トヨタ 最新の安全技術を公開 -トヨタ 東富士研究所 現地レポート-(3/9)

  • 筆者: マリオ 二等兵
トヨタ 最新の安全技術を公開 -トヨタ 東富士研究所 現地レポート-
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衝突回避支援プリクラッシュシステム

高齢ドライバーが起こしてしまう事故に多いのが、運転ミスによる走路の逸脱です。

センターラインをはみ出して対向車や工作物に衝突する事故が増えています。

トヨタは2003年に「衝突回避支援プリクラッシュシステム」を商品化しており、現行型のレクサスLSにはレーンキープアシストや、自動ブレーキで衝突時の衝撃を緩和する機能を備えていますが、今回公開された次世代版には「完全停止」と「自動ステアリング操作による回避」の機能が加えられていました。

晴天のアスファルト上という条件下では、時速40kmまでなら走行中に人間や停止中のクルマなどの障害物が正面に迫っても衝突することなく自動停止が行えます。

実際にテストしてみると、まず障害物との距離が近づいた時点で警告音が鳴り、なおもブレーキを踏まずに走行すると障害物の手前から緊急ブレーキが作動。

マリオ好みのスレンダーな女子を再現したマネキン嬢の50センチほど手前で完全に停止しました。

熟練ドライバーが目一杯ブレーキを踏み込んだ時のような、かなり強めの制動力がかかったという印象です。

続いて行った走路逸脱への対応テストでは、時速80kmで走行しながらカーブに進入。

ガードレールが目前に迫っても、あえてステアリング操作を行わないというスリリングな内容でしたが、これまた絶妙な自動ステアリングとブレーキにより、完璧にコーナーをクリアしながら急減速することができました。

ステアリングに軽く手を添えていると、クルマが勝手にステアリングを回してくれる様子が実感できるのですが、残念ながら、マリオのステアリング操作よりも的確でスムーズでした。

いずれもミリ波レーダーとカメラで障害物や道路の白線を認識するため夜間や雨にも強く、すでに膨大なデータが蓄積されていることからかなり高精度な作動を実現しており、制御面の完成度は高いのですが、ステアリング系統にバイ・ワイヤーの電子制御化がなされていないクルマには取り付けられないのが難点。

小型車への普及はまだまだ先になるでしょう。

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筆者マリオ 二等兵
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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