「スバリスト」って一体なに!?スバリストを徹底解剖!(2/3)

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レガシィとインプレッサの登場でスバル車ユーザーが若返る

歴史を振り返ると、実質的なスバリストはスバル360やスバル1000の頃から存在したと思います。スバリストという言葉が使われていなかったとしても、旧富士重工業のモノづくりの姿勢に強く共感する熱心なファンはスバルの黎明期から多数おられたはずです。

スバリストという言葉が使われるようになったのは1975年頃からという話がありますが、スバリストという言葉が一気に普及したのは、主力車種がレオーネからレガシィとインプレッサに切り替わった90年代でしょう。

レガシィとインプレッサの登場以後はスバル車ユーザーが激増し、年齢層も大幅に若返ったことでクルマ雑誌に取り上げられる機会も多くなり、スバリストという言葉が完全に定着したものと思われます。

「スバラー」「スバヲタ」「スビー」など、多岐に渡るスバルファンの愛称

スバリスト以外でスバルファンを示す言葉のひとつに「スバラー」というのがあります。これも定義には様々な意見があるものの、誰もが納得できるものはなく、定義づけすることにあまり意味がないように思います。

安室奈美恵さんのメイクやファッションを模倣する人を「アムラー」、ご飯にマヨネーズをかけて食べるようなマヨネーズ好きの人を「マヨラー」と呼んだりしますが、そういう類いの愛好家と同じような感覚で名付けられたものと推察。「スバラー」は比較的スバルファン歴の浅い人のことを示す場合が多く、「スバリスト」よりも格下に位置付けられる風潮があるので、新参のにわかファンと自覚している人が自虐の意味を込めて使うことも少なくないようです。

さらに、2000年代に入ってからは「スバヲタ」という言葉もよく使われるようになりました。これはスバルヲタクの略で、鉄道ヲタクに近い類いのマニア層だとイメージすればわかりやすいでしょうか。

「アプライドD型でロアアームのボルトが太くなったから、これをC型に流用して・・・」などと、純正部品のネジやボルトでさえもカスタムパーツとして認識しているようなマニアックな人は「スバヲタ」を自称するケースが多いです。ライターの井元貴幸氏がその代表的な人物で、ご本人もご自分でよく自称されております。かくいう筆者自身も、どちらかといえば「スバヲタ」に分類されます。

栄光の「WRブルー」が「キモヲタブルー」と呼ばれるのは残念…

今でこそ「ヲタクは日本が誇る文化」などと高く評価されるようになりましたが、昔は「ヲタク=気持ち悪い」というイメージだったので、「スバヲタ」も、どちらかというとリスペクトの意味で使われることはなく、位置付けとしては低めです。

そういう「スバヲタ」たちが好んで選ぶことから栄光の「WRブルー」が「キモヲタブルー」と呼ばれることもあり、ほとんど蔑称となっているのが残念なところ。

また、近年になってスバルファンが爆発的に増えているアメリカでは、「スバリスト」ではなく「スビー(subie)」という言葉が使われます。「スバリスト」の語源のサユリストは英語ではないため北米で認知されにくかったのも要因かと思われますが、「スビー(subie)」はスバルファンというより愛車そのものの愛称として呼ばれているようです。GMのシボレーがシェビーの愛称で呼ばれるのと近い感覚でしょうか。

ついついスバル車が集まっちゃう「スバルの法則」とは?

スバリスト関連の小ネタとして、一部マニアの間で「スバルの法則」という言葉が広まっております。駐車場に愛車を停める際、他のスバル車が停まっていたらその隣に愛車を停めて並べるというもので、いつの間にか駐車場の一角がスバル車だらけになり、自然発生的にオフ会状態となる現象のことを言います。

こうした無意識の中に生まれる一定の連帯感は、スバル以外のメーカーのファンにもあり得る話であり、統計データを取ったわけでもなく、あくまで感覚論に過ぎないのですが、やはりスバル車でもっとも多く見られる現象です。

そもそも主力車種がレオーネだった頃のスバルユーザーはマイノリティ意識が強かったことから、道路ですれ違っただけで互いに会釈をすることが多かったようで、その不遇期から芽生えた連帯意識が「スバルの法則」をもたらしたものと思われます。

>>「燃費に寛大」「ボディの肥大化を嫌う」など、”スバリストあるある”も! [次のページ]

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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