圧倒的な加速力が魅力的! 90年代国産4WDスポーツカー3選

  • 筆者: MOTA編集部
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かつての国産スポーツカーは、トヨタ、日産、スバル、三菱、マツダなど、さまざまなメーカーから販売され、個性的な車種が充実していました。しかし、今や国産スポーツカーは減少の一途を辿り、高性能4WDスポーツカーに至っては、日産 R35GT-Rやホンダ NSXを除きほぼ皆無。そこで今回は、かつて圧倒的な高性能で存在感を放っていた4WDスポーツカーを3車種ご紹介します。

目次[開く][閉じる]
  1. 日本を代表する4WDスポーツカー! 日産 R32スカイラインGT-R
  2. ラリーで一躍有名になった水平対向4WDスポーツカー スバル 初代インプレッサWRX
  3. WRCに出るためのホモロゲーションモデルだった! 三菱 初代ランエボ

日本を代表する4WDスポーツカー! 日産 R32スカイラインGT-R

1989年にデビューしたR32スカイラインGT-Rは、登場から30年以上が経過する現在でも高い人気を誇ります。1.5トンを下回る軽量な車体には、直列6気筒ツインターボの名機「RB26DETT」を搭載。レースでの使用を前提に600psを想定して開発されたエンジンは、鋳鉄製のエンジンブロックを使用するなど高い出力にも耐えられるよう設計され、チューニング次第で1000ps以上の出力を発生させることも可能です。

曲がらない4WDの常識を覆した“アテーサ”

エンジンのほか、R32スカイラインGT-Rにはさまざまなハイテク装備が満載されています。

その代表格が、通常時のFR(後輪駆動)から、タイヤのスリップ状況に応じて前後のトルクを適切に配分する四輪駆動システム「ATTESA E-TS」。通称アテーサと呼ばれるこの四輪駆動システムは、“前0:後100”から“前50:後50”まで自動的にトルクを調整し、曲がらないと言われていた4WDの常識を打ち破りました。

日産 R32スカイラインGT-Rの中古車相場

■中古車掲載台数:62台

■中古車相場:289.8万円~1887.3万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月16日時点のデータ

ラリーで一躍有名になった水平対向4WDスポーツカー スバル 初代インプレッサWRX

スバル 初代インプレッサWRX(GC8型)は、Cセグメントのグローバルコンパクトカーであるインプレッサのハイパワーモデル。5ナンバーのコンパクトなボディに、ハイパワーな2.0リッター水平対向4気筒ターボエンジン(EJ20)を搭載し、水平対向ならではの重心の低さと四輪駆動によって、優れた走行性能を発揮します。

また「ドドドドド…」という独特なボクサーサウンドや、コンパクトなファミリーカーにハイパワーエンジンを搭載するというギャップが多くの人を魅了。通称「スバリスト」と呼ばれる熱狂的なファンを多く生み出すきっかけとなりました。

希少すぎる400台限定の「22B」

世界ラリー選手権(WRC)に参戦していたスバルは、1995年から1997年にマニュファクチャラーズ・タイトル3連覇を達成。それを記念して「22B STi Version」を400台限定で発売しました。

エンジンは、排気量を2.2リッターにアップした水平対向4気筒ターボ(EJ22)を搭載。また、手作業によって制作されたというブリスターフェンダーやツインプレートクラッチを採用しています。

当時の販売価格は500万円とかなり高額だったものの、ラリーでの活躍やインプレッサ人気が高まっていたことからたった2日で完売。また、WRCが人気のヨーロッパでは、1000万円を超える価格で取引されるほどの人気を誇っていました。

スバル 初代インプレッサWRXの中古車相場

■中古車掲載台数:23台

■中古車相場:56万円~689.9万円

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月16日時点のデータ

WRCに出るためのホモロゲーションモデルだった! 三菱 初代ランエボ

三菱の四輪駆動スポーツセダンとして知られるランサーエボリューションは、世界ラリー選手権(WRC)に参戦するためのホモロゲーションモデルとして登場しました。(ホモロゲーションモデルとは、市販車でなければならないという競技の規定をクリアするために販売されるモデル)

初代ランサーエボリューションは小型セダンのランサーをベースに、ギャラン VR-4の2.0リッターターボエンジン(4G63型)と四輪駆動機構を搭載。特に競技ベースのRSは1170kgという軽量なボディに、250psを発生するターボエンジンを組み合わせたことで、当時の一般市販車両としては異例のパワーウェイトレシオ「4.8 kg/ps以下」を実現しています。この数値は、日産 R32スカイラインGT-Rを上回る数値です。

台数限定だったが予想以上の反響に追加販売した

WRC参戦のホモロゲーションモデルであったことから、当初は2500台の限定販売を予定していました。ところが、大々的な広告を打ち出していなかったにも関わらず販売開始からわずか3日で完売。急遽、追加販売が決定し最終的に7500台が販売されました。

ちなみに、価格は220万8000円(RS)からで、ライバルであるスバル インプレッサWRXは210.8万円(RA)から。2.0リッターターボを積んだコンパクト4WDセダンである両者は、ラリーだけじゃなく市販車としても熾烈な開発競争を繰り広げていました。

三菱 初代ランサーエボリューションの中古車相場

■中古車掲載台数:8台

■中古車相場:247.1万円~436.6万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月16日時点のデータ

日産/スカイラインGT-R
日産 スカイラインGT-Rカタログを見る
新車価格:
555.3万円693万円
中古価格:
418万円7,730万円
スバル/インプレッサ
スバル インプレッサカタログを見る
新車価格:
122.1万円276.1万円
中古価格:
39.6万円365.8万円
三菱/ランサーエボリューション
三菱 ランサーエボリューションカタログを見る
新車価格:
330.6万円550.5万円
中古価格:
119.7万円1,006.8万円

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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