ボルボ 新型コンパクトSUV「XC40」試乗|辛口評論家も驚く、XC40の”ココが凄い!”(1/2)

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ニューモデル攻勢が続くボルボから、さらなる新型車が投入された。その名は「ボルボ XC40」。街中でも扱いやすいボディサイズで、日本でも人気急上昇中のコンパクトSUVジャンルに属する。世界的な評価も高まるボルボが放つ大本命モデル、レポートするのは、スペイン・バルセロナで先行開催されたXC40の国際試乗会でもテストした経験を持つ自動車評論家、国沢 光宏さんだ。日本でのファーストインプレッションの模様をさっそくお届けしよう!

■ノリにノッテるボルボが送る大本命コンパクトSUV「XC40」を画像でもっと見る![フォトギャラリー]

目次[開く][閉じる]
  1. 世界的にも品薄状態のXC40
  2. 350NmのT5は余裕たっぷり!
  3. VW ティグアンやアウディ Q3、BMW X2など、欧州ガチライバルと比較してみる
  4. 見た目以上の良好な居住性にもびっくり! そしてXC40のベストバイはどれ!?
  5. ボルボの得意分野である安全性も万全!

世界的にも品薄状態のXC40

新世代モデルがたくさんのCOTY(カー・オブ・ザ・イヤー)を獲得し、販売面でも世界的規模で盛り上がっているボルボだけれど、我が国も例外じゃない。新型XC40は受注を開始した途端、最初に輸入する台数全てが売れてしまったという。しかも3月にはXC40がヨーロッパCOTY2018を獲得したため様々な国で奪い合い状態で、世界的にも品薄状態らしい。

改めて新型XC40の日本仕様を紹介しよう。

今回用意された試乗車は、最初のロットになる「XC40 T5 Rデザイン ファーストエディション」。XC40のなかで最もパワフルな252馬力のT5 Drive-E 2リッター直4 ガソリン直噴ターボエンジンを積んだ4WD・フル装備のスポーティバージョンという位置づけ。タイヤも20インチ! 気合い入ってます。価格は559万円(消費税込/限定300台・完売)。

350NmのT5は余裕たっぷり!

Dレンジをセレクトしてアクセル踏むと、1690kgという車重を全く感じさせず軽々走り出す。なんせ350Nmという、ノンターボエンジンなら3.5リッターに匹敵するトルクを1800回転で発生する。8速ATのスムースさも文句なし。このあたり、上級モデルであるXC60やXC90とパワートレイン同じなのだから当然か。

どの速度域でも出力は必要にして十分以上。アクセル踏めば思っただけの加速をしてくれる。また、2リッター4気筒ながら振動を打ち消すバランサーが付いており、これまた全回転域で滑らかに回って快適だ。スペイン試乗の際、ベーシックグレードの190馬力 T4モデルも試したけれど、パワー不足感無し。

VW ティグアンやアウディ Q3、BMW X2など、欧州ガチライバルと比較してみる

感心するのが乗り心地。20インチという思い切りファットなタイヤを履いてるのに、ゴツゴツしていない。キッチリとサスペンションを動かしている。それでいてハンドル切ってロールするかとなれば、案外シャッキリしていてスポーティ。ステアリングフィールも良好だ。

XC40はフォルクスワーゲン ティグアンやアウディ Q3と同じCセグメントに属すが、乗り心地の上質感とハンドリングで明らかに勝る。最新モデルであるBMWの新型X2も同じクラスになるけれど、果たしていかに? ヨーロッパCOTYを獲得していることを考えれば、同業者の皆さんもXC40に軍配を挙げたのかも。

見た目以上の良好な居住性にもびっくり! そしてXC40のベストバイはどれ!?

居住性やいかに?

Cセグメントハッチバックモデルのボルボ V40と言えば「広さよりスポーティなキャビン」だったため、同クラスの新しいXC40も広くないと思っている人も多いようだ。

実車で確認してみたら、運転席+助手席は広々としており余裕。リアシートも、身長183cmの私が余裕で座れる。その上で十分なラゲッジスペースを残す。

ファーストエディションに続いて入ってくる正規グレードの新型XC40は、17インチタイヤから19インチタイヤまで。4WDにFFと現時点でもバリエーションを持つ。どのタイヤも、それぞれ特徴あって好ましい。自分で買うなら18インチタイヤを履く190馬力版の「XC40 T4 AWD」か。このあたり、お好みでどうぞ。

ボルボの得意分野である安全性も万全!

ボルボが「インテリセーフ」と呼ぶ、16種類以上ある世界最先端の安全・運転支援技術のなかでも、日本仕様のXC40が標準装備している「オートブレーキ機能付きCTA(クロス・トラフィック・アラート)」ときたら、思わず欲しくなる。この安全装備、バック時に側方や後方から車両や自転車など接近してきた場合、自動的にブレーキ掛けてくれるというもの。ブザーなどで警告するだけでなくガッツリとブレーキ制御まで入るのだから心強い。

私の数少ない事故歴のうち、2回は逆突(バックで衝突)。XC40ならいずれも防止出来たパターンである。もちろん前方に発生した緊急事態は、50km/h以下なら基本的に自動停止するから安心だ。

その他、夜間でも歩行者を検知して自動ブレーキ掛けたり、対向車線にハミ出した時も自動でハンドル切って回避してくれたり、先行車あり車速10km/h以下でクルーズコントロール使っている時は連続してハンドル操作をしてくれるなど、最先端の装備が全てのグレードに標準で装備される。通常の速度域でXC40を運転していて事故を起こすのは難しいと思えるほど。

ハンドル握って、カタログ見て、装備内容と価格を確認して「XC40、これは売れるでしょうね!」と思う。

クルマに楽しさと安全と上質感を期待するなら、現時点のベストチョイスかもしれません。気になる人はぜひ試乗を。

[Text:国沢 光宏/Photo:茂呂 幸正]

ボルボ XC40の主要スペック
車種名 ボルボ XC40

グレード

T5 AWD R-Design

パワートレイン

ガソリンエンジン

JC08モード燃費

12.4km/L

価格(消費税込)

539万円

全長

4,425mm

全幅(車幅)

1,875mm

全高(車高)

1,660mm

車両重量

1,690kg

乗車定員

5人

ホイールベース

2,700mm

エンジン種類

水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー

排気量

1,968cc

最高出力

185kW(252PS)/5,500rpm

最大トルク

350N・m(35.7kg・m)/1,800-4,800rpm

燃料

無鉛プレミアムガソリン

ボルボ/XC40
ボルボ XC40カタログを見る
新車価格:
529万円609万円
中古価格:
219万円572万円
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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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