スバル初となるSUVタイプの電気自動車ソルテラはスバルファンをも満足させる中身に仕上がっていた!
- 筆者: 井元 貴幸
- カメラマン:スバル/MOTA編集部
スバルが2022年の年央までに日本、アメリカとカナダ、欧州、中国などのマーケットへ導入を開始すると発表したBEV(電気自動車)「ソルテラ」。
スバルといえば、WRXやBRZなどのスポーツカーやフォレスター、アウトバックといったSUVユーザーも多く、走行性能に特化したイメージがありますが、EVモデルとなるソルテラにもスバルらしさが存分に盛り込まれています。
自身もスバル レヴォーグを所有するモータージャーナリストの井元貴幸さんに解説してもらいました。
スバルは古くから電気自動車に注力していた
スバルは今から20年以上も前に、自社開発のサンバーEVを発売しているほか、2009年には高性能リチウムイオンバッテリーを搭載したプラグインステラを販売するなど、古くからEV(電気自動車)も積極的に開発をしていました。
昨年発表されたソルテラは、予定では今年発売というリリースですが、トヨタとの共同開発車でありながら、AWDモデルの設定や、現行SUVモデルにも搭載されている「X-MODE」と呼ばれる4輪駆動制御機構をソルテラ用にアレンジして搭載するなど、スバルらしさも存分に期待できるモデルです。
多くのスバルファンは水平対向エンジンを核にした気持ちの良いドライブフィールに魅了されるユーザーが多い中、名機EJ20ターボエンジンの圧倒的なパワー感や味わい深さはスバル WRX STIの中古市場価格が現在も高騰しているのを見れば、その根強さもうなずけます。
スバルのSUVユーザーから支持を得そう
果たして、こうしたスバルファンはBEVのソルテラをどう見るのか? という部分がポイントになりますが、まずは人気の高いSUVスタイルとしたことで、主力のフォレスターやXV、アウトバックなどのユーザーから支持を得るのでは? と思えます。
実際BEVであれば、AC100Vのアウトレットを搭載することもカンタンであり、アウトドアシーンで役立つギアとしてもソルテラに期待できる部分です。
また、前述のAWDモデルの設定などによりウインタースポーツユーザーの多いスバルオーナーからも注目のモデルとなるでしょう。
71.4kWhのバッテリーにより航続距離450kmを誇る点も、いわゆる「距離ガバ」と呼ばれる筆者を含めた過走行スバルファンも、おっ! と思える特徴です。
デメリットは充電インフラが整備されていない点にある
問題点はソルテラに限らずBEVすべてにいえる部分ですが、充電インフラの問題。
駐車場付きの戸建て住宅に住んでいる人はまだしも、集合住宅や月極駐車場を利用している人にとっては、保管中に充電できない問題や、外出先で充電できても充電中はその場から動けない点はネガとなるでしょう。
この辺りは早急なインフラ整備に期待したいところ。
とはいえ、こうした制約を受けない人にとっては、魅力的なモデルであることは間違いないといえるでしょう。自宅に充電設備を設置できる人、かつ近所の買い物などがメインで、週末には郊外へドライブやキャンプ、アウトドアスポーツを楽しむ人にとってはピッタリです。
EVの圧倒的なトルクはスバルファンも満足できそうだ
さて、SUVモデル以外のスバルファンにとってのEVはというと、絶対に内燃機関でなければ! という人はさておき、AWD仕様のソルテラのツインモータードライブトレーンは、最高出力108馬力のモーター2基を搭載。システム全体で217馬力、0-100km/h加速は7.7秒というスペックを誇ります。
217馬力という数値自体は、従来のスバル車のターボモデルから比べると控えめではありますが、EVならではの圧倒的なトルク特性は内燃機関車ではまず味わうことのできない圧倒的なもの。加速時のフィーリングはEJ20ターボが炸裂したときのように、病みつきになってしまう人が多いのではないでしょうか。
元々SIドライブといった1つのエンジンで2~3種類のドライブフィールを得ることができたスバル車ですから、EVであればその制御を変えることで様々なモード設定にも期待できます。
2022年の東京オートサロンのSUBARU/STIブースでは、カーボンニュートラル時代に向けたモータースポーツのケーススタディモデルとして「STI E-RA CONCEPT」を出展。
スポーツモデルにも積極的なEV展開をも予感させます。まずは今年発売予定のソルテラの仕上がりに期待しつつ、今後のEVモデルラインアップがどうなっていくのか、スバルからますます目が離せません!
【筆者:井元 貴幸】
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