トヨタ 最新の安全技術を公開 -トヨタ 東富士研究所 現地レポート-(5/9)

  • 筆者: マリオ 二等兵
トヨタ 最新の安全技術を公開 -トヨタ 東富士研究所 現地レポート-
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衝突実験

今回は、衝突実験も目の当たりにすることができました。

時速55kmで走行するクラウン(2.5ℓ)とヴィッツ(1ℓ)が50%オフセットした状態での正面衝突です。我々は衝突場所から数10m離れた位置から見学しましたが、両車が衝突した瞬間は「バーン」という耳をつんざく大きな音が響き渡り、ヴィッツは衝突の勢いで170度ほど反転してしまいました。

近づいて観察すると、2台とも知らなければ車種の判別が難しいほどクルマのフロント部分はグチャグチャに潰れており、目を覆いたくなるような惨状です。

コンパティビリティ思想により、より大きなクラウンが小さなヴィッツを助けるためのクラッシュブル構造になっているせいか、損傷の度合いはどちらも同程度という感じ。

冷却水はダダ漏れながらガソリン臭いようなことはなく、爆発・炎上はしなさそうな気配です。

両車ともキャビンの空間はしっかりと確保されており、4枚のドアは人力で開けることができました。サムス君の内部にどのような衝撃が伝わったのかはわかりませんが、クラウンのほうは極めて軽症で済むと思える状態です。

ヴィッツのほうも室内空間は確保されているものの、インパネ部分のパネルが脱落してサムス君の膝あたりに当たった痕跡があり、足に怪我を負う可能性があったように見えました。

このあたりは物理的な限界でしょうか。いずれにせよ、あれだけの衝撃をくらっても乗員の命に別状はないというレベルに達している現代のクルマの安全性の高さを実感。

今回のクルマ2台分だけでもざっと400万円分の商品がパーになったワケですが、中には一体1,500万円~2億円もするサムス君が乗ることを考えると、自動車の開発・研究にかかる費用の大きさは途方もないものであるという事実も実感したのでありました。

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筆者マリオ 二等兵
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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