが出なくなることにつながります。そのたびに調整が必要になり、費用がかかってきます」

「結果的に、あらかじめ完成形を決めてコンプリートカーとして購入すれば、無駄なパーツを購入したり工賃を支払ったりする必要がなくなります。構造変更も購入前に済ませているため、面倒なこともないのがいいですよね」

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リフトアップパーツのほかにも、軽トラ用アイテムを豊富にラインアップするJ-tanto

軽トラのリフトアップシーンをリードするブランド「J-tanto」。軽トラの足回りを知り尽くすスペシャリティブランドが作り上げるリフトアップパーツたちは、安全性を第一に考えながら、乗り心地を格段に向上してくれます。自分のスタイルにマッチするリフトアップキットが必ず見つけられるはずです。

J-tantoでは、リフトアップパーツのほか、荷台に取り付けるトラレールや、ボディキット、ターボ化など、軽トラライフを楽しくするアイテムをたくさん用意しています。ぜひオフィシャルサイトをチェックしてみてください。

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筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info -

但東自動車株式会社は、1973年自動車整備業としてその歴史をスタート。車両の下回りの防錆処理サービスやトラックの荷台のコーティングサービスなどを手掛け、2012年より軽トラックのカスタムを開始。ファッション性だけでなく、機能性も併せ持つカスタムを提供している。

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